目次
乾燥剤を捨てるときの方法
- 袋に入ったまま捨てる
- 基本的には燃えるゴミとして捨てる
乾燥剤を捨てる時は袋から中身を出さずに捨てるようにしましょう。袋を開けて捨てた場合、細かい粒をペットや赤ちゃんが誤飲してしまう可能性があります。思わぬ事故になりかねないので注意が必要です。
乾燥剤は基本的には燃えるゴミとして捨てます。しかし、自治体によってはその他プラスチックのゴミとして扱っているところもあるので注意が必要です。生石灰を原料とした石灰乾燥剤を燃えないゴミとして扱っている場所もあります。自治体によって対応はまちまちです。不安な方は自治体に問い合せるなどよく確認して処分するようにしてください。
乾燥剤シリカゲル袋の再生方法
- シリカゲルを袋から出す
- 火加減は弱火でフライパンでゆっくりゆすりながら加熱する
- ピンク色のシリカゲルが青色になったら火を止める
- 粗熱を取る
- 密閉容器に保存する
- 使用する時は不織布のお茶パックに適量入れる
シリカゲルを加熱する時は必ず弱火でじっくり火にかけましょう。シリカゲルは焦げても有害物質が出ることはありません。しかし、シリカゲルを青く見せる塩化コバルトは焦がしてしまうと紺色に変色してしまいます。変色した塩化コバルトは吸湿力があるか変化を見ることができなくなるため使い物にならなくなります。注意して加熱するようにしましょう。
粗熱を取る時はボウルではなくバットに平らにするなどなるべく重ならないようにしましょう。粗熱を取っている間にもシリカゲルは空気中の水分を吸っています。その分使用期限も減ってしまうのでできるだけ早く熱を取りたいですよね。シリカゲルを平らにして、なおかつうちわで扇いだりすると早く熱を取ることができます。
保存する容器は必ず密閉容器にしてください。密閉が不十分だと空気中の水分をずっと吸ってしまうので、いずれ青色になって使用できなくなってしまいます。もう1度加熱するのはとても面倒ですよね。ですのでしっかり密閉できる容器にしましょう。
そして、使用する時は不織布のお茶パックを利用すると使いやすいのでおすすめです。入れる時は袋の7分目ほどの量にしておくと、袋に余裕が生まれてシリカゲルの空気に触れる面積が増えるのでより効率よく水分を吸ってくれます。
1回の使用で捨ててしまいがちの乾燥剤ですが、ひと手間加えるだけで何度でも利用できるようになります。再利用することは環境に優しい素敵なことなのでぜひ再利用してみてください。
乾燥剤の再利用方法
シリカゲルは様々なものに再利用することができます。判断基準はピンク色に変色していないかどうかです。変色していないと使えるというサインなので以下を参考に再利用してみてください。
- 靴箱の湿気取り
- ドライフラワーを作る時の乾燥剤
- 土の保水力アップ
- 調味料の保存
- 濡らしたスマホを乾燥させる
- カメラレンズなどの機械の保存
靴箱は風通しが悪い場所です。汗まみれの靴をしまっていて放置していたら匂いとともに靴にカビが生えていたなんてこともあります。汗が乾くことによって匂いも半減するので靴箱の四隅に置いておくことをおすすめします。
ドライフラワーは湿気があると作ることができません。ドライフラワーを作る時に近くにおいておくと空間の湿気を取ってくれるのできれいにドライフラワーを作ることができます。
庭で小さい畑などをやっている方は肥料を撒いてもあまり効果がなかったという経験はありませんか?それは肥料がいけないのではなく、土に保水力がないからかもしれません。乾燥剤は保水力があるので肥料が流れてしまうのを防ぐことができます。お困りの方は試してみてください。
塩などの調味料が保存している間にカチカチに固まってしまったということもありますよね。いちいちスプーンで叩いて粉々にするのも一苦労です。そんな時は乾燥剤を一緒に入れておくと1日程度でサラサラになりますよ。さっと使えてストレスが減るのでぜひ試してみてください。
生活しているとうっかりスマホを水に落としてしまったなんてこともあります。すぐに乾燥させないといけませんよね。そんな時はシリカゲルの中に1〜3日入れておくと乾燥させる事ができます。諦めて買い換える前に一度試してみると良いかもしれません。
カメラのレンズは精密機械なため湿気に非常に弱いです。乾燥剤と一緒に保存しておけば故障するリスクが低くなるので、カメラ撮影が趣味の方はぜひやってみましょう。
乾燥剤の代表的な種類
乾燥剤には様々な種類があります。今回は乾燥剤のそれぞれの特徴についてご紹介していきます。ぜひ利用する時の参考にしてみてください。
シリカゲル
透明または青色の粒状のもの。水分を吸収する働きを持っていて、吸水速度や吸水性に優れています。安全性も非常に高く周りの環境に左右されて発火することもありません。ただ1つ注意していただきたいのが、袋から出してしまった場合に誤飲してしまう可能性があるということです。特に赤ちゃんやペットは判断できずに誤飲してしまうので、捨てる時は袋のまま捨てましょう。
生石灰
海苔や鰹節などの乾物用の乾燥剤として使われることが多いです。白い粉状で湿気を吸収すると膨れ上がる性質があります。水を含むと発熱するため、飲んだり、目に入ったりすると火傷の危険があります。取り扱いには注意しましょう。
脱酸素剤
包装内の酸素を吸着して減らすことにより、食品を湿気から守ります。還元鉄が主成分となっている粉状のものです。再利用するのには難しいですが、乾燥剤の中で1番寿命が長いことで有名です。
シリカルアルミナゲル系
粘土に水を吸わせるタイプの乾燥剤です。主成分に粘土質鉱物を用いた安全な乾燥剤です。高湿度の環境では不向きな乾燥剤ですが、吸水しても発熱せずなおかつ周囲をどろどろに溶けさせることもないので安全性に関しては抜群です。低湿度環境ではシリカルアルミナゲル系の乾燥剤のほうがシリカゲルよりも効果を発揮することが分かっています。
塩化カルシウム系
融雪剤としてこの名前をよく聞くと思います。しかし乾燥剤としても使われていることをご存知でしょうか?塩化カルシウムは単体では使えないため、天然ゼオライトや軽石などと混ぜて使用します。中湿度環境で効果を1番発揮します。結露防止にも役に立つ乾燥剤です。一般的にはシート状で販売されていることが多いです。
まとめ
今回は乾燥剤の捨て方や再利用の方法についてお伝えしました。
最後にもう1度おさらいをしましょう。
- 捨てる時は袋のまま捨てる
- 自治体によって差はあるが基本的には燃えるゴミとして扱う
- シリカゲルを再利用する時はじっくりと加熱する
- 粗熱を取る時はバットなどに広げる
- 再利用する時は不織布のティーバッグに入れる
- 乾燥剤の再利用方法は靴箱の湿気取りや調味料の保存など
- 乾燥剤の種類は5種類と多岐にわたる
いままで乾燥剤を普通に捨てていた方も、再利用してみてはいかがでしょうか。もしも捨てる場合は、この記事を参考に正しく安全に乾燥剤を捨てましょう。