内祝いはいつまでに贈ればいい?正しい時期と4つのマナー

ご祝儀袋

出産したとき、主にお祝いを頂いた方へ贈る内祝い。出産後は、慌ただしい日々となりますが、新しい命の誕生をお祝いして下さった方々へのお礼がおろそかになってはいけませんね。感謝の気持ちがきちんと伝わるよう、内祝いを贈るタイミングや、金額の相場などの基本的なマナー、気を付けたい点を事前におさえておきましょう。

内祝いはいつまでに贈ればいいの?

出産祝い

赤ちゃんが生まれたときに、新しい命の誕生を祝い、親族や友人、会社の同僚などから頂くお祝いを「出産祝い」といい、そのお返しとして送るものが「出産内祝い」と言われています。

本来「内祝い」とは、身内に喜び事があったのでその幸せを分かち合う、という意味で、お祝いを頂いた、頂いていないに関わらず、赤ちゃんの誕生を報告するために、親族や近所の方々へお赤飯や紅白餅を配ったというのが始まりだそうです。しかし現在では「出産祝いのお返し=出産内祝い」とされていることが多いようです。

内祝いは出産後1~2ヶ月以内に贈るというのが一般的です。

理想は、赤ちゃんの生後30日頃、つまり生後1ヶ月頃に贈るとされていますが、出産によって体調が崩れて、入院が長引くことがあったりなど、事情によっては1ヶ月以内が難しいというケースもあります。そのような場合は、遅くても生後2ヶ月ころまでには送るようにしましょう。

また、地域によって異なりますが、お宮参りの頃にまとめて出産返しをするのも、現在では一般的になりつつあります。できる限り段取りよく手配する心がけが大切で、遅れるよりも早目に越したことはありませんが、逆にあまりに早すぎるのも、年代によっては好ましく思われないようです。

また、出産祝いは産後1ヶ月ころまでに贈るのが一般的ですが、赤ちゃんの誕生を後で知ったという方などからは、出産後1ヶ月過ぎてから頂く場合もあります。そのような場合は、その都度1ヶ月以内に贈るようにします。

出産が11月から12月にかけての内祝いは、一般的な目安とされている2ヶ月以内に贈っても、年末年始をはさむことで、かなり前のことのように感じられてしまうため、できる限り年内に贈ることをおすすめします。

お正月やお歳暮の時期と重なりますが、年末年始に内祝いを贈ることは非常識だと感じる人はあまりいないそうです。遅くなる方が失礼になるため、できたら年内に贈るようにしましょう。

また、贈る相手が職場の上司や、仕事の関係者である場合は、優先順位は高めにしておきます。理由は、職場関係者は日常的に会う機会が多いためです。まずは直接お礼を伝え、「改めてご後日ご挨拶させていただきます」と伝えましょう。そうすることで、後で内祝いを届けるつもりであることも伝わります。内祝いを贈るタイミングも、1ヶ月以内にすることも重要です。

内祝いを贈るのが遅れてしまった場合

生まれたばかりの赤ちゃんを持つお母さん

子育て中は、育児にいっぱいであっという間に時間が過ぎてしまうのに加え、初めての出産の場合は、体調がなかなか整わない場合などもあります。

もし、内祝いを贈るのが遅れてしまう場合は、品物を贈る際、必ずお詫びの言葉も添えたお礼状を一緒に贈ってください。可能であれば、贈る前に連絡を入れ、遅れたことのお詫びと、内祝いの品を郵送したことを伝えると良いでしょう。

親しい友人や、職場でお世話になっている人、結婚祝いを頂いた人などは、出産前にリストアップをして、頂いた品物の他、家族構成や年齢などふまえておくと、内祝いの品選びが速やかに行えます。

また、住所や電話番号も加えておくと、お礼の電話や品物を配送で贈るときに便利です。実際に注文するのは、出産祝いを頂いてからになりますが、どんな商品を贈るかチェックしておくと、発注する際の手配がスムーズです。

出産後はやるべきことが沢山あるので、できることは出産前に準備しておきましょう。

先方に弔事があった場合

贈り物・のし紙

お祝いを頂いた先方に弔事が重なったり、内祝いを贈るタイミングと喪中が重なった場合は、先方を優先して、喪中の場合は四十九日が過ぎてから内祝いを贈るようにします。

1ヶ月から2ヶ月以内というマナーが気になる場合は、先にお礼状を出して、文中に「御礼は四十九日が過ぎたころに贈らせて頂きます」と伝えましょう。

内祝いののしは通常「内祝い」ですが、先方が喪中の場合は感謝の気持ちと無事に生まれた報告として「御礼」として贈り、出産の喜びよりもお礼の気持ちを前面に出すようなメッセージを添えます。

