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ゴミの分別はあらゆる面で影響大!怠ると危険性も
一般的なゴミは「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「資源ゴミ」に分類されます。その中でも自治体によってさまざまな区分に分別するよう指示があるでしょう。
長年、ゴミを正しく分別するように注意喚起されてきましたが、いまだにゴミの分別を怠り、別のゴミを同じ袋に入れてゴミ出ししている人が後を絶ちません。
ゴミ分別を怠ることにより、ゴミ収集業者や自治体側で苦労することが多く、場合によっては爆発や発火事故につながるケースもあります。
ゴミの分別をしないとどうなる?5つの危険性や可能性
もしもゴミの分別をしないとどのような事態につながるのでしょうか。ここではゴミの分別をしなかった場合に起こり得る悪影響や危険性を解説します。実際に起こった事例も交えて解説するので、その危険性を改めて確認しましょう。
1.二酸化炭素発生により地球温暖化が進む
ゴミの分別をしないと、プラスチックなどの不燃ゴミも燃えるゴミと一緒に焼却されてしまいます。すると、燃えた不燃ゴミから二酸化炭素が発生し、温室効果ガスとして地球温暖化をさらに悪化させてしまうのです。
世界的にもこの問題はかなり重要視されており、あらゆる国々で二酸化炭素を排出しないよう地球環境保全に取り組んでいます。
日本でも大々的に取り上げられているものの、日本人は他の国に比べて環境保全の意識が低いため、いまだにゴミの分別を怠る人も多くいます。
2.環境汚染につながる
不燃ゴミの場合、ゴミの処理方法は「埋め立て処理」される自治体が大半です。埋め立てしたゴミは、太陽光が微生物の影響などで年月を重ねて土に還ります。
しかし、埋め立てされる不燃ゴミの量は多く、埋め立てできる場所も限られています。このまま状況が進むと、将来的に埋め立てできる場所がなくなり、適切な方法でゴミを処理できず、環境汚染につながることが懸念されています。
不燃ゴミだと思われていたゴミの中には、正しい方法でゴミ出しすると資源ゴミとしてリサイクルできるものも多くあります。
不燃ゴミを出す時は、そのゴミが資源ゴミや可燃ゴミに分類されているものでないかチェックしましょう。
3.ゴミ処理の負担が上がり費用がかかる
基本的に燃えるゴミの焼却には化石燃料が使用されています。しかし、年々化石燃料の費用が高騰しているため、燃やすゴミの量が増えれば増えるほど、かかる費用も膨れ上がります。
実際、リサイクルできるゴミを資源ゴミとしてリサイクルすることで、化石燃料の使用量を減らし、費用負担が下がったという事例もあります。
自治体や業者で余計な費用負担がかかると、その分、その地域に住む住人にも増税など別の面で金銭的負担がやってきます。
4.先が尖ったものに触れて回収者が怪我を負う
先が尖ったものや刃物を処分する際、自治体のホームページを見ると、回収する職員が怪我をしないよう新聞紙や厚布などに包んで袋に入れ、袋の外側に「包丁危険」「刃物あり」などの注意文を記入してゴミ出しすることが指示されています。
もしも自治体の指示を無視して刃物をそのまま捨ててしまうと、回収する職員が包丁だと知らずに握ってしまい、深い傷を負ってしまう危険性があります。
実際、回収している最中に刃物を握ってしまい、大怪我をしたという声も多く、多くの自治体でこのような事故を招かないためにも正しくゴミ出ししてほしいと注意喚起しています。
5.火災や爆発事故を招く
毎年、間違った分別や処分方法によって、火災や爆発事故が相次いでいます。例えば、電池類やモバイルバッテリーなどを燃えるゴミとして出してしまったために、ゴミ収集車の中で発火し、火災につながる事例も後を絶ちません。
他にもガスボンベのガスを抜かずにゴミ出ししたことで、ゴミ収集車が爆発し、消防隊が出動するという事態に発展するケースも報告されています。
最悪の場合、乗っている職員が爆発に巻き込まれて命を落としたり、周辺の住宅を巻き込んだ大火災につながる可能性も危惧されます。
スプレー缶による事故も非常に多いので、ゴミの分別はもちろん、処分する際の方法も必ず自治体のホームページなどを確認し、正しく指示に従ってゴミ出ししてください。
ゴミは正しく分別して環境汚染や危険性を回避しよう
ゴミは正しく分別しなければ危険な事態を招く恐れがあります。環境問題はもちろん、ゴミを回収してくれる職員の方々に負担をかけたり、命を危険にさらしたりする恐れがあるので、必ず自治体のルールに則って正しく分別しましょう。