梅雨にコバエが大量発生する原因4つ!効果的な駆除と予防法を解説

梅雨は気温と湿度が高まり、室内にコバエが急増します。コバエが発生する理由を詳しく解説するとともに、簡単で即効性のある駆除方法や、コバエを寄せ付けないための予防策をご紹介します。

梅雨になるとコバエが急に増えるのはなぜ?

梅雨になると、湿度が高くなって蒸し暑さを感じやすくなります。こうした高温多湿な環境は人間にとっても不快ですが、実はコバエにとっては理想的な環境です。コバエは短期間で急速に増える特徴があり、放っておくと気がついたときには家の中にたくさん飛び回っていることも珍しくありません。

コバエが家に増えるのは偶然ではなく、梅雨特有の環境がいくつもの原因を生み出しているからなのです。この章では、梅雨時期に特にコバエが増える原因について詳しく解説していきます。

梅雨に家でコバエが増える4つの原因

コバエが家で増えるには理由があります。それらの理由を一つひとつ理解することで、効果的に対策できるようになります。

原因① 生ゴミの臭いが強くなるから

梅雨は湿気が多いため、キッチンの生ゴミがいつもより早く腐敗します。腐った生ゴミは強烈な臭いを放ち、コバエを引き寄せます。コバエは臭いを感じると、その場所に卵を産み付けます。卵は湿気がある環境では最短2日で孵化してしまい、そのまま増殖を続けます。

原因② 排水口がヌルヌルして汚れやすくなるから

梅雨時期の湿度の高さは、排水口にカビやぬめりが発生するのを早めます。このぬめりは、コバエの幼虫にとっての格好の食べ物になります。排水口が汚れていると、気付かないうちにコバエの幼虫が大量に育ってしまい、家の中に大量のコバエが飛び回る原因になります。

原因③ 観葉植物の土が湿りすぎてしまうから

家の中に置かれた観葉植物は、インテリアとしても癒しとしても人気ですが、水をあげ過ぎると土の中がいつも湿った状態になります。梅雨時はさらに空気中の湿気も加わり、土がなかなか乾きません。そのため、土の中にキノコバエという種類のコバエが卵を産み付け、気がつくと大量に発生してしまいます。

原因④ コバエの卵があっという間に成虫になるから

コバエの繁殖スピードは非常に速く、卵から幼虫、そして成虫へと成長するまで、最短でわずか10日しかかかりません。成虫になると、さらに2日後には卵を産み始め、一度に50〜150個の卵を産みます。梅雨の温度と湿度がこの繁殖速度を加速させるため、少しの油断でも爆発的に数が増えてしまいます。

コバエが家に発生してしまったときの駆除方法

生ゴミ

コバエは一度家に発生すると急速に増えてしまうため、早めの対処が必要です。コバエを見つけたらすぐに駆除しましょう。ここでは家庭ですぐにできる駆除方法をご紹介します。

コバエ専用の殺虫スプレーを使う

市販されているコバエ専用の殺虫スプレーは即効性があります。特にコバエが集まりやすいキッチンや排水口、ゴミ箱周りに噴霧しておけば、すぐに駆除できます。食べ物や調理器具に薬剤がかからないように注意しましょう。

めんつゆトラップを自分で作る

コバエは発酵したような臭いに引き寄せられます。この性質を利用して、「めんつゆトラップ」を自作して駆除できます。方法は簡単です。紙コップや容器に、めんつゆ、水、酢を同量ずつ入れ、そこに食器用洗剤を数滴垂らします。コバエはめんつゆの臭いに誘われ、容器に入ると洗剤で飛び立てなくなります。

排水口には60℃くらいのお湯を流す

排水口に発生するコバエの幼虫は、お湯に弱いです。ただし、熱湯を使うと排水管を傷めてしまうため、60℃くらいのお湯を週に1〜2回流しましょう。排水口のぬめりや幼虫を一掃できます。

コバエが家に入らないための予防法


コバエを完全に駆除するには時間がかかります。そのため、コバエを発生させないように、普段から予防策をとっておくことが大切です。

生ゴミは毎日処理する

生ゴミを放置するとコバエが引き寄せられます。梅雨の間は特に腐敗が早いので、生ゴミは密閉容器に入れて毎日処理するようにしましょう。ゴミ箱も定期的に洗浄し、臭いを残さないようにするのがポイントです。

排水口はこまめに掃除する

コバエの幼虫は排水口のぬめりを食べて育ちます。排水口をこまめに掃除してぬめりや汚れを取り除けば、コバエの繁殖を防ぐことができます。キッチンだけでなく浴室や洗面所の排水口も、ブラシや洗剤を使って定期的に清潔にしましょう。

観葉植物の土は乾燥させる

観葉植物の土が常に湿っていると、キノコバエが繁殖します。土の表面が乾いてから水を与えるようにして、水はけの良い状態を保つことが大切です。また、腐葉土を使うのは避けて、新鮮で清潔な土を使いましょう。

網戸や窓の隙間をふさぐ

コバエは網戸や窓のわずかな隙間から家の中に入ります。網戸は目が細かいタイプ(目合い0.9mm以下)に交換したり、隙間がある部分にはテープを貼って塞いだりすると効果的です。また、窓の近くに扇風機を置いて風を送ると、コバエは風に弱いため室内に侵入しにくくなります。

ハッカ油スプレーでコバエを寄せ付けない

ハッカ油にはコバエが嫌う香りがあります。無水エタノール10mlにハッカ油を数滴垂らしてよく混ぜ、水90mlを加えれば簡単に忌避スプレーを作れます。玄関や窓周辺、キッチンなどコバエが集まりやすい場所にスプレーしておきましょう。ただし、香りが強いため換気を行いながら使用してください。

まとめ

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コバエは湿度が高い梅雨に発生しやすいですが、意外な盲点として、外出時に服やバッグについて家の中へ侵入するケースもあります。外から戻った際には玄関で軽く服を払い、バッグの中もこまめに確認するとよいでしょう。

また、夏場は特にバナナや桃などの甘い果物を室温で放置すると、あっという間にコバエの産卵場になります。果物は冷蔵庫で保管する習慣を身につけることで、コバエを防ぐことができます。

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