オクラの正しい保存方法4選!上手に冷凍保存するポイントもご紹介

オクラ

オクラはあまり日保ちする食材ではありません。しかし、オクラは冷凍保存をすればその保存期間を延ばすことが可能です。オクラを美味しい状態で、長く保存をするためには、正しい冷凍方法や、解凍方法を把握しておくとよいでしょう。この記事では保存方法などを紹介しています。

オクラの保存は冷凍が最適

保存袋に入ったオクラ

ネバネバ食感が人気のオクラですが、あまり日保ちのする食材ではありません。また、オクラは1つの袋に10本ほど入っていることもあり、使い切れずに傷んでしまうということがあります。

あまり日持ちのしないオクラですが、冷凍保存をすればその保存期間を延ばすことができます。美味しく最後まで食べきるためにも、正しい冷凍保存の方法について知っておきましょう。

冷凍したオクラの保存期間

オクラは常温保存で3〜4日ほどしか保存することができません。しかし、冷凍保存をすれば1ヶ月ほどは保存しておくことができます。

ただし、冷凍保存するためには下処理をして正しい方法でする必要があります。また、オクラの状態や、保存環境によって保存期間は前後することもあるので、冷凍保存したものを食べる際には、その状態を確認しましょう。

オクラの正しい冷凍保存の方法4選

フレッシュなオクラ スライス

オクラは冷凍すれば1ヶ月ほど保存しておくことができます。冷凍保存する際は、正しい方法でしなければ、保存期間が短くなってしまったり、美味しい状態を維持できなくなる可能性があります。

ここからはオクラの冷凍保存方法を4つ、紹介していきます。調理で使いきれずに困る方はぜひ参考にしてみてください。

冷凍保存の前に下処理を行う

オクラには産毛が生えています。冷凍する前にはこの産毛を取り除いておきましょう。オクラの産毛は塩をまぶして板ずりをすることで取り除くことができます。

また、オクラのガクの部分も取り除きましょう。ヘタは丸ごと切り落としてしまうと解凍後、茹でる際にオクラの中に水が入ってべちゃべちゃになってしまうので、ヘタ全体を切り落とさないように注意しましょう。

これらの下処理を行っておくことで、オクラの食感や舌触りなどを守ることができます。

オクラの冷凍保存方法1:生のままカットせず

オクラを冷凍する方法にはいくつかの種類があります。どの方法で冷凍する場合でも、まずは下処理を行うことになります。

下処理をしたオクラをそのままカットせずに冷凍をすれば、解凍してから使い道に合わせてカットしたり、調理をすることができます。そのため、そのままの形を活かして炒め物や煮物などを作りたい場合に適した保存方法です。
h4-冷凍保存する手順
オクラを冷凍保存する場合は下処理をしたオクラを2本〜3本ずつラップで包みます。ラップで包んだオクラを冷凍保存用の袋に入れ、口を閉じて冷凍しましょう。

オクラは頭の方が大きく、先の方は細くなっていることから三角形のような形になってしまいます。そのため、綺麗にラップに包むためには、向きを交互に上下させておくことがコツとなります。

