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油性マジックは名前や記録を書くのに便利!
油性マジックは、多くのご家庭で1本は常備してあると言っても過言ではないほど人気のマーカーペンです。お子様がいるご家庭であれば、持ち物の名前を記入するのに便利ですよね。
最近では食材をフリーザーバッグに入れて冷凍したり、保存容器で作り置きしたりするご家庭も増えています。その際、マスキングテープなどに油性マジックで食材や料理名、作った日付を記入するためにも便利です。
また、油性マジックは黒だけではなく、様々なカラーバリエーションが展開されています。お子様の工作にも役立つため、黒だけでなく、さまざまな色の油性マジックを持っているご家庭も多いでしょう。
「一度付くとなかなか落ちない」という悩みも…
落ちにくく発色の良い油性マジックですが、肌や洋服に誤って付けてしまうと、水や洗剤で落とそうとしてもなかなか落とせず、かえって悩みの原因になることも。
また、少し目を離した隙にお子様が床やテーブルに油性マジックでお絵かきしてしまった…という恐ろしい惨状を経験したことのある親御さんも多いでしょう。
油性マジックは、インクが付着した場所によって落とし方が異なります。無理に落とそうとすると、かえって素材に染み込んで落としにくくなってしまうため、それぞれに合った方法で落としてください。
【素材別】油性マジックの落とし方
一度付いてしまうとなかなか落とせない油性マジック。無理に擦り落とそうとすると、かえって染み込んでしまう恐れも。ここでは素材ごとに油性マジックを簡単に落とす方法を紹介します。「なかなか落ちない!」とお悩みの方は必見です。
1. 服やタオルなどの布素材
服やタオルなどの布素材は、一見「落とせないかも」と考える方が多いでしょう。しかし、除光液やエタノールを使うことで、比較的簡単に落とすことができます。
- インクの付いた生地の裏側に使い古した布地を当てる
- インクの付着した部分にエタノールや除光液を垂らす
- 使わない布で汚れの上からトントンと軽く叩く
- 裏に当てた布地に汚れを移動させるように何度か繰り返す
- しっかり汚れを移し落とせたら、お湯と石鹸でもみ洗いする
- そのまま洗濯機で洗濯する
エタノールや除光液は、強くこすってしまうと色落ちする恐れがあります。したがって、軽くトントンと叩いて裏に当てた別の布地にインクを移すように汚れを落としてください。
2. おもちゃなどのプラスチック素材
プラスチック素材は、比較的簡単に落とすことができます。場合によっては、除菌シートなどで拭くだけでも落ちることがあります。さまざまな方法の中から、今回は以下の方法を紹介します。
- 柔らかい布にエタノールや除光液を少量垂らす
- ①の布でインクが付着した部分を優しくふき取る
- インクを拭き取ることができたら乾かす
基本的に上記の方法でプラスチック素材のインク汚れは落とせます。他にも消しゴムでこすると落ちるケースもあるので、家にある物で試してみましょう。
3. 家の壁紙
最も恐ろしい油性マジックトラブルが、壁紙です。基本的に壁紙に油性インクを付けてしまうと、完全に落とし切ることが難しく、擦りすぎて壁紙が傷んでしまうことも…。しかし、壁紙自体を張り替える前に、一度以下の方法を試すことをおすすめします。
- アルコールスプレーでティッシュを湿らす
- 油性インクが付着した部分に10秒ほど押し当てて汚れを浮かす
- 研磨効果のないメラミンスポンジを使って優しく当てるように軽くこする
この方法を活用することで、ある程度、インク汚れを浮かし薄めることは可能です。しかし、あまりにも広範囲であったり、強い力で落書きされてしまった場合は、一から張り替えた方が良いでしょう。
4. 窓ガラスなどのガラス製品
ガラスに油性インクが付着しても染み込むことはありません。そのため、水拭きするだけでも汚れを落とすことができます。もしも水だけで落ちない場合は、除光液や除菌シートなどを使ってインク汚れを落としましょう。
5. フローリング素材の床
現在は、家の床にフローリングを使っているご家庭が大半です。フローリングの素材にもよりますが、壁紙よりは傷つきにくいため、意外にも落としやすいでしょう。
- 除菌ジェルをインクが付着した箇所に付ける
- 布でこすり落とす
除菌シートがあるご家庭では、こちらも有効です。また、歯磨き粉や研磨剤を使って、使い古した歯ブラシでこすり落とすという方法もあります。ご家庭にある物を使って試してみましょう。
6. 塗装コーティングされているテーブル
学習机やダイニングテーブルなどは、木材が使われていても防水耐性や衝撃耐性を上げるため、塗装コーティングされている商品が多くあります。そのため、時間を置かずに対処すれば、油性マジックでも落とすことは可能です。
- メラニンスポンジにエタノールや水を含ませる
- 傷がつかないように優しく丁寧にこすり落としていく
メラニンスポンジは掃除にも活用できるので、小さなスポンジがまとめ売りされている物をストックしておくと便利です。
7. 顔や手などの肌
油性マジックが最もつきやすい箇所といえば、顔や手などの肌です。誤って付いてしまったり、お子様がいたずらで手に書いてしまったり…さまざまなシーンでよく起こりますよね。
顔や手といった肌は、石鹸で何度か洗うと自然に落ちていきます。しかし、すぐに落としたい場合は、化粧を落とす時に使うクレンジングオイルやシートを使って拭き取りましょう。
油性マジックの汚れは素材ごとの適切な処理法が鍵!
油性マジックの落とし方を素材別に解説しましたが、要は適切な方法を選ぶことが重要です。間違った手段で無理に落とそうとすると、逆に汚れを深くしてしまうことがあります。
インクがついてしまった場合は、この記事で紹介した方法を参考に、それぞれの素材に合った適切な対処法で、安全に汚れを落としてください。それぞれの家庭に常備されている油性マジックですが、正しい知識と方法で、うまく付き合っていきましょう。