子どもにトラウマを与える「親のNG行動」5つ!あなたの言動は大丈夫?

両親の喧嘩に泣いている女の子

親が日常的に行っている行動が、実は子どもを深く傷つけトラウマになっているケースは珍しくありません。親に植え付けられたトラウマは、成長に大きな支障となって現れる恐れがあります。今回は、子どもにトラウマを植え付けてしまう親の絶対ダメ行動を紹介します。

親の行動が子どもに大きな影響を与える…トラウマになることも

子どもに言い聞かせている母親

皆さんは子どもの頃の出来事をどのくらい覚えていますか。いい思い出もあれば、悪い思い出もあると思います。特に、親から与えられた出来事は、子どもの成長に良くも悪くも大きな影響を与えやすいといわれています。

親の子どもに対するアクションによって、子どもの性格や考え方、生き方など、あらゆる面に影響を及ぼします。中には、親にされた行動や発言が無意識のうちにトラウマになっているケースもあります。

親の行動によって植え付けられたトラウマは、大人になっても人間関係や取り組む姿勢、判断力などさまざまな面で支障を生んでしまいます。普段から子どもへの接し方には十分注意を払いましょう。

子どものトラウマになる「親の絶対ダメ行動」5つ

では、どのような親の行動が子どもにトラウマを植え付けてしまうのでしょうか。ここでは、子どものトラウマになる親の絶対ダメ行動を5つ紹介します。普段の自分の言動を思い返して、心当たりはありませんか。

1.叱る時に感情的に大声で怒鳴りつける

子どもを叱るときに、つい感情的に大声で怒鳴りつけてしまうという方は意外と多いです。何度も同じことをされたり、疲れている時にイタズラなどをされると、ついカッとなってしまうという人も多いでしょう。

しかし、感情的に大声で怒鳴りつけられることで、子どもは私たちが思っている以上に不安や恐怖を感じています。怒鳴りつけられたことに対する恐怖で「何を叱られているのか」を理解できなくなってしまう子もいるほどです。

これがトラウマになり、なかなか本音を親に言えなくなってしまったり、したいことがあっても行動に移せなくなってしまうといった影響を及ぼす恐れがあります。

2.子どもの存在を否定するような言葉をかける

親が子どもに対して絶対に言ってはいけないのは、子どもの存在を否定するような言葉です。「あなたがいなければ」「あなたを生まなければ」という言葉は、たとえ感情的になっている時に思い浮かんでしまったとしても、口に出すことはやめてください。

子どもにとって親はとても大きな存在です。自分を無条件に愛してくれるからこそ安心して甘えたり頼ったりできるというもの。

しかし、このように存在自体を否定するような言葉をかけられてしまうと、思い切り甘えたり頼ったりすることができなくなり、大きなトラブルや悩みや不満をひとりで抱え込みがちな子になってしまいます。

また、親に愛されていないと感じてしまい、親からの愛情不足により、強いストレスを感じたり、自己否定感に繋がったりする恐れもあるでしょう。

3.子どもの「かまって」「聞いて」を無視する

話せるようになると、子どもは親に「かまってほしい」「聞いてほしい」という欲求がより強くなります。言葉で訴えかけることができるようになることで、よりその欲求を強く親も感じるようになるでしょう。

しかし、疲れているから、面倒くさいからという理由で子どもの親に対する愛情を無視することはやめてください。親に愛されていない、親は自分に興味を持ってくれないと感じ、愛情不足に陥ってしまうからです。

親からの愛情不足によるトラウマは、大人になっても人間関係や恋愛などにおいて大きな悪影響となって現れます。小さいうちは特に愛情を込めて接してあげましょう。

4.「あなたは〇〇ができない」と植え付ける

日本の親によくみられる悪い癖として、自分の子どもを貶すようなことを言ってしまう、という特徴があります。「うちの子は〇〇ができなくて〜」「そちらのお子さんみたいに〇〇できればいいんですけど」といった発言です。

このような発言が習慣化してしまうと、やがて家でも「あなたは〇〇が苦手だからね」と子どもにネガティブな言葉を投げかけるようになります。悪意はなくても子どもにとっては大きな心の傷となりかねません。

また、親からの言葉によって「自分は〇〇ができないんだ」と思い込んでしまい、子どもの可能性を潰してしまうことも。子どもの能力を否定するのではなく、頑張る姿を応援してあげてください。

5.両親が喧嘩している場面ばかり見せる

意外と幼少期の両親の喧嘩が脳裏に焼き付いているという人は多くいます。それほど子どもにとって、大好きなお父さんとお母さんの喧嘩は衝撃的であり、トラウマにもなりかねない場面なのです。

両親の喧嘩を見たことで、大きなストレスや恐怖を感じたり、自己肯定感が低くなったりする恐れがあるといわれています。

普段から喧嘩が絶えないご家庭では、子どもが思っている以上にストレスを抱えている可能性が高いので、一度夫婦関係を見直してみるべきでしょう。

親と子は別の人間!温かく「サポート」することを意識して

女の子をおんぶする母親

最近では、親による子どもへの過干渉や支配的な行動が注意喚起されることが増えました。親と子どもは家族でありながら、まったく別の人間です。性格や考え方、欲求など、あらゆることが違います。

子どもがトラウマを持たずにのびのびと育つことで、自分なりの生き方や思考、自己肯定感が芽生えやすくなります。親は子どもを支配したり考え方を植え付けるのではなく、なるべく近くで見守り、サポートに徹することを意識しましょう。

子どもがのびのびと成長できる環境を作ってあげよう

子どもは親の何気ない発言や行動、習慣などによって、大きな恐怖や不安を感じます。それにより、将来にも悪影響を及ぼすトラウマを植え付けてしまう恐れがあるのです。のびのびと安心して成長できる環境を与えてあげることを忘れないでください。

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