オクラの冷凍保存方法2:生のままカットする

オクラはカットせずに冷凍することもできますが、輪切りや乱切りなどのカットをした状態でも冷凍をすることができます。

冷凍する前にカットしておくと、調理をする際に包丁やまな板を使わなくてよいので時短になります。

カットする際は、まな板の上にキッチンペーパーを敷いてゆっくりと切るれば、オクラのネバネバがまな板に付きません。

冷凍保存する手順

オクラをカットしてから冷凍する場合も、いくつかに分けてラップに包んで、冷凍用の保存袋に入れて冷凍をします。

ラップに包む際に1回分ずつに分けておくと、必要なときに必要な分だけすぐに使えるので便利です。

また、カットする場合も、カットしない場合も、オクラが重ならないように袋に入れ、袋の口を閉じる際にはしっかりと空気を抜くようにしましょう。

オクラの冷凍保存方法3:加熱してカットせず

オクラは生のままでも冷凍をすることはできますが、加熱をして冷凍をしておけば、すぐに使えるので便利です。

また、加熱後に冷凍したオクラは、冷凍庫から出して1分〜2分ほど待てば、包丁が入るようになります。

そのため、カットせずに冷凍をしておくことで、使うときに応じて切り方を決めることができます。

冷凍保存する手順

オクラを加熱してから冷凍する場合は、まず下処理をしたオクラを熱湯で10秒~15秒ほど茹でます。茹でたものは粗熱を取って、冷凍保存用の袋に入れて冷凍します。

オクラは茹で過ぎると食感が悪くなります。また、粗熱を早く取ろうとして冷水につけてしまうと水っぽくなって風味が落ちてしまうので注意しましょう。

茹で加減が難しいと感じる場合は、電子レンジで加熱してもよいでしょう。電子レンジで加熱する場合は、オクラを耐熱皿に並べて、ふんわりとラップをかけ、600Wで40秒ほど加熱します。電子レンジを使えば、湯を沸かす必要もないので時短になります。

オクラの冷凍保存方法4:加熱してカットする

オクラは冷凍する前に加熱をしておけば、解凍してすぐに使えるので便利です。

また、加熱したオクラを冷凍する前にカットしておけば、解凍の際に切る作業もなくなるので、さらに便利でしょう。

冷凍保存する手順

カットしたオクラを冷凍する場合は、下処理したものをまず熱湯か電子レンジで加熱します。加熱したものは粗熱を取ってから、輪切りや乱切りにします。

切る際にはまな板にキッチンペーパーを敷いて切るようにしましょう。また、オクラの水気はよくきってから冷凍しましょう。

カットしたオクラは他の冷凍方法の場合と同様で、重ならないように広げ、冷凍保存用の袋に入れて冷凍しましょう。

オクラを上手に冷凍保存するポイント4つ

茹でているオクラ

オクラは常温で3日〜4日ほどしか保存することができません。しかし、冷凍保存をすれば1ヶ月ほど保存することができます。

ただし、冷凍保存する際には正しい方法で保存できていないと、保存期間や風味を落とすなどの原因となってしまう可能性があります。

オクラを美味しく冷凍保存をする際には、特に注意しておくべきポイントがいくつかあるので、それらのポイントも把握しておきましょう。

オクラの冷凍保存のポイント1:加熱しすぎない

オクラを加熱する際には、熱湯で10秒〜15秒ほど茹でます。その際の茹で加減は意外に難しく、もし茹で方が足りていなければオクラは固くなってしまい、逆に茹で時間が長すぎると水っぽくなったりします。

そのため、程よい食感を残すためにも、適度な加熱をするようにしましょう。オクラの茹で加減がどうしても難しいと感じる場合には電子レンジで様子を見ながら加熱するとよいでしょう。

オクラの冷凍保存のポイント2:薄く平らに広げる

オクラを冷凍保存する場合は、冷凍保存用の袋の中でオクラが重ならないように薄く広げて冷凍します。オクラを広げておくことで、冷気が均一に伝わり、早く冷凍をすることができます。

また、薄く広げておくことで解凍する際に、解凍のムラを防ぐこともできます。冷凍保存をする際に広げておくことはオクラに限らず、他の食材でもいえることでしょう。

オクラの冷凍保存のポイント3:空気をしっかり抜く

食材を冷凍する際には、なるべく早く冷凍することが望ましいです。早く冷凍をすることで、食材の鮮度を保ちやすくなります。オクラを薄く広げておくことも、早く冷凍をするためです。

また、冷凍するオクラを冷凍保存用の袋に入れる際に、空気を抜いておくことも早く冷凍させるためです。

袋の中に空気が残っていると、それだけ冷気が伝わりにくくなり、冷凍までに時間がかかってしまいます。そのため、オクラを冷凍する際には、しっかりと袋の空気を抜くようにしましょう。

オクラの冷凍保存のポイント4:素早く冷凍する

オクラに限らず、食材の鮮度をなるべく落とさないように冷凍保存するためには、素早く冷凍する必要があります。薄く広げたり、空気を抜くことも素早く冷凍をするためです。

これら以外に食材を素早く冷やす方法には、冷凍庫に金属トレイを入れておき、その冷えた金属トレイに乗せたり、冷やした保冷剤で挟むなどの方法があります。

冷凍保存したオクラの解凍方法3つ

茹でたオクラ

冷凍したオクラを食べる際には、解凍をする必要があります。その解凍方法にもいくつか把握しておくべきことがあります。

ここからは冷凍したオクラの保存方法を3つ、詳しく紹介していきます。正しい解凍方法を把握しておかないと、美味しい状態を保ちながら保存できているオクラの食感や、味などを落としてしまう可能性があります。

