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図書館を利用する際は本を丁寧に扱うことを心がけて
図書館には、現在市場に流通している書籍だけでなく、すでに廃盤になってしまった書籍なども多数揃っています。さまざまなジャンルの本が取り揃えられているため、趣味だけでなく勉強のために利用する人も多いでしょう。
勉強の資料集めのために図書館を利用することは、決して悪いことではありません。しかし、借り物である図書館の本に、べたべたと無遠慮に付箋を貼る行為は控えるべきです。今回は、図書館で借りた本に付箋を貼ってはいけない理由を改めてチェックしてみましょう。
なぜ?図書館の本に付箋を貼ってはいけない理由
図書館で借りた本には、個人的な理由で付箋を勝手に貼る行為はNGです。ここでは、図書館の本に付箋を貼ってはいけない具体的な理由をご紹介します。
1.古い書籍の破損につながる
付箋についているノリは、強力な粘着力はありません。発行年代の新しい本に貼りつけた場合は、跡を残さずきれいに剥がすことができるでしょう。
しかし、紙自体がすでに古くなっている本に付箋を貼ってしまうと、剥がすときに紙を傷めてしまう恐れがあります。紙が破れたり、亀裂が入るなど破損につながるので注意が必要です。
2.発行から時間が経過している本は紙質が異なるため
遠い昔に発行された本は、現在発行されている本と紙質が異なるものも多いです。紙質が違うと、付箋のノリの粘着力に耐えられず、紙が破れてしまう危険性が高まります。
ページが破れてしまうと紙は元に戻りません。借り物の本であることや、発行年代が古い書籍であることを踏まえると、破損した場合も責任が取れないため、付箋を貼ることは控えてください。
3.ノリが残ってしまい変色につながる
付箋のノリは、紙にべったりとくっついて離れないほど強力な粘着力は持っていません。しかし、ノリの成分が貼った本に残ってしまう恐れがあるため、数年後、付箋をのノリが残っている箇所が変色する可能性も考えられます。
4.付箋のノリで文字が削り取られてしまう
付箋を貼った箇所に文字が印刷されている場合、文字が付箋のノリにくっついてしまい、付箋を剥がすときに一緒に文字も削り取ってしまう恐れがあります。
文字が剥げてしまうと、本が廃棄処分になることもあります。廃盤になった本の場合、再度入手するのが困難なケースもあるので、借りた本に付箋を貼らないようにしましょう。
図書館で借りた本の正しい扱い方をチェック!
図書館から借りた本は、傷をつけたり文字やページなどの欠損を起こさないように取り扱うのが基本的なルールです。
- 本の角を折り曲げない
- ページなどに折り目を付けない
- 読書中に飲食物を近くに置かない
- 古い書籍や劣化している書籍はより慎重に取り扱う
- 付箋ではなく「しおり」を使う
- 本を開いたまま、長時間放置しない
- 本を開いたまま机に伏せない
図書館で貸し出されている本の中には、かなり古いものも含まれます。不慮の事故で欠損してしまった場合は、自分で修繕しようとせず、図書館のスタッフに報告してください。
図書館の本が借り物であることを念頭に置き、自分の利用後、新たに借りる人に配慮して、必ず大切に丁寧に取り扱いましょう。
図書館の本には付箋を貼ったり折り目をつけたりしないで
図書館で貸し出されている本は、自分が読んだ後も多くの人々に渡って読まれる貴重な資源です。付箋を使用することは、本の寿命を大きく縮める可能性があるため、借りた本に勝手に付箋を貼る行為は避けるべきです。本は次の利用者のためにも、そして本自体の保存のためにも、丁寧に取り扱うことが大切です。