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冷凍食品の再冷凍は危険も…絶対ダメな食材は?
保存している冷凍食品が溶けてしまった場合、再冷凍して長持ちさせようと考える人もいるでしょう。しかし、基本的に冷凍食品は再冷凍するべきではありません。中には再冷凍できる食品もありますが、一度溶けてしまったら再冷凍すべきではない食材が多いでしょう。
- 生肉や魚介類などの高タンパクな食材
- アイスクリーム
- 自宅で作ったおかず
上記の食品や食材は、一度解凍してしまうと早々に劣化が進みます。再冷凍したとしても食中毒を招く危険性が高いので、溶けてしまった場合は再冷凍してまで長期保存すべきではありません。
冷凍食品を再冷凍すべきでない2つの理由
一度解凍してしまった冷凍食品は、なぜ再冷凍するべきではないのでしょうか。再冷凍してはいけない主な理由は以下の通りです。
1.品質の劣化
冷凍食品を作るとき、食材を急激に冷やし、一瞬で凍りづけることで、食べ物の品質や風味を維持しています。そのため、一度でも解凍してしまうと、冷凍時に閉じ込めた水分が流れ出てしまい、解凍方法によっては風味を著しく損なうこともあるので注意が必要です。
解凍する際は、パッケージに記載されている解凍方法を守りましょう。意図せず自然解凍してしまった場合、風味が落ちてしまい、調理しても仕上がりがイマイチになることがあります。
2.食中毒の危険性
冷凍食品が溶け始めると、中から水分が漏れ出てしまいます。すると、水分と冷凍されていた食品の隙間で雑菌が発生し、温度上昇に伴い雑菌が繁殖し始める恐れがあります。解凍し終わる頃には雑菌が増殖しているため、食べると食中毒を起こすリスクが高まるのです。
また、冷凍食品は解凍して時間が経ち、腐敗がかなり進まないと臭いや味に変化が現れにくいため、判別が難しいことも多いです。
- 急激な温度変化によって、一気に解凍が進んだ
- 解凍して数時間経過している
- 食品から水分が出て変形している
上記のような状態の冷凍食品は、口にしない方が安全でしょう。
一度解凍しても再冷凍できる食品はあるの?
停電などで少し冷凍食品が溶けてしまうケースもあるでしょう。この場合、調理済みの市販品(チャーハンやピラフなど)であれば、再冷凍しても食べられる可能性があります。
しかし、一度解凍した食品を再冷凍すると、食材から水分が出てしまうため、大半の食品は食感や味、香りを損なう傾向が見られます。
再冷凍を検討する場合、以下の条件が整っていることを前提に行いましょう。
- 5℃以下でゆっくり解凍した
- 解凍してから長時間放置していない
- 生鮮食品ではない
上記の条件を満たした食材であっても、品質を損なわずに再冷凍できる保証はありません。また、再冷凍して食中毒にならないという絶対的な保証もないので、少しでも不安に感じる方は処分しましょう。
また、再冷凍した食品は雑菌が繁殖している可能性があるので、抵抗力が低い乳幼児には与えないようにしてください。
一度解凍した食品は基本的に再冷凍せずに処分が安全
冷凍食品が溶けてしまった場合は、早めに調理してしまうか、処分してしまうのが安全です。絶対に再冷凍できないというわけではありませんが、品質の劣化や食中毒などのリスクがあることを念頭に置きましょう。