オクラの解凍方法1:出してそのまま調理

冷凍したオクラはカチカチに凍っているので、使う場合には解凍をする必要があります。しかし、オクラを炒め物や煮物、スープなどに使う場合は、その調理を行う際の加熱によって解凍をすることができます。

そのため、これらの料理に使う場合には、オクラは解凍する必要なく、冷凍した状態のまま使うことができます。

オクラの解凍方法2:1~2分室温放置

納豆やサラダに入れて使いたい場合には、1分~2分ほどで包丁が通るようになるので、混ぜている間にしっかりと解凍ができるでしょう。

ただし、凍ったオクラからは水分が出ます。料理の味に影響を与えるほど多くの水分が出ることはありませんが、その水分が気になるという場合は、前日から冷蔵庫に移しておくとよいでしょう。

冷蔵庫でゆっくりと解凍をすることで、水分が出にくくなり、味や食感が落ちることも抑えることができます。

オクラの解凍方法3:電子レンジでチン

オクラの解凍にはそれほど時間はかかりません。しかし、早く解凍したい場合には電子レンジで加熱して解凍をしてもよいでしょう。

ただし、電子レンジで解凍する際には、加熱のしすぎに注意しましょう。加熱をしすぎると、水っぽくなったり、食感が悪くなってしまったりします。解凍モードなどで様子を確認しながら解凍をしましょう。

オクラの代表的な品種8つ

オクラの畑

オクラといえば緑色で、切ると星型のような断面をしたものをイメージする人は多いでしょう。しかし、オクラにはいろいろな種類があり、色や形、風味などがそれぞれ異なります。

ここからはオクラの代表的に品種を8つに絞って紹介していきます。どんな種類があるか興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

オクラの品種1:角オクラ

角オクラはスーパーなどでもよく見かける代表的な色や形をしているものです。しかし、その角オクラにもいろいろな品種があり、アーリーファイブや平城グリーン、五角オクラなどがあります。

角オクラの中でも、アーリーファイブは濃い緑色が鮮やかで、切ると断面が綺麗な星型になります。また、栽培しやすいこともあり、スーパーで10本入り100円〜150円ほどで購入することができるため、人気が高く、定番の品種となっています。

オクラの品種2:丸オクラ

オクラの代表的な種類である角オクラの断面は星型ですが、すべてのオクラの断面が星型になるわけではありません。断面が丸くなるものもあり、そのような種類を丸オクラといいます。

丸オクラは角オクラと同じように緑色はしていますが、角オクラよりも細長い物が多いです。また、丸オクラは成長しても硬くならないという特徴があります。

ただし、角オクラと比べると流通量は少なく、なかなかスーパーなどでは見かけることの少ない品種です。

オクラの品種3:島オクラ

島オクラは丸オクラの1種です。そのため、島オクラの断面は丸くなっています。また、成長しても硬くならないという特徴もあるので、生で食べることもできます。

島オクラは江戸時代にアメリカから持ち込まれ、東京の八丈島で盛んに栽培されていることからその名前が付いています。

オクラといえば鮮やかな緑色をイメージする人は多いですが、この島オクラは黄緑色をしています。そのため、サラダなどに彩として加えると、華やかさを出すことができます。

オクラの品種4:赤オクラ

オクラには赤色をした種類もあります。赤オクラは産毛が硬めという特徴があります。また、赤オクラの大きな特徴である鮮やかな赤色はブルーベリーや茄子などに含まれるアントシアニンによるものです。

ただし、綺麗な赤色は加熱をしてしまうと、色が抜けてしまいます。そのため、色を活かすためにも、硬い産毛を処理して、生で食べることがおすすめです。

オクラの品種5:白オクラ

白オクラはその名前の通り、見た目が白っぽい色をしています。白くて見た目が綺麗なことも白オクラの特徴ではありますが、その大きな特徴は他の種類のオクラと比べて粘りが強いことです。

オクラの粘りはペクチンという成分で、非常に体に良い栄養素です。白オクラにはそのペクチンが含まれる粘りが非常に強いことから、体に良いとされているオクラの中でも、さらに体に良い品種となります。

