花火を絶対してはいけない場所8選!どこなら安全?準備とマナーも紹介

夏の夜空を彩る花火は楽しい思い出になりますが、場所選びを間違えると火事やトラブルの原因になります。花火をしてはいけない場所、安全に楽しめる場所を知って、安心して花火を楽しみましょう。

夏の風物詩「花火」、場所を間違えると火事やトラブルに!

花火のイメージ

夏になると手持ち花火を楽しむ機会が増えます。でも、花火はどこでやっても問題ないわけではありません。

実際、毎年花火の火の粉が原因で住宅が燃えたり、公園の草が焼けたりといった火災が起きています。また、花火を禁止されている場所で行って近所から通報され、警察が駆けつけるトラブルも少なくありません。

楽しいはずの花火が、悲しい結果を招かないように、花火をする前に「やってはいけない場所」とその理由をしっかり確認しましょう。

花火をしてはいけない8つの場所

花火を楽しむためには、「どこでしてはいけないか」を知っておく必要があります。知らずにやってしまうと、大きな事故やトラブルを招く恐れがあります。

① 住宅街や建物が多い場所

住宅が多く密集する場所での花火は絶対に避けましょう。家が近くにあると、花火の火の粉が家に燃え移り、火事になる可能性があります。また、煙や音が近隣の人たちの大きな迷惑になります。

特に夜間の静かな時間帯に騒ぐと、小さな子どもやお年寄り、体調が悪い人には非常に迷惑です。たった一度の花火遊びがご近所トラブルを招くこともあります。

  • 火事の原因になる
  • 煙や騒音が迷惑をかける
  • トラブルが起こりやすい

② 草や木が多い場所

公園の芝生や河川敷、野原など、草木が生い茂った場所は花火をするには危険です。花火の火花が枯れ草に燃え移ると、思った以上に早く火が広がり、消火が難しくなります。

夏場は特に乾燥しているので、小さな火種でも大きな山火事になりかねません。

  • 火の広がりが早い
  • 消火が難しい
  • 山火事の危険がある

③ 道路や駐車場

道路や駐車場は花火をしてはいけません。道路は車や人が安全に通行するための場所であり、花火をすることで通行の妨げとなり、交通事故を引き起こす可能性があります。また、道路上での花火は道路交通法違反にあたることがあります。

  • 交通事故を引き起こす
  • 通行の邪魔になる
  • 道路交通法違反になる

④ マンションやアパートのベランダ

マンションやアパートのベランダは狭く、近くに建物が多いため、火災のリスクが非常に高くなります。また、煙や臭いが近隣住民の迷惑になります。集合住宅の多くは管理規約で花火を禁止しているため、違反するとトラブルになることもあります。

  • 火災リスクが高い
  • 煙や臭いが迷惑になる
  • 管理規約違反になる

⑤ ガソリンスタンドや倉庫など危険物がある場所

ガソリンスタンドや倉庫の近くなど、可燃性の危険物がある場所は花火を絶対にしてはいけません。ちょっとした火の粉でも燃料や資材に引火すると、大きな爆発や火災につながります。周囲に危険物がある場所では、必ず安全距離を保つようにしましょう。

  • 大規模な爆発や火災の恐れ
  • 引火しやすい
  • 事故の被害が甚大になる

⑥ 花火が禁止されている公園

公園なら花火をしても安全だと考える人もいますが、実際には花火を禁止している公園も多いです。特に住宅街に近い公園や芝生・遊具などが多い場所は火災や事故の危険があり、全面的に禁止されている場合があります。

また、一部の公園では時間帯を決めて「手持ち花火だけOK」としている場合もありますが、ルールを守らないと近隣の人や他の利用者とトラブルになりやすいので注意が必要です。

  • 火災や事故の危険があるため禁止
  • 時間帯やルールを守らないとトラブルになる
  • 花火が許可されているか現地の看板で確認する必要がある

⑦ 海岸や河川敷の禁止区域

海岸や河川敷でも、どこでも自由に花火ができるわけではありません。自治体や管理者が禁止区域を定めている場合があります。特に砂浜の植物保護区域や川の流れが速い場所では、安全上の理由や環境保護のため花火は禁止されています。

また、海岸や河川敷でも夜遅くの花火を禁止していることが多く、夜10時以降は多くの地域で禁止されています。

  • 植物保護や環境保護のため禁止区域がある
  • 夜間の花火は禁止されている場合が多い
  • 禁止区域や時間を事前に確認する必要がある

⑧ 他人の土地や空き地

空き地だから誰にも迷惑をかけないだろうと思っても、その土地には必ず持ち主がいます。勝手に他人の土地に入るのは不法侵入になり、花火をするのはさらに迷惑行為としてトラブルに発展する可能性があります。

