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レタスの基本的な洗い方
一般的なレタスの洗い方は葉を1枚1枚剥がして洗いますが、葉の奥の芯の近くには泥が結構な割合でついています。サラダとして食べるときでも泥や汚れを落としてから食べますよね?まずはレタスの基本的な洗い方をご紹介します。
- 傷んだ葉を取り除く
レタスの外側に傷んで変色した葉や汚れが酷い葉がありましたら取り除きます。そのまま残しておくとレタスの傷みが早くなってしまうので注意しましょう。 - 使用する分だけむく
レタスは水に濡れると鮮度が落ちて傷みやすくなるので、使用する分だけ葉を一枚ずつむいて、流水またはボウルに水を張ってやさしく洗います。レタスの芯の部分には泥や汚れついていますのでしっかり洗い流しておきましょう。 - 水気をしっかり取る
きれいに洗ったレタスの水気を切りキッチンペーパーでそっと拭いたら完了です。
50度洗いでシャキシャキ食感
レタスの洗い方として「50度洗い」という方法があります。50度のお湯を使ってレタスを洗うことで、レタスが鮮度を取り戻してシャキシャキした食感がよみがえります。
レタスを50度洗いする方法
- 50度のお湯を準備する
50度のお湯をボールに張ります。温度計が無い場合は、沸騰したお湯と水を同じ量混ぜ合わせましょう。 - つけ置きする
レタスの葉を一枚ずつ剥がし、50度のお湯の中に1分~2分程度つけ置きします。 - 水気を切る
つけ置きしたレタスを取り出し、しっかり水気を切ってから冷蔵庫で保管します。
これだけでレタスの鮮度を戻してシャキシャキ食感が復活します。
50度の熱のショックでレタスの葉の気孔が開き、そこからレタスの細胞が水分を吸収することで葉の鮮度を蘇らせることができます。また、50度の温度はペクチンという細胞同士をくっつける成分が硬くなるのでシャキシャキの食感になるようです。
注意点
お湯の温度が50度であることがとても重要です。50度は細胞を生かしたまま鮮度を復活させることができ、常温の時よりシャキシャキさせることができる絶妙な温度となります。43度以下になってしまうと雑菌が繁殖しますので温度に注意しましょう。
50度洗いの3つのメリット
1.鮮度とシャキシャキの食感が復活する!
レタスを50度洗いをする最大のメリットはレタスの鮮度を戻してシャキシャキ感が復活することです。時間の経過と共に増加する野菜特有の生臭さもほとんど除去できて汚れもきれいに落とせます。栄養素が流れて出てしまうこともありませんので安心して試してください。
2.鮮度が長持ちします!
50度洗いはレタスを長期保存することにも大きな効果を発揮します。鮮度を長持ちさせる働きで通常の保存より5日以上は長持ちするようです。
実際、50度洗いしたものとしていないものを5日間保存してから比較すると50度洗いしたレタスは新鮮なままで、何もしなかったレタスはすでにしおれてしまった状態になって、芯や葉が赤茶色に変色していました。
3.雑菌が減少する!
