お墓参りに行ってはいけない時間帯や日にちとは?タブーの理由と守るべきマナー

霊園のお墓

お盆にかけて、お墓参りに行く日にちや時間帯を決め始める人も増えてきます。しかし、意外とお墓参りのタブーを知らない人も多いです。今回は、お墓参りに行ってはいけないと言われている日にちや時間帯を理由と共に解説します。また、お墓参りの基本的なマナーについても紹介しますので、日時に迷っている方は参考にしてみてください。

お盆のお墓参り…時間帯や日にちにタブーも

お墓

日本では8月13日〜16日をお盆期間として考えられています。お盆には、故人やご先祖様が帰ってくるため、一般的に13日にお迎えに行き、16日にお見送りします。この期間、多くの人々が大切な人を偲び、感謝の気持ちを込めてお墓参りをします。

しかし、実はお墓参りには時間帯や日にちにタブーがあることをご存知でしょうか。最近は「いつ行っても良い」という考え方が主流になってきていますが、年配の方や地域によっては、今でもこうした基本的なマナーやタブーを重視する傾向は根強く残っています。意識が異なると雰囲気も悪くなってしまうため、時間帯や日にちにも極力意識を向け、家族揃ってお墓参りできるようスケジュール調整しましょう。

お墓参りの基本的なマナー

お墓参りには、いくつかの基本的なマナーがあります。これらを心がけることで、より丁寧にご先祖様や故人を偲ぶことができます。

お墓周辺の掃除から始める

まず、お墓の周りの雑草を取り除き、墓石を清めます。これは単なる清掃ではなく、ご先祖様への敬意を表す大切な行為です。

 お供え物やお線香をあげる

お花や故人の好物などを供えます。墓石を汚さないよう、食べ物は半紙やハンカチの上に置きましょう。お線香をあげる際は、火の取り扱いに注意が必要です。

静かに合掌し、故人を偲ぶ

手を合わせ、故人との思い出や感謝の気持ちを心の中で伝えます。この時間は、家族で故人の思い出を語り合う良い機会にもなります。

お供え物は必ず持ち帰る

お参りが終わったら、お供えした食べ物は必ず持ち帰りましょう。これは、カラスやイノシシなどの動物がお墓を荒らすのを防ぐためです。

また、お墓参りの際の服装は、華美なものは避け、清楚で落ち着いた色合いのものを選ぶのが一般的です。

お墓参りに行ってはいけない時間や日にちは?

お墓で手を合わせる女性

一般的にお墓参りに行ってはいけないと言われている時間帯や日にちについて、詳しく見ていきましょう。

夜のお墓参りは基本的にNG

基本的に、夜のお墓参りはタブーとされています。これにはいくつか理由があります:

  • そもそも霊園が閉鎖されている
  • 暗いので転倒などの危険性が高い
  • 近所迷惑になる可能性がある

これらの理由から、夜のお墓参りはNG、あるいはそもそも不可能とされています。また、昔は霊や妖怪などの悪いものに取り憑かれるといった言い伝えもありました。

こうした伝承を信じる人はもちろん、信じない人にとっても夜はお墓参りをしにくい時間帯であることは確かです。気持ち良くご先祖様や故人に挨拶するためにも、夜は避けるようにしましょう。

日が暮れた後は掃除が行き届きにくいので避けるべき

夜だけでなく、日が暮れ始める夕方の時間帯も、基本的には辺りが暗くなり始めて掃除がしにくいという理由から、一般的に避けるべき時間帯と考えられています。

特に冬場は暗くなる時刻が早いです。そのため、16時以降にお墓参りすることは避け、しっかりお墓のお手入れが行き届くよう明るい時間帯に訪れましょう。

特定の日は配慮が必要

基本的にお墓参りに行ってはいけない日にちは存在しませんが、以下の日は避けた方が良いとされています。

  • 初詣の日:神社に住まう神様が穢れを嫌うため、同日に参拝してしまうと怒りに触れると考えられています。
  • 毎月29日:「二重の苦がある」と考えられているため、命日でない限りは避けた方が良いとされています。

なお、「仏滅や友引の日は避けるべき」と言われることもありますが、お墓参りは仏事として捉えられているため、六曜は関係ないとされています。ただし、地域や家庭によって考え方が異なる場合もあるので、家族で相談して決めるのが良いでしょう。

お墓参りに行く時間帯は午前中が最適!

お彼岸参り

お墓参りに行く時間帯として、最もおすすめな時間帯は午前中です。空気が澄んでいて明るい時間帯なので、お墓のお手入れもしやすいですし、午前中に訪れることで、仏事を後回しにするべきではないという言い伝えを守ることにもつながります。また、一日の始まりにお墓参りをすることで、気持ちを新たに一日を過ごせるという利点もあります。

お盆はお迎えと見送りで適切な時間帯が異なる

お盆期間(8月13日〜16日)は、以下の時間帯が適しているとされています。

  • お迎え(13日):15時〜17時
  • お見送り(16日):17時〜19時

これは、「早くご先祖様をお迎えしたい」「少しでも長くいてほしい」という気持ちを表すためです。ただし、墓地の閉園時間に注意し、可能な限り遅い時間帯にお迎えやお見送りをしましょう。お盆の時期は、普段会えない家族や親戚と一緒にお墓参りをする良い機会でもあります。

お墓参りは行ける時に最低限のマナーを守れば基本的にOK

御墓参りをする子供

お墓参りには、おすすめの時間帯が存在します。しかし、現代では忙しい人も多いので、基本的に行ける時にきちんと最低限のマナーを守ってご挨拶に行けば良いと考えられています。余裕がある人は、ぜひおすすめの時間帯である午前中にお墓参りしましょう。

また、お墓参りの前には必ず施設の開園時間を確認し、近隣への配慮も忘れないようにしましょう。「ついで参り」(他の用事のついでにお墓参りをすること)は、故人を敬う気持ちがあれば問題ありませんが、一緒に行く人の考え方にも配慮が必要です。

お墓参りは、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な機会です。時間や日にちにこだわりすぎず、自分なりの方法で誠意を持ってお参りすることが最も重要です。家族や大切な人と一緒に行くことで、思い出を共有し、絆を深める機会にもなるでしょう。

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