テニスの試合で選手がラケットを壊してしまう理由とは?孤独なスポーツと言えど賛否両論

テニスを嗜んでいる人やテニスの試合を観戦する人の中には、選手がラケットを破壊する行為を目撃した事がある人もいると思います。なぜテニス選手はラケットを破壊するのでしょうか。また、この行為に対して、世間の人たちはどのような意見を持っているのでしょう。

見たことある?テニス選手がラケットを破壊する瞬間

テレビなどでテニス観戦していると、時々感情的になったテニス選手がラケットをコートに叩きつけ、破壊する瞬間を目の当たりにします。

テニスは紳士のスポーツと称されることもあるスポーツなので、このような野蛮な行いは基本的にタブーとされているのですが、昨今はラケット破壊行動を取る選手が増えているとの指摘も多いです。

彼らもラケットはもちろん、その他のテニス道具を大切に扱う気持ちは誰よりも強いはず。それにもかかわらず、なぜラケットを叩きつけて破壊する行為に及んでしまうのでしょう。

テニスの試合で選手がラケットを壊してしまう理由とは?

テニス選手がラケットを破壊する行為には、ネット上でも賛否両論あります。では、ラケットを叩きつけるなどして破壊する選手たちは、なぜこのような行為に及ぶのでしょうか。

孤独なスポーツだからこそ感情のはけ口がラケットしかない

テニスは基本的に孤独なスポーツです。他にも個人競技は多々ありますが、競技の時間が短く、その都度、コーチや監督、チームメイトと会話を交わせる競技が多いです。

一方、テニスは1試合の平均時間が1〜2時間、長いとそれ以上かかります。その間、コーチと会話する時間も限られており、チームメイトもいないため、特に孤独を感じやすいスポーツと言われているのです。

自分の感情を抑え込むことが難しく、感情のはけ口が自分の持っているラケットしかないため、ラケットを破壊する行為につながっているのではないかと考えられます。

テニスは基本ソロプレーで過酷なスポーツである

前述したように、テニスは基本ソロプレーで過酷なスポーツです。相手の動きを読み、試合展開を予測し、さらに自分の体力の管理まで全て1人で行わなければいけません。

また、試合時間の長さやスタミナの消耗が激しく集中力が切れやすいこと、そして先ほど挙げた大きな孤独感などを考慮すると、非常に過酷なスポーツである事がわかります。

それゆえにプレッシャーも強く、その感情を他の人と試合中に分かち合ったり共有したりすることもできないため、破壊という行為につながりやすいのではという意見もあります。

さまざまな要因が極限に達したことで感情を抑えられなくなっている

ここまで紹介したように、テニスは非常に過酷なスポーツです。孤独感やプレッシャー、体力の消耗、集中力切れ、試合中の自己嫌悪など、さまざまな要因が極限に達してしまうことで、感情をコントロールできなくなる選手は少なくありません。

もちろん、上手く感情をコントロールできる選手が大半ですが、極限の状態では正常な判断ができず、衝動的にラケットを破壊してしまう選手がもいるのでしょう。

ラケットにストレスをぶつけることで集中力の揺らぎをリセット

ラケットを破壊した選手は、その後大きく2つのパターンに分かれます。1つはラケットを破壊したことにより集中力切れのせいか、よりプレーが乱れがちになるケースです。もう1つは一度乱れた感情をリセットできたことにより、集中力を高められるケースです。

選手によって異なりますが、人によってはこの暴挙とも言える行為によって、一旦感情や集中力の揺らぎをリセットし、再びプレーに集中できるようになる人もいるそうです。

紳士のスポーツで…ラケット破壊行為には賛否両論

では、実際にテニス選手がラケットを破壊する行為を見て、ネットではどのような意見が飛び交っているのでしょうか。賛否両論ある意見を見ていきます。

選手に寄り添った意見

選手に寄り添うような意見には、以下のような意見がありました。

  • 注目されながらギリギリの駆け引きする疲労もストレスやばそうな競技だから、瞬間的なストレス発散まで禁じられたら選手が壊れそう
  • 衝動的に感情的になりやすいスポーツだから、同情する
  • 普段温厚な人でも破壊するほど極限に追い込まれるスポーツってこと

やはりテニスというスポーツは過酷であるがゆえ、感情がコントロールしにくいという理由から、「ダメな行為ではあるけれど、気持ちはわかる」という意見が多いようです。

反対の意見

では、反対派の意見を見てみましょう。

  • そもそもテニス破壊はいけない行為なのだから、否定するべき
  • 感情的になるのもわかるけれど、だからといってラケット破壊を肯定するのはおかしい
  • プロの選手がラケットを破壊する様子を見て子どもたちが真似しそう

反対派の意見としては、「感情的になる気持ちはわかるけれど、だからと言ってやっていい行為ではない」という意見が多数派のようです。

どちらにも共通する点として、テニスが孤独で過酷なスポーツであるゆえに、感情的になりやすい点は同情する、という部分が挙げられます。

感情に任せてラケットを破壊する行為はなるべく控えて

いかがでしたか。テニスは長時間にわたる試合において、孤独感やスタミナ消費、プレッシャー、自分のプレーへの鬱屈感などと戦わなければいけません。そのため、感情的になりラケットを破壊してしまう選手も多く見かけます。

しかし、結論から言うと、やはりラケットを破壊するという行為自体は肯定できるものではありません。現在、趣味でテニスを嗜んでいるという方は、ラケット破壊行動を肯定せず、なるべく感情をコントロールできるよう取り組むべきしょう。

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