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バスタオルが臭う!どうして?
ちゃんと洗ったはずなのに、バスタオルの臭いが取れない!洗濯しても頑固な臭いが消えないのはなぜでしょうか。
お風呂上がりに気持ちよく使いたいバスタオルなのに、嫌な臭いがするとガッカリしますよね。実は、私たちの何気ない日常習慣が、バスタオルを臭くする原因になっているかもしれません。
バスタオルの臭いが取れない理由を集めたので、ぜひチェックしてみてください。もしかしたら、あなたも知らず知らずのうちに、バスタオルを臭くしてしまう行動をとっているかもしれません。
バスタオルの臭いが取れない5つの理由
バスタオルの臭いが取れない最大の理由は、バスタオルで菌が繁殖してしまうためです。特に「モラクセラ菌」という細菌が主な原因とされています。この菌は私たちの皮膚にも存在する常在菌の一種ですが、条件が整うと急速に増殖し、嫌な臭いの元凶となってしまうのです。
では、どのような場面でバスタオルで菌が繁殖してしまうのかを、チェックしていきましょう!
1.汗や汚れがひどい状態を、長時間放置した
人間の皮脂や食べもの汚れ、泥汚れには、菌の餌が含まれています。それを長時間放置してしまうと、バスタオルで菌が繁殖して、頑固な臭いがこびりついてしまうのです。
例えば、スポーツ後の汗だくのバスタオルをそのまま放置したり、子供が泥遊びで使ったタオルを洗濯かごに入れっぱなしにしたりすると、菌の繁殖を招きます。一度使用したバスタオルには、数十〜数百個の細菌が付着しており、放置すると驚くべきスピードで増殖します。
汗や食べ物、泥の汚れは基本的にすぐに洗濯をしましょう。そのまま洗濯機に入れてしまうと、他の衣類に汚れが移ってしまいます。そうならないためにも、洗濯機に入れる前にバスタオルを手洗いし、できるだけ汚れを落とすというひと手間をかけることをおすすめします。
2.生乾きの状態で畳んだ
バスタオルがしっかりと乾いていない状態でたたんでしまうと、バスタオル内に水分が残った状態になってしまいます。そうなると、水分を餌にして菌が繁殖し始め、バスタオルに嫌な臭いは発生してしまうのです。
特に梅雨時や冬場は、バスタオルが乾きにくくなります。「まあ、これくらいなら大丈夫だろう」と思ってたたんでしまうと、後で臭いに悩まされることに。バスタオルはなかなか乾かないため、干すときに風通しのよい場所を選ぶなど、工夫することが重要です。
例えば、ベランダに干す際は、タオル同士の間隔を空けて干したり、扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させたりするのも効果的です。部屋干しの場合は、除湿機を使うのも一つの方法です。
3.洗濯機の中で、濡れたバスタオルを放置した
出来上がった洗濯物を洗濯機の中に放置してしまうと、細菌がどんどん繁殖してしまいます。洗濯機の中は、まさに細菌の楽園なのです。
- 洗濯機内の水分
- すすぎ残しなどの養分
- 菌が繁殖しやすい、高い湿度
上記の条件が当てはまるので、細菌が繁殖しやすいのです。
「洗濯物を干すのを忘れていた!」という経験は誰にでもあるでしょう。しかし、これが臭いバスタオルの原因になっているかもしれません。洗濯が終わったら、できるだけ早く干す習慣をつけましょう。どうしても時間がない場合は、せめて洗濯機の蓋を開けて、中の湿気を逃がすようにしてください。
4.バスタオルの洗濯頻度が低い
バスタオルを長期間洗わずに使い続けると、嫌な臭いが発生してきます。「お風呂上がりだから体は清潔。毎日洗濯しなくても大丈夫」と思っていませんか?実は、これが大きな間違いなのです。
体を洗った後だから清潔だと思いがちですが、頭を拭けば皮脂が付き、体を拭けば汗が付着します。濡れた体を拭いて水分をたっぷり吸収しているので、菌が繁殖する条件は十分整っているのです!
