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『ありがとう』を言えない人の心理
誰かに助けてもらったら、お礼を言うのが常識です。これは、年齢に関係なく身につけておくべきマナーといえます。しかし、大人になってもお礼が言えない人はいるものです。
- 相手に負けた気持ちになるから言わない
- 自分の方が権力を持っているから、言う必要がないと思っている
- 相手が言わないと腹が立つが、自分が言うものではないと思っている
「お礼の言葉を言うこと=相手の下になること」という認識を持っている人は、お礼が言えないことが多い傾向があります。
『ありがとう』を言えない4つの理由
「ありがとう」が言えない人には、以下のような理由があります。
1.プライドが高い
プライドが高い人は、お礼が言えません。
- お礼を言ったら、相手から見下されると思っている
- 自分が見下している相手が、自分に対して言うものだと思っている
- 威厳が保てなくなる可能性があるので、あえて口にしない
お礼を言わないことで雰囲気が少しよどんでいるのを見て、自分に対して周囲の人が恐怖などに似た感情を抱いたのだと勘違いする人がいます。プライドが高いことは悪いことではりませんが、周囲を威圧するためにお礼を言わないのはNG。
2.お礼を言わなくても許される環境で育った
お礼を言わなくても許される環境で育った人は、お礼を言う習慣がありません。そのため、悪気なくお礼を言わずに過ごしてしまいます。
- 「ありがとう」は、自分が言うのではなく相手が言うものだと思っている
- お礼を言う場面では「はーい」「うん」などでごまかしがち
- お礼を言う習慣がない家で育ったため、「ありがとう」という言葉をいつ使うのかよくわかっていない
家庭環境が原因だと、改善までに時間がかかります。本人も知らなかったり無意識のうちいやってしまっているので、社会に出て非常に苦労することが多いです。
3.恥ずかしくて言えない
恥ずかしさが勝って、お礼が言えない人もいます。
- 基本的にシャイで、お礼以外の言葉もままならない
- お礼は言っているが、声が小さすぎて伝わらない
- お礼を言うことのハードルが高すぎて、もじもじしているとタイミングを逃してしまう
シャイな性格な人にとって、お礼と謝罪は日常会話の中でも特にハードルが高い傾向が強いです。
4.相手の行動は当然であり、お礼を言うまでもないと思っている
相手が自分に尽くすのは当然と思っている人は、相手が自分に尽くしてもお礼を言いません。
- 自分とのかかわりで相手の学びが多いだろうと、勘違いしている
- 上司と部下などの上下関係がある場合、相手の立場が弱ければ自分に尽くすのは当たり前だからお礼は言わない
- 自分とかかわりが持てている相手が幸せ者なので、自分のサポートをするのは当然と思っている
自分と相手の関係が対等ではなく相手が自分より下である場合、お礼は言いません。このタイプの人は、相手によってお礼を言うかどうかを使い分けています。
『ありがとう』を言えないのを改善する方法
お礼が言えないのを改善する方法は、以下のものがあります。
- 高すぎるプライドを自覚する
- お礼を言うことを意識して行動する
- 恥ずかしさから一歩踏み出す勇気を持つ
- 上下関係とお礼のやり取りは無関係であることを知る
- 自分がされたらいやだと思うことは、相手にはしないよう心がける
お礼ひとことで、人間関係が大きく変化することを実感しましょう。そうすることで、自分が変わらなければならず、自分が変わることで大きく周囲の人の心情も異なることを把握しやすくなります。
まとめ
お礼が言えない人は、周囲の人との関係が険悪になる可能性が高いです。そうならないためにも、まずはお礼を言う練習から始めましょう。