50度洗いすることでレタスについた雑菌が10分の1程度に減ります。またレタスの表面についた農薬も落としやすくなりますので小さなお子さんでも安心して食べることができます。
尚、野菜の50度洗いを考案したのはスチーミング調理技術研究会代表の平山一政さんです。この50度洗いの方法はレタス、ほうれん草、白菜、キャベツなどの野菜以外に肉や魚や卵にも使えます。
レタスを丸ごと一気に洗う裏ワザ
基本的なレタスの洗い方はレタスの葉を一枚ずつ剥がして洗いますが、レタスを丸ごと一気に洗う裏ワザがあります。1つのレタスを1度で丸ごと全部使用するときにはこの方法で洗うことでレタスの葉を1枚1枚洗う基本的な洗い方をするよりも早く楽に洗えます。
- レタスの芯を持って逆さまにします。
- 片手でレタスの芯を持ちながら、空いている手でレタスを回しながら芯をくり抜きます。
- 芯をくり抜いてできた穴に流水を流し込みます。
- 流水を流し込むと葉がバラバラと剥がれやすくなって一枚一枚きれいに洗えます。
- 5.水気を切ってキッチンペーパーで優しく拭き取りましょう。
流水で洗う時に水道の蛇口から50度のお湯を流し込んで剥がしながら洗い、洗ったものを冷水をためたボウルにつけて水を切るようにすると50度洗いの効果もあるのでシャキシャキの食感を楽しむことが出来ます。
レタスの切り口が赤くなってしまった場合
レタスの葉を調理する分だけ剥がして使用して、余った分を冷蔵庫の野菜室で保管していると次の日にレタスの切り口が赤くなっていることがありますよね。これはレタスを切ると切り口から白い汁がでてきます、これはポリフェノールの一種で空気に触れることで赤色に変色します。
つまりこの赤色の正体はポリフェノールなので、食べても何も問題はありませんが傷んで腐ってしまったんじゃないか?と思ってしまいますよね?切り口が赤くなってしまったレタスの鮮度やシャキシャキの食感を取り戻すためには、赤い部分を切って取り除き、50度洗いをしましょう。
50度のお湯をボールに張り、レタスを2分ほど浸し、水気をしっかり切ったあとキッチンペーパーで残った水分をやさしく拭き取り、ラップをしてジップロックなどに入れ、空気に触れないよう冷蔵庫で保存しましょう。お湯にひたすことでレタスについた雑菌を落とす効果もありますのでレタスがより長持ちします。
切り口が赤色になると見た目が悪く腐ったと思われがちですが実際は腐ったわけでもカビが生えたわけでもありませんので大丈夫です。
レタスの細胞は生きています。レタスの白い汁が赤色になるのは切った箇所を酸性にして虫がつくのを防ぐというレタスの細胞の反応で、レタスの細胞が生きている証でもあります。
レタスを長持ちさせる保管方法
レタスの洗い方で賞味期限が変わりますが、何もせずに冷蔵庫にそのまま保管してしまうとすぐしなびてしまいます。さっと霧吹きで水分を与えてから葉が上になるように芯の部分を下にして保管することで長持ちさせることができます。
レタスの葉に虫が付いていた場合
春先の季節には新鮮な無農薬や有機野菜にはナメクジなどの虫が付いていることが稀にあります。手で触ることなんて出来ないという人は手で触っても問題ないくらいの温度のお湯をボウルにためて葉を1枚ずつつけて流すだけで簡単に虫を落とすことができます。虫は流水で流そうとしても離れず落とせないので50度のお湯で洗い落としましょう。
レタスは切らずにちぎってサラダに
レタスはデリケートな野菜で約90パーセントが水分で出来ています。サラダとして食べるときにレタスを刃物で切ってしまうと食べるときに変色する可能性があります。例え無害なのがわかっていたとしても見た目で新鮮さが失われて美味しそうに見えなくなってしまいます。
レタスをサラダで食べるときは刃物で切らずに手で適度な大きさにちぎって盛り付けをしましょう。ちぎり方にもコツがあって葉先に向かってまっすぐちぎることで薄皮を残さずにちぎれます。盛り付ける前に冷水につけることでシャキっとした食感にすることができます。
便利な市販の保存グッズも使ってみては如何でしょうか。
まとめ
レタスは基本的な洗い方をするだけではなく、50度洗いをすると鮮度が蘇るだけでなく、日がたって鮮度が落ちたレタスの生臭さやアクをとることもできます。旨味も凝縮されておいしくなりますのでぜひ試してみてくださいね。
また1度で使い切る場合には芯をくり抜いて、くり抜いた穴に流水を流し込むことで葉が剥がれやすくなって短時間であらうことができます。レタスの洗い方は1度に使う量で変えてみましょう。