洗濯の目安は家庭内の人数によって若干異なりますが、できれば毎日バスタオルは洗濯しましょう。毎日というのが難しい場合でも、最低でも2〜3日に1回は洗濯するようにしてください。また、家族それぞれが自分専用のバスタオルを使うことで、菌の共有を防ぐこともできます。
5.同じバスタオルを長年愛用している
バスタオルに愛着を持ち、大切に長年使用することは、決して悪いことではありません。しかし、同じものだけを何年も使い続けていると、タオルの劣化や気になる臭いの原因につながります。
バスタオルの繊維は、使用と洗濯を繰り返すうちに徐々に劣化していきます。劣化した繊維は菌を溜め込みやすくなり、臭いの原因となってしまいます。また、長年使用しているうちに、洗剤や柔軟剤の残留物が蓄積し、それが菌の餌になることもあります。
バスタオルを買い換える目安の期間は、半年~1年の使用または、30回以上の洗濯がポイントになります。「まだまだ使えるのに」と思うかもしれませんが、定期的に新しいバスタオルに交換することで、快適なバスタイムを維持できます。
バスタオルの嫌な臭いを消す方法
バスタオルの嫌な臭いを消す方法は、以下のものがあります。
- 酸素系漂白剤を使って、つけ洗いする
- 煮洗いする
- アイロンをかける
- 電子レンジで加熱する
- コインランドリーの高温の乾燥機で乾かす
酸素系漂白剤を使ったつけ洗いの方法
特に効果的な方法として、酸素系漂白剤を使ったつけ洗いの手順を紹介します。
- 洗面器やバケツに40℃程度のお湯を張り、酸素系漂白剤を入れます。お湯の量と漂白剤の比率は、製品の説明書に従ってください。
- 酸素系漂白剤を溶かしたお湯にタオルを浸し、1時間ほど放置します。この間、時々タオルをかき混ぜると、より効果的です。
- 放置後、タオルを軽く絞り、洗濯機に移して普段通りの洗濯をします。
この方法は、タオルの繊維の奥まで染み付いた臭いを除去するのに効果的です。ただし、色物のタオルの場合は、色落ちに注意が必要です。必ず目立たない部分で色落ちテストをしてから行ってください。
その他の臭い消し方法
煮洗いは、高温でバスタオルを洗うことで、頑固な臭いや菌を除去する方法です。大きな鍋にお湯を沸かし、バスタオルを10分ほど煮ます。ただし、この方法は綿100%のタオルに限り使用可能で、色物や化学繊維を含むタオルには適していません。
アイロンがけや電子レンジでの加熱は、熱で菌を死滅させる方法です。ただし、タオルを傷める可能性があるので、頻繁な使用は避けましょう。
コインランドリーの高温乾燥は、家庭の乾燥機よりも高温で乾燥できるため、効果的に菌を除去できます。特に梅雨時や冬場など、自然乾燥が難しい季節におすすめです。
上記の方法でも臭いが取れない場合は、バスタオルを新調することをおすすめします。時には新しいバスタオルに交換することで、爽やかなバスタイムを取り戻せることがあります。
バスタオルの臭いを予防する方法
バスタオルの臭いを予防するには、日々の使用と洗濯の方法を見直すことが大切です。以下の5つのポイントを意識して、臭いのないバスタオルを維持しましょう。
1. 使用後はすぐに乾かす
使用後のバスタオルは、できるだけ早く乾かすことが重要です。
- 風通しの良い場所で干す
- 可能であれば直射日光に当てる(紫外線には殺菌効果があります)
- タオルを広げて干し、折り目に湿気が残らないようにする
2. 洗濯機の衛生管理を徹底する
洗濯機自体が雑菌の温床にならないよう、こまめにケアしましょう。
- 使用後は蓋を開けて内部を乾燥させる
- 月に1回程度、洗濯槽クリーナーを使用する
- 洗剤や柔軟剤の投入口も定期的に掃除する
3. 適切な量の洗剤を使用する
洗剤の使いすぎは、かえって臭いの原因になることも。
・洗剤の説明書に記載された適量を守る
・柔軟剤の使用は控えめにする(柔軟剤の過剰使用は吸水性を低下させ、雑菌の繁殖を促進することがあります)
4. 洗濯時の注意点
効果的な洗濯で、バスタオルをしっかり清潔に。
- 洗濯物を詰め込みすぎない(洗濯槽の7割程度が目安)
- 可能であれば40℃以上のお湯で洗濯する(熱いお湯は雑菌の除去に効果的)
- すすぎは十分に行い、洗剤が残らないようにする
5. こまめに洗濯する
使用したバスタオルは溜め込まずに洗いましょう。
- 理想的には毎日洗濯する
- 難しい場合でも、2〜3日に1回は洗濯する
- 家族それぞれが専用のバスタオルを使用し、共用を避ける
これらの予防法を日常的に実践することで、バスタオルの臭いを大幅に減らすことができます。快適なバスタイムのために、ぜひ試してみてください。少し手間がかかるかもしれませんが、清潔で爽やかなバスタオルを使用できる喜びは、その努力に値するはずです。
まとめ
バスタオルの臭いが気になるときは、なんらかの原因で細菌が繁殖しているのかもしれません。臭いの原因を突き止め、適切な方法で除去することが大切です。
日々の小さな工夫で、いつも清潔で気持ちの良いバスタオルを使用できるはずです。定期的なメンテナンスと適切な使用方法を心がけて、快適なバスタイムを楽しみましょう。
バスタオルの管理は面倒に感じるかもしれませんが、清潔なバスタオルで体を拭くことができれば、お風呂上がりの気分もより爽やかになるはずです。ぜひ、これらの方法を試してみてください。きっと、あなたのバスタイムがより快適なものになることでしょう。