帰省前必見!高速道路で絶対にやってはいけない危険行為7選

高速道路は、一般道に比べて車のスピードが速いことや休憩スポットが少ないことから、追突事故などの重大事故が発生しやすい場所です。今回は、事故につながる高速道路でしてはいけないNG行為を紹介します。夏休み中の帰省やお出かけに備えて確認しておきましょう。

減少傾向にある高速道路での事故…しかし件数は毎年約1万件!

高速道路を走行中、ハラハラドキドキした経験はありませんか?実は、あなたの周りで起こっている出来事の多くが、重大な事故につながる可能性があるのです。

ここ10年ほど、高速道路での事故件数は減少傾向にあると言われています。車を運転する人が減ったことや高速道路の環境が整ったこと、ドライバーの意識が少しずつ改善されていること、そしてコロナ禍の影響などが挙げられます。

しかし、減少傾向にはあるものの、2023年には約9,800件の高速道路関連の事故が発生しています(参考:警察庁 交通事故発生状況 2023年)。その中には死亡事故も報告されるなど、重大な事故に発展するケースもあります。

特に夏休みなどの長期休暇では、長距離ドライバーが増加傾向にあります。疲れや注意力散漫などが懸念されるので、高速道路上での運転には十分注意してください。

では、具体的にどのような行為が危険なのでしょうか?

高速道路でやってはいけない危険行為7選

高速道路では具体的にどのような運転に気をつけるべきなのでしょうか。ここでは、追突事故や横転事故の原因によく見られるNG行為を紹介します。あなたも思わず「やってしまったかも…」と感じる行為があるかもしれません。

1. 前の車との車間距離を詰めすぎる

「追い越したい!」という気持ちは分かりますが、ちょっと待って!高速道路では一般道よりも車の速度が出ているため、前方の車が急停車した際、止まりきれずに追突してしまったり、急ハンドルを切ってしまったことによる横転事故が発生します。

ある調査では、高速道路での追突事故の約4割が車間距離不足が原因だったそうです。必ず前方の車との車間距離は十分に空けるようにしましょう。100km/h で走行している場合、理想的な車間距離は約100メートルと言われています。あなたはいつも適切な車間距離を保てていますか?

2. 走行しながらのカーナビ操作

「あれ?この先の道を間違えたかも…」そんな時、つい運転中にカーナビをいじってしまいがちですよね。でも、これが大変危険な行為なのです。

高速道路上を走行しながらカーナビ操作をすると、前方不注意状態となり、追突事故につながる危険性が高まります。たった数秒の操作が、取り返しのつかない事故を引き起こす可能性があるのです。

カーナビ操作は必ずパーキングエリアやサービスエリアで行いましょう。家族が同乗している場合は、操作を頼むのも良い方法です。安全は全てに優先します。あなたは、運転中のカーナビ操作を避けていますか?

3. 雨天や強風時に適切な速度で運転しない

突然の雨や強風に見舞われたとき、あなたはどうしていますか?悪天候時には、タイヤを取られたりハンドルが上手く効かなくなったりと事故のリスクが高まります。

「急いでいるから…」と思わず速度を上げてしまいがちですが、それが命取りになる可能性があるのです。普段より少しスピードを落として運転するようにしましょう。

ただし、最低速度(通常50km/h)を下回る運転も危険なので注意が必要です。天候に応じた適切な速度で運転することが、あなたと他のドライバーの安全を守ります。

4. なんらかの理由により後退する

「あっ、降り口を通り過ぎちゃった!」そんな時、ついバックしたくなる気持ち、分かります。でも、高速道路上では、逆走だけでなく、少しだけ後退する行為も非常に危険で、道路交通法違反に該当します。

後続車は高速で接近してくるため、思わぬ事故を引き起こす可能性があるのです。何かトラブルが生じた場合は、パーキングエリアに入るか、緊急停車車両として路肩に寄せて対応しましょう。

安全のためには、少し遠回りになっても次のインターチェンジまで行くことが賢明です。あなたは、高速道路で後退したことはありませんか?

5. 渋滞以外であまりにも遅い速度で運転する

「高速道路は怖いから、ゆっくり走れば安全だろう」そう考えていませんか?実は、速度制限を超過することはもちろん、最低速度制限を下回る運転も禁止なのです。

高速道路で周りに合わせずゆっくり運転すると、後ろから追突される危険性が高まります。道路標識で指定されている速度を遵守し、標識がない場合も最低速度(時速50キロ)以上で走行するよう心がけましょう。適切な速度で運転することが、周囲の車との調和を保ち、安全な交通流を作り出すのです。

6. 追い越し車線を長時間走行し続ける

「追い越し車線を走っていれば、スムーズに進めるはず」そう考えて右側車線をずっと走り続けていませんか?

3車線以上ある高速道路で、一番右側の車線(追い越し車線)をずっと走り続けることは「通行帯違反」に該当します。これは、他の車の円滑な追い越しを妨げ、交通の流れを乱す行為なのです。追い越し後は速やかに元の車線に戻りましょう。

また、追い越し車線の長時間走行は速度超過にもつながりやすいので注意が必要です。あなたは、追い越し後すぐに元の車線に戻っていますか?

7. 合流時に早めに割り込む

渋滞時、「少しでも早く本線に入りたい」という気持ち、分かります。でも、合流車線の手前で急いで入ると渋滞を悪化させる原因になるのをご存知でしょうか?

これは「ファスナー合流」という方法を妨げてしまうからです。できるだけ合流車線の先まで進み、1台ずつ交互に規則正しく本線に入る「ファスナー合流」を心がけましょう。この方法を皆が実践すれば、渋滞の緩和にもつながります。次に合流する機会があったら、ぜひ試してみてください。

これらのNG行為を避けることで、高速道路での安全性が大きく向上します。しかし、万が一事故が起きてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?次の項目では、その対処法について詳しく見ていきましょう。

高速道路で事故を起こしてしまった時の対処法

高速道路の非常電話

誰もが事故に遭いたくないと思っていますが、不幸にも事故に遭遇してしまうことがあります。その時慌てないために、以下の対処法を覚えておきましょう。

  • 車を速やかにできるだけ路肩に停止させる
  • ハザードランプを点灯させるなどして後続車に合図を送る
  • 車の中に留まらず安全な場所に避難する
  • ウロウロと周辺を歩き回らない
  • 非常電話や道路緊急ダイヤル(#9910)などで通報する

後続車もスピードを出しているため、あまりうろつかず、路肩に停車させてから適切な対応をとりましょう。また、事故に備えて停止表示器材(三角表示板等)や発炎筒は必ず車に乗せておきましょう。これらの準備をしていますか?もし準備していなければ、今すぐ確認してみてください。

高速道路では小さな規則も必ず守って運転しよう

高速道路での運転は、一瞬の判断ミスが大事故につながる可能性があります。車間距離を保ち、カーナビ操作は停車中に行い、天候に応じた適切な速度で運転することが重要です。また、後退や極端な低速走行を避け、追い越し車線の適切な使用とスムーズな合流を心がけましょう。

季節ごとの注意点にも気を配り、長距離運転時は定期的に休憩を取ることで疲労による事故を防ぎます。事故発生時は慌てず、安全な場所に避難し適切に対応することが大切です。

一人一人が安全運転を心がけることで、高速道路はより安全で快適な空間になります。あなたの安全運転が、自分自身だけでなく、大切な人や他のドライバーの命を守ることにつながるのです。つながるのです。

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