また、空き地には燃えやすいゴミや雑草が放置されていることが多く、火災の危険もあります。

  • 不法侵入になる
  • トラブルに発展しやすい
  • 火災の危険がある

手持ち花火が安全にできる場所

花火ができない場所が分かったところで、実際に花火を安全に楽しめる場所を紹介します。ただし、どこで花火をする場合でも、必ずルールを守って周囲の迷惑にならないよう気をつけましょう。

許可された公園

自治体が明確に「手持ち花火はOK」としている公園であれば、安心して楽しむことができます。
ただし、ほとんどの場合、時間やエリアに制限があるので、看板や案内をよく確認しましょう。
芝生や植木の近くは避け、砂利や土、アスファルトの場所を選ぶようにします。

海岸や河川敷の許可エリア

海岸や河川敷でも、自治体が特定の場所を指定して花火を許可している場合があります。広くて見通しの良い場所が多く、安全に楽しむことができますが、指定された場所や時間を必ず守り、近くにゴミを残さないよう注意しましょう。

レンタルスペースや貸別荘

レンタルスペースや貸別荘の中には、手持ち花火を許可している施設があります。予約時に「手持ち花火OK」と明記されているところを選ぶと確実です。施設によっては消火用具や専用のスペースを設けているところもあるため、安全面でも安心です。

自宅の庭(周囲への配慮が必要)

自宅の庭で手持ち花火をする場合、近隣への配慮が欠かせません。庭の広さが十分で、周囲に草木や建物がない場所に限ります。事前に近所にひと声かけ、遅くとも夜9時頃までに終えるなどの配慮をしましょう。

手持ち花火の準備と安全な遊び方

手持ち花火を安全に楽しむには、場所を選ぶだけでなく、準備を整えることも欠かせません。ここからは、どんな準備が必要か、そして安全な遊び方のポイントを詳しく見ていきましょう。

花火をする前に準備するもの

花火を安全に楽しむために準備しておきたいものを紹介します。とくに水を入れたバケツは、必ず用意しましょう。

  • 手持ち花火(新品で湿気のないもの)
  • ライターやチャッカマン(風に強い長い柄のものがベスト)
  • ろうそく(点火に安全、風よけタイプだとなお良い)
  • 水入りバケツ(使い終わった花火の消火用)
  • ゴミ袋(花火の燃えかすを回収するため)
  • 懐中電灯(暗くなった時に手元を照らす)

さらに、あると便利なアイテムはこちらです。

  • 虫除けスプレー(虫刺されを防ぐ)
  • レジャーシート(座ってゆったり楽しめる)
  • タオルやウェットティッシュ(手の汚れを落とす)

準備をきちんと行うことで、トラブルを防ぎ、快適に花火ができます。

花火を始める前の安全チェック

準備が整ったら、実際に花火を始める前に周りの状況も確認しておきましょう。

まず、風の強さです。風速が4m/sを超えるような強い風が吹いている日は花火をやめましょう。火の粉が予想外の方向へ飛び、火災ややけどを招く可能性が高くなります。

次に、周囲に燃えやすいものがないか確認します。特に乾燥した草木、紙やプラスチックごみなどが近くにあると、火の粉が飛んで火が広がりやすくなります。安全を最優先にしましょう。

安全に遊ぶためのルール

花火を実際に行う際にも、安全に遊ぶための基本ルールを守ることが必要です。

  • 花火は1本ずつ火をつけ、複数の花火を一度に持たない
  • 花火を持つ時は、筒の中央より少し下の部分を持つ
  • 絶対に人や家の方向に花火を向けない
  • 途中で火が消えた花火は、絶対にのぞきこまない
  • 子どもだけで遊ばず、大人が必ずそばで見守る
  • 遊び終わった花火はすぐに水の入ったバケツに入れて完全に消す

これらをしっかり守ることで、安全で楽しい時間を過ごすことができます。

もし事故が起きたら

  • やけどをしたら流水で最低5分冷やす。痛みが続く場合はすぐ医療機関を受診する。
  • 花火の火が草や物に燃え移ったら、すぐにバケツの水で消火を試みる。火が大きくなり消せない時はすぐ119番通報する。
  • 近隣トラブルになったら、まず丁寧に謝罪し、弁償や解決方法を相談する姿勢を示す。

まとめ

手持ち花火は夏の夜を特別な思い出にするものですが、最近ではルールやマナー違反の花火遊びが増えています。

特にSNS映えを狙って禁止エリアや深夜に派手な花火を行う例が問題視されています。こうした行為が花火禁止エリアの増加や規制の強化につながり、花火を楽しめる場所がどんどん減ってしまいます。

大人がルールを守る姿勢を示し、子どもたちにもマナーやルールをきちんと教えていくことが、花火の楽しさを次世代に引き継ぐために大切なことです。

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