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常識がない人の心理的背景
常識がない人の行動の背景には、以下のような心理が働いていることがあります。
- 自分のことが一番大事で、自分のことが大好き
- 視野が狭く、知識や経験が少ない
- 子どもの頃、わがままが大体通るような環境で育った
- 正しい上下関係を維持することができない(自分だけは特別だと思い込んでいるため)
このような心理が働いているため、失礼な態度を取っても平気なのです。例えば、自分の行動が他人にどのような影響を与えるかを考えずに行動してしまうことがあります。
常識がない人がやってしまいがちな行動とは
常識がない人と一緒に行動していると、なにかと苦労が絶えないものです。常識がない人がやりがちな行動には、以下のものが含まれます。
- 基本的なマナーを無視(知っていてあえて守らない)
- 挨拶を故意に無視する
- 謝らない・感謝しない
- 他人への嫌がらせ行動を積極的に行う
例えば、電車内で大声で電話をしたり、レストランで席を離れる際に声をかけずに席を立つなどの行動が見られます。このような行動ばかりとる人とは、できるだけ一緒に居ないようにするのが無難です。
常識がない人の8つの特徴
常識がない人に見られやすい特徴は、複数あります。
1.敬語や正しい日本語が使えない
常識がない人は、言葉の選び方や使い方に無頓着なところがあります。
- 出会って間もない人に対して、友達のように接する
- 上司に正しい敬語が使えない…「~っすよね」「~でいいんじゃないっすか」など
- 「頭痛が痛い」など、意味は伝わるけど使うべきではない間違った日本語を乱用している
- 「ぶっとばすぞ」など、いつでも言葉遣いが悪いなど
例えば、初対面の人に「よう!」と声をかけたり、目上の人に「それ、やっといて」と指示するような場面が見られます。敬語や正しい日本語が使えないとなると、周囲の人から白い目で見られてしまう可能性が高くなります。
2.協調性が全くない
自分のやりたいことだけ取り組み、周囲の人に併せた行動ができないとなると、常識がないと思われてしまう可能性が高いです。
- 協力すべき場面で、一人だけ別行動をとる
- 自分に協力しない周囲に対して、悪態をつく
- 自分に利益がないことは、協力せず知らんふりを決め込むなど
例えば、チームで作業をしている際に、自分の担当以外の仕事を手伝おうとしなかったり、みんなで掃除をしている時に一人だけ座って見ているといった行動が挙げられます。
周囲の出来事すべてに協力しなければならないわけではありませんが、状況や空気を読んで周囲の人に協力すべきかどうかを見極める能力は身に付けておくべきです。
3.自分の仕事でも、面倒なことは他人任せ
常識がない人は、自分がやりたくないことを他人に押し付けがちです。たとえ自分の仕事であっても、めんどくさそうなことや興味がないことは頼みやすい人に丸投げすることも多々あります。
例えば、締め切りの迫った仕事を後輩に任せきりにしたり、面倒な顧客対応を同僚に押し付けるといった行動が見られます。
4.どんな場面でも、暇になったと思ったらすぐスマホいじり
冠婚葬祭のときや、上司の挨拶のときなど、時間を持て余すことがある場面はあるものです。暇だと感じやすい場面であっても、相手の話を聞かなければならないため、常識がある人はそのまま相手の話を聞いて時間を過ごします。
常識がない人は、暇だと思った瞬間にスマホいじりをしてしまいがちです。音を出してゲームをしたり、かかってきた電話に平然と出るといった行動に出る人もいます。
5.ところかまわず大騒ぎ
常識がない人は、どんな場所でも楽しいと思ったら大騒ぎします。
- 深夜の野外や、アパートの一室で大騒ぎする
- 小さな子どもが近くにいる場面で、大声を出す(子どもが泣いてもお構いなし)
- 冠婚葬祭で大騒ぎする
- お墓で酒盛りなど
例えば、電車内で友人と大声で話し続けたり、映画館で携帯電話で通話するといった行動が挙げられます。TPOに応じた行動がとれない人は、常識がないと思われる可能性が高いです。
6.相手の気持ちを全く考慮しない
相手の気持ちを全く考えずに、真実だけをズバズバ言ってしまう人は、常識がないと思われやすいです。本当のことであっても、本人になんでも伝えていいわけではありません。
周囲の状況などに応じて、相手の気持ちを考慮した言葉選びをすることが大人になると必要になります。例えば、人前で相手の欠点を指摘したり、デリケートな話題を配慮なく話すといった行動が見られます。
7.責任感が欠如している
常識がない人は、責任感が欠如している傾向があります。
- 自分の仕事を投げ出す
- 言っていることに一貫性がない
- 納期や締め切りを守らない
- 自分の言動に責任を持たず、責められても白を切る
例えば、約束した仕事を理由もなく放棄したり、自分のミスを他人のせいにするといった行動が挙げられます。自分のことや担当していることに対する責任感が欠けている人は、大人としての自覚も持っていない可能性があります。
8.嘘をつきがち
常識がない人は、嘘をつくことに対する罪悪感を持っていないことが多いです。
- 自分の保身のために、平気で嘘をつく
- 嘘をついても、バレなければいいと思っている
- バレても悪気が無かった場合は、許されると思っている
例えば、遅刻の言い訳に交通機関のトラブルを頻繁に使ったり、仕事の進捗状況について虚偽の報告をするといった行動が見られます。「嘘をつくこと=悪いこと」という認識を持っていないケースも、少なくありません。
常識がない人との適切な付き合い方
常識がない人との適切な付き合い方は、以下の通りになります。
- 相手の意見や行動に対して、柔軟な考え方を持つ
- 自分の中の常識と、相手の中の常識は、まったくの別物だと考える
- 相手に対して過度な期待を持たない
- 自分とは性質が違った人間だと割り切る
- 適度な距離を保ち、深入りしない
- イライラしたら一時的に距離を置く
- 無理に相手を更生させようとしない
- 失礼な言動があっても、感情的にならず冷静に対応する
例えば、相手の言動に対してすぐに反応するのではなく、一呼吸置いてから対応することや、相手の良い面にも目を向けるよう心がけることが大切です。
常識がない人と正面から向き合うと、感情がかき乱されてしまい疲れることが大半です。疲れを溜めないためにも、自分と相手が全く別の観点を持った人間であることを念頭に置いて、相手を観察しましょう。
まとめ
常識がない人には共通の特徴があり、これらを理解することで適切に対応できます。重要なのは、相手を変えようとせず、自分の対応を調整することです。冷静さを保ち、相手の言動に必要以上に影響されないようにしましょう。
適切な距離感を保ちながら付き合うことが、長期的には最も効果的です。誰もが完璧ではないことを忘れずに、自分自身も常に成長し、より良いコミュニケーションを心がけることで、周囲との関係をより良いものにしていくことができるでしょう。