オクラの品種6:ミニオクラ

ミニオクラはその名前の通り、通常のものよりも半分くらいのサイズのオクラです。しかし、ミニオクラという品種があるわけではなく、ミニオクラが小さいのは収穫時期よりも早くに収穫しているためです。

早くに収穫をしているため、通常サイズのものよりも柔らかいことが特徴です。主に業務用として流通することが多く、スーパーなどで見かける機会は少ないです。

オクラの品種7:ダビデの星

ダビデの星はイスラエルが原産国のオクラで、角オクラの1種です。角オクラの特徴として、断面が五角形の星型のようになっていることがあります。しかし、ダビデの星は五角形以上の角があり、ギザギザとした断面になります。

また、角はありますが、丸オクラのように丸みを帯びた形もしていて、肉厚で歯ごたえもしっかりしていることも特徴です。歯ごたえがしっかりしているので加熱し、柔らかくしてから食べるのがおすすめです。

オクラの品種8:花オクラ

通常のオクラは実の部分を食べます。しかし、花オクラという種類は実の部分ではなく、花の部分を食べます。ただし、花オクラは名前にオクラと付いてはいますが、正確にはオクラの花や種類というわけではなく、トロロアオイという植物になります。

トロロアオイが花オクラと呼ばれるのは、オクラのような粘り気があるためです。また、花オクラはたった1日でしぼんでしまうので、収穫のタイミングが非常に難しいという特徴もあります。

冷凍保存したオクラを使ったおすすめレシピ5選

オクラ

常温ではあまり日保ちしないオクラですが、冷凍保存すればその保存期間を延ばすことができます。そのため、食べきれなかった分は保存しておき、別の料理に使うということもできます。

冷凍保存したオクラでいろんな楽しみ方ができるように、さまざまな料理方法を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

冷凍保存したオクラのレシピ1:おひたし

オクラの定番の食べ方の1つがおひたしです。サッと茹でて、めんつゆ、昆布だし、鰹だしなどで和えるだけなので手軽に作ることができ、もう1品おかずが欲しいというときに重宝します。

仕上げにかつお節を散らして、お好みですりゴマ、一味唐辛子などをかけるとよいでしょう。

冷凍保存したオクラのレシピ2:サラダ

オクラは色が鮮やかなので、サラダに加えると彩がよくなります。

下処理をして茹でたオクラを輪切りにし、カニカマやツナ缶、コーン、お好みの野菜などと一緒にめんつゆやマヨネーズで和えるだけなので、手軽に作ることができます。

冷凍保存したオクラのレシピ3:オクラ納豆

納豆やオクラのネバネバが好きだという人は多くいるでしょう。その納豆とオクラを合わせることで、さらにネバネバを楽しむことができます。

冷凍保存しているオクラは常温で1分〜2分ほどおいて包丁が通るようになったら、輪切りして少し凍っていてもそのまま納豆に入れましょう。納豆と混ぜているうちにオクラは解凍されて食べることができるようになります。

冷凍保存したオクラのレシピ4:味噌汁

オクラは味噌汁の具としても使うことができます。冷凍したオクラを味噌汁の具に使う場合は味噌汁に入れるだけで、すぐに食べることができます。

冷凍する際に、あらかじめ輪切りにして小分けにしておけば、手軽に味噌汁の具として使うことができます。

冷凍保存したオクラのレシピ5:バター醤油炒め

オクラは炒め物にすることもできます。炒め物にする場合も味噌汁の具と同様に、オクラを解凍する必要がないので、冷凍したオクラをサッと使うことができます。

また、オクラはバター醤油との相性がよいので、バター醤油炒めにするとさらに美味しく食べることができます。

フライパンを使うことが面倒な場合は、オクラを電子レンジで2分ほど加熱して、水気をきってからバター醤油を加えて、さらに電子レンジで1分ほど加熱して、仕上げに黒胡椒をかけても作ることができます。

オクラを上手に冷凍保存して美味しく長持ちさせよう!

冷凍されたオクラ

オクラは常温では3日〜4日ほどしか保存することができません。しかし、冷凍保存をすれば1ヶ月ほど保存しておくことができます。

ただし、オクラを美味しく冷凍保存をするためには正しい冷凍方法や解凍方法を把握しておく必要があります。オクラを長保ちさせ、美味しく食べるためにも、それらの方法を知っておきましょう。

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