実はあまり知られていない『節分のルール』6選 豆まきにおける間違った知識とは

毎年2月3日は節分ですよね。ご家族で豆まきをしたり恵方巻きを食べるというご家庭も多いでしょう。しかし、昔から行っていた節分の風習が、実は間違っていることも…。この記事では、改めて実はあまり知られていない『節分のルール』を紹介しています。

毎年2月3日は『節分の日』皆さんはどのように過ごす予定?

毎年2月3日は『節分の日』です。鬼を寄せ付けないようご家族揃って豆まきをするご家庭もあれば、恵方巻きを食べながらお願い事をする人もいるでしょう。

地域によっては節分行事が開催されるところもあるため、親子揃って行事に参加するというご家庭もあるかもしれません。

そもそも『節分』とは?

そもそも『節分』とは、どのような行事なのでしょうか。節分は、年の初めに邪気を払い、家族の無病息災を願う行事です。太陰太陽暦では、立春に最も近い新月の日を元日としていたことから、2月3日を『節分』とする流れが定着したと考えられています。

節分の発祥は中国ですが、日本には平安時代に同様の文化が入ってきました。しかし、当時の節分行事は江戸時代に一時期衰退しています。

その後、庶民の間で「鬼を払い無病息災を願う行事」として節分が再び広まった文化が、現在の『節分』に受け継がれていると言われています。

実はあまり知られていない『節分のルール』6選

節分といえば、豆を巻いて恵方巻きを食べるという流れが定着しています。しかし、実は節分にも細かいルールがあり、多くの方がそのルールを誤解しています。ここでは、改めて節分のあまり知られてはいないルールを確認してみましょう。

1.絶対に「炒り豆」を使う

節分で豆まきに使用する豆は、必ず「炒り豆」を使うことがルールとされています。ピーナッツなどの生の豆を使う行為は、実はやってはいけない行為とされているのです。

その理由は、生の豆を庭先などに巻いてしまうと、拾い忘れた豆から発芽してしまう可能性があるからです。撒いた豆から目が出ることは縁起が悪いと考えられているため、必ず炒り豆を使うようにというルールがあります。

2.鬼がやってくる丑三つ時に豆まきを行う

皆さんは豆まきをどの時間帯に行っていますか。実は、正しいルールでは鬼が現れる丑三つ時に行うべきというルールがあります。

鬼がやってくる丑三つ時に豆まきをしなければ、鬼を退治することができず、邪気を払うという本来の目的が薄れてしまうと言われているのです。

3.豆まきは家長1人が行う

豆まきは、家族全員で楽しく行っているご家庭が多いでしょう。しかし、本来のルールでは、家長1人が豆まきを行い、他の家族は声かけを行うのが正しいルールです。

普段から家族全員で豆まきを行っているご家庭にとっては、なんだか寂しく感じるかもしれません。しかし、このルールを破ってしまうと、厄祓いの効果が薄れてしまうと言われています。

4.鬼は隠れて忍び込む存在のため「鬼役」は不要

お父さんやお祖父様が鬼の役に徹し、みんなに豆を投げつけられる…というちょっぴり愉快な節分を過ごしているご家庭も多いでしょう。

しかし、本来鬼は隠れて忍び、家の中に侵入してくる存在なので「鬼役」は不要とされています。絶対にやってはいけないというルールはありませんが、反対に絶対に鬼役がいないといけないということもありません。

5.恵方巻きは毎年決められた方角を向いて食べる

こちらはすでに多くの方がご存知かと思います。恵方巻きは、毎年同じ方角を向いて食べるのではなく、その年に決められた方角を向いて食べましょう。

年によって福を司る歳神様のいる恵方が異なるため、毎年歳神様のいる方角を向いて食べることがルールとして定められています。ちなみに、2024年の恵方は東北東(より細かく示すと東北東微東)です。

6.恵方巻きを1本丸ごと食べ切るまで無言でお願い事をする

恵方巻きは1本丸ごと食べなければ逆効果となってしまいます。大きさのある恵方巻きですが、1本丸ごと食べ切るまでは、無言で食べ続けながら頭の中にお願い事を思い浮かべましょう。

1本丸ごと食べ切る前に言葉を発してしまうと、食べている人の欲に誘われて鬼が寄ってきてしまうと言われています。

節分の前に改めて正しいルールを理解しておこう

いかがでしたか。すでにご存知のルールもあれば、知らなかった驚きのルールもあったかと思います。豆まきを丑三つ時に行うなどのルールはなかなか難しいので、他のルールを正しく守り、厄祓いの効果を高めましょう。

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