『湯船につかる』『シャワーで済ます』どっちの水道代が安いの?節約するためのコツとは?

光熱費を削減するため、水道代を節約する方法を知りたい方も多いでしょう。水道代といえば、やはりお風呂の使い方に注目しますよね。そこで今回は、湯船に浸かる方法とシャワーだけで済ます方法、どちらの方が水道代が安いのか調べてみました!

1〜3月は1年で水道代が最も高くなりやすい時期

多くのご家庭では、1年を通して最も水道代が上がる時期が冬場だと言われています。特に、1月から3月は水道代が上がる傾向があり、地域差を見ても寒い地域の水道代が高くなる傾向にあるようです。

冬場は入浴する頻度が高くなるご家庭も増えるため、水道代が高くなりやすいと考えられます。しかし、実際は入浴頻度が上がることで大幅に水道代が上がるかと言われると、問題視するほど大きな差はありません。

「1年間の中で強いていえば冬場が上がりやすい」という程度の差なので、入浴するからと言って必ずしも水道代が高くなるとは限らないのです。

湯船に浸かる方法とシャワーで済ます方法…水道代の違いは?

入浴すれば必ずしも水道代が上がるのかと問われると、そうとは限りません。では、湯船に浸かる場合とシャワーだけで済ます場合、どちらの使い方が水道代が安い傾向にあるのでしょうか。

湯船に浸かった場合にかかる水道代

日本全国の平均的な水道代は、1リットルあたり約0.24円と言われています。そして、一般的なご家庭の浴槽にお湯を張ると、1回につき約200リットルのお湯が必要になることが多いです。

したがって、湯船に1回浸かる際にかかる水道代は「約0.24円(/1リットル)×200リットル=約48円」となります。

こちらはあくまで湯船に浸かるために、1回お湯を張った際にかかる水道代であることを頭に入れておきましょう。その他にかかるシャワー分の水道代やガス代、あるいは電気代は含まれていません。

シャワーだけで済ます場合にかかる水道代

入浴しないのならば、シャワーだけで済ます方が水道代が安いのでは、と思う方が多いでしょう。では、実際にシャワーだけで済ます場合にかかる水道代を見ていきましょう。

一般的に、1分間に使用するシャワーの水量は約12リットルと言われています。先ほどもお伝えしたように、日本全国の平均的な水道代は、1リットルあたり約0.24円です。

もしも15分間、シャワーを出しっぱなしにした状態で浸かった場合、かかる水道代は「約0.24円(/1リットル)×12リットル(/1分間)×15分=約43.2円」となります。

単純に見るとシャワーだけで済ますほうが安く見えますが、あくまで水道代だけを見た計算であり、こちらは一般的な1人にかかる水道代であることを認識しましょう。

ガス代を含めて考えるとどちらが安いの?

ここまで水道代だけを見てきましたが、実際は水道代に加えてガス代(または電気代)がかかります。これらの光熱費を全て含めて考えると、どちらが安いのでしょうか。ここではガス代を含めた場合の光熱費を見ていきます。

湯船を張るためにかかるガス代は、温度を上げるために1回につき約54.61円かかると言われています。また、先ほどと同様に15分間、シャワーを使用し続けた場合にかかるガス代は約87.5円です。

これらを踏まえて計算してみましょう。

  • 1回湯船にお湯を張るためにかかる光熱費:約48円+約54.61円=約102.61円
  • 15分間シャワーのみを使った場合にかかる光熱費:約43.2円+約87.5円=約130.5円

なんとシャワーのみを使った場合にかかる光熱費の方が高くなりました。

お風呂の入り方は人それぞれ違うため一概には断言が難しい

これまでの計算結果を見ると、湯船にお湯を張る方が安いことがわかりました。

しかし、湯船にお湯を張る場合も、体や髪を洗った際にシャワーを使う人は多くいます。また、シャワーのみで済ます人もシャワーを出しっぱなしにせず、使っていない時はお湯を止めているのではないでしょうか。

このように、お風呂の入り方は人それぞれ違うため、一概に「こちらの方が安く済む」と断言することは難しいのです。

しかし、これまでの結果を参考に、シャワーと湯船に張ったお湯を上手く活用することで、より水道代を節約することができるでしょう。

お風呂にかかる水道代を節約するためのコツを紹介

では、お風呂にかかる水道代を節約するためには、どのようなコツが必要なのでしょうか。以下のポイントを押さえてお風呂にかかる水を節制する意識を持ちましょう。

  • シャワーを出しっぱなしにしない
  • 10分以内に終わる場合はシャワーのみで終わらせる
  • 15分以上かかる場合は湯船にお湯を張って活用する
  • 節水タイプのシャワーヘッドに交換する
  • 湯船に水を入れた2Lペットボトルを沈めて傘増しする
  • 入浴する場合は時間をあけずに家族全員が入浴する

湯船にお湯を張る場合は、体のボディソープを流す際は湯船のお湯を活用し、頭髪や顔の石鹸を洗い流す際はシャワーを使用するなど、使い分けることで節水につながります。

また、10分以内にお風呂から出る日は、シャワーのみで済ませた方が安いでしょう。この際、使わない時は必ずシャワーのお湯を止めるように心がけてください。

さらに、湯船にお湯を張る場合は、家族が時間をあけずにお風呂に入ることをお勧めします。時間があいてしまうと、再び追い焚きする必要があるため、余計に水を使わなければいけなくなるからです。

シャワーの使い方や節約方法を工夫してお湯を節水しよう

いかがでしたか。お風呂にかかる水道代は、シャワーと湯船のお湯を使い分けることで節水につなげることができます。ぜひ冬場はお風呂にかかる水道代を節約するため、節水を意識して入りましょう。

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