また、弔事に用いられる緑茶や、「苦」や「死」を連想させるクシ、白いハンカチなどは、マナーとして選ばないほうが良いでしょう。

内祝いの金額の目安

のし紙のついた赤と黒の箱のギフト

内祝いの予算は、お祝いに頂いた品物の半額くらいの金額を目安に、50,000円以上の高額の品物を頂いた場合は、3分の1くらいの金額を目安に考えるとよいでしょう。値段が分からない場合は、おおよその見当でもよいそうです。

また、内祝いの品物は一律にして贈るのも良いでしょう。目上の方から高額のお祝いを頂いた場合、半額相当のお返しはかえって失礼にあたるので、気を付けましょう。

内祝いの注意点

赤ちゃんを抱きながら携帯電話で話す女性

まずは電話でお礼を伝える

出産祝いが届いたら、到着した報告も兼ねてまずは2、3日以内に電話でお礼を言いましょう。メールなどではなく、電話で取り急ぎのお礼を済ませてから、内祝いを贈ります。そして、内祝いを贈るときは、お礼状を添えて感謝の気持ちを伝えましょう。

地域の慣習にあわせる

地域によって風習や相場も変わってきます。地域ごとの違いを両親や家族の協力をあおぎながら、事前に把握しておくと、気持ちよく感謝の気持ちと品物を贈ることができます。受け取り手の地域の慣習などがあれば考慮して、その地域のマナーに従うよう心がけましょう。

10月末から11月の出産や年末年始に贈る場合

内祝いがちょうど年末年始と重なる時期の場合、年末年始やお正月に贈ることは問題ありませんが、長期休暇で家を空けている可能性が高い時期でもあります。年末年始は海外で過ごしたり帰省していたり、不在が続き荷物が受け取れない可能性もあるので、郵送で内祝いを贈る場合には注意してください。事前に確認できる相手であれば、「ほんの気持ちを送りたいのだけど、年末始に届きそう」と確認しておくのも良いでしょう。

配送の場合はお礼状を添えましょう

基本的には、内祝いは訪問をして手渡しするのが理想ですが、伺えない場合や日程が合わない場合は配送で贈ります。また、内祝いを購入したショップから直送するパターンも近年では増えてきています。配送の場合には、出産の報告とお祝いに対する感謝の気持ちを綴ったお礼状や、赤ちゃんの名前を顔写真のお礼メッセージカードなどを添えて贈るようにしましょう。

のしをマナーも守る

内祝いの品物を贈る際、のしのマナーもしっかりと守ってください。水引は紅白の蝶結びです。結び直すことのできない「結びきり」の水引は、出産は何度あっても良い祝い事のため、ほどいて何度でも結び直しができる蝶結びを選びます。のし上は「内祝」または「出産内祝」、のし下には子供の名前を書きましょう。子供の名前の読み方が難しい場合は、フリガナをつけておくのも忘れずにしてください。筆記用具は、万年筆やボールペンはマナー違反です。濃い黒色の筆ペンを利用してください。

まとめ

鏡に映る紅白お祝いまんじゅう

内祝いは産後1ヶ月ころ、遅くても2ヶ月以内に贈るのが一般的な目安ですが、出産後は体調を崩しやすかったり、赤ちゃんのお世話で忙しい時期なので、前もって内祝いの準備を進めておくのが良いですね。

内祝いの慣習は、地域によって異なることもあるので、悩むときは、ご両親や身近な方に相談して決めると良いでしょう。

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よくある質問

  • お見舞い1万円のお返しの相場はいくら?

    お見舞いの金額が1万円の場合、お返しは3,000~5,000円程度が目安です。一般的な相場は、お見舞いの品としていただく金額の半額程度と言われています。ただし、家族や目上の人から非常に大きな金額のお祝いを受けた場合は、無理のない範囲でお返しすると良いでしょう。

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  • 入学祝いのマナーは?

    のしは紅白の蝶結びの水引を使用します。現金はのし袋に包みますが、金額によってのし袋を変えてください。1万円以上の場合には紅白の蝶結びの水引をつけたのし袋を、1万円未満の場合には紅白の蝶結びの水引を印刷したのし袋を使用します。入学祝いを贈るタイミングは、贈る相手の入学前が良いと言われています。入学の1~2週間前に贈るのがベストです。

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