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うっかり冷蔵庫を開けっ放しに…食材が心配
冷蔵庫を開けた後、しっかり扉を閉じるのを忘れて開けっ放しにしてしまった…という経験はありませんか。また、小さなお子様がいるご家庭では、お子様が開けっ放しにすることがある、というご家庭も少なくないでしょう。
最新型の冷蔵庫の多くは、閉じ忘れ防止機能としてアラームが鳴るよう仕様が搭載されている冷蔵庫もありますが、うっかり数時間開けっ放しにしてしまうと、中の食材の状態が心配になりますよね。
心配な電気代…開けっ放しでどのくらいかかるの?
食材の状態以外にも、開けっ放しにしていた間の冷蔵庫の電気代が不安という方も多いでしょう。冷蔵庫は中の温度が高くなるほど庫内を冷やそうと多くの電力を消費します。
ある調査によると、冷蔵庫を開けっ放しにしてしまった時にかかる電気代は、1時間あたり18.6円程度と公表されています。これは冷蔵庫の最大出力600Wで換算した料金です。
通常、冷蔵庫の電気代は1時間あたり約9円程度(300Wで稼働した場合)なので、約2倍の電気代がかかってしまいます。
しかし、電気代以上に食材ロスの方が遥かに深刻な損害を出すため、まずは食材の状態をチェックするのが最優先です。
冷蔵庫を開けっ放しに…何分から危険に?
では、冷蔵庫を開けっ放しにしてしまった場合、どのくらいの時間が経過すると食材が劣化してしまうのでしょうか。
食材や室温によって危険な放置時間は異なる
冷蔵庫を開けっ放しにしたからといって、必ずしも「このくらいの時間が経過したから絶対に傷んでいる」「絶対に大丈夫」とは言い切れません。冷蔵庫の中に保管されていた食材の種類や、その時期の気温によって状況は変わります。
たとえば、他の食材に比べて生ものは傷みやすいですし、冬場よりも夏場の方が室温も上がりやすいため、開けっ放しにした際に食材の傷みが早くなりがちです。
2時間以上開けっ放しにした場合、生ものはアウト
ある程度の目安を掲げるならば、生ものは2時間以上常温に晒してしまうと品質が大幅に劣化し、傷んでいる恐れがあるので危険だと判断してください。
変色していたり、ドリップがたくさん出ていたり、臭いに異常を感じた場合は無理に食べずに廃棄しましょう。不安を感じる場合も安全を考慮して廃棄することをおすすめします。
その他の食材は臭いや見た目を注意深くチェックして
生もの以外の食材は、食べる前に見た目や臭いに異常が生じていないか注意深くチェックしてください。色や臭い、触った時の感触や調理した時の臭いの変化など、食べる前の調理段階でも注意を怠らないようにしましょう。
飲み物に関しては、乳製品などは特に傷みやすいので、数時間開けっ放しにしてしまった場合は、少量コップに取り、状態を確認してください。
冷凍庫の扉を開けっ放しに…基本的に全部NG
冷凍庫の場合、開けっ放しにしてしまうと室温の影響を直に受けてしまい、冷凍されている食品が解凍されてしまう恐れがあります。
一度解凍した食品は、基本的に再冷凍することができないので、その場で使い切るか廃棄しなければなりません。また、解凍されてびしょびしょになってしまった食品は、傷んでいる可能性も考えられます。状態をチェックして、必要に応じて廃棄しましょう。
冷蔵庫を開けっ放しに…その後に取り掛かるべき行動
もしも冷蔵庫を開けっ放しにしていることに気付いたら、まず以下の行動に移りましょう。
- 食材の品質をチェック
- すでに傷んでいる食材は廃棄処分する
- 庫内や食材の水滴を拭き取る
- 4〜5時間後に正常に庫内が冷えているか確認する
食材の品質をチェックした後、少しでも不安を感じる食材は無理に使わず廃棄してください。食中毒症状を起こしてしまう危険性があります。
また、室温の影響を受けて食材や庫内に水滴や霜が付着している場合は、それらをしっかり拭き取ってください。そのまま放置してしまうと、冷蔵庫が故障する恐れがあります。
さらに、冷蔵庫の整理が終わった後、再び4〜5時間後に冷蔵庫内の状態を確認してください。正常に冷えているならば問題ありませんが、冷え方が弱いと感じる場合は、開けっ放しにしたことで負荷がかかり、不具合が生じている可能性が疑われます。修理業者などに点検を依頼しましょう。
1〜2時間、冷蔵庫を開けっ放しにしたら食材や庫内を確認
いかがでしたか。冷蔵庫を開けっ放しにしてしまった場合、保管している食材の品質を必ずチェックしてください。生ものや冷凍食品は影響を受けやすいので、不安を感じる場合は無理に食べずに廃棄することをおすすめします。