目次
洗濯機の適切な水量と目安
洗濯機の水量は洗濯物の重さで決まる
全自動洗濯機の場合は自動的に洗濯物の量に合わせて適切な水量を設定してくれますが、洗濯機の機種によっては水量を設定するボタンがありますので手動で水量を調整することができます。
手動の場合は自分の目で洗濯物の量を見て水量を決めますので、洗濯機が自動的に水量を設定するよりも少ない水量を設定することができますので節水することができます。ただし、節水しすぎて洗濯機の水量が少なすぎると洗濯物をキレイに洗うことができなくなりますので水量に注意が必要です。
洗濯機の水量を決める場合は、洗濯物1キロに対し水量は10リットルが適量の目安になります。この1(キログラム):10(リットル)の比率を「浴比(よくひ)」と言いますが、洗濯機の水量がこの浴比を下回ると布の動きが悪くなり、欲比が大きいと洗濯物同士の摩擦が減少しますので、どちらも洗浄力は低下します。
ただしこの浴比はあくまでも目安で、洗濯機によって洗うコースや動きも異なりますので洗濯機の水量にも差が出てきます。実際のところ、市販の洗濯機の水量計算は平均1:8.9となっているようで水量は少なめです。
全自動洗濯機は自動的に洗濯物の重さに合わせて水量を調整しますので、すでに洗濯物が濡れているとその水量も重さとして計算されてしまうので、適切な水量よりも洗濯機に入る水量は増えてしまいます。
洗濯機に入れる前に衣類を浸け置き洗いをする場合がありますが、その際は浸け置きの水分をしっかり絞って水気を切ってから洗濯機に入れましょう。水分を含んで重くなった衣類やタオルなどが多い場合は、その重さを計算し手動で水量を設定して洗濯機を動かしましょう。
目で見て適量を判断する方法
洗濯機に洗濯物を入れる際にいちいち洗濯物の重さを計るのは大変ですよね?洗濯機の水量が適量かを判断するには、洗濯物が十分に水に浸かっているかを確認してください。洗濯物が隠れるくらいの水量があれば洗濯しても問題はありません。
ただし、洗濯物の量は洗濯機の7割ほどにしましょう。洗濯物をぎゅうぎゅうに詰めた場合は水に浸っていても、洗濯機の回転に負荷がかかってしまうだけで洗濯機はうまく回りませんので注意しましょう。
洗濯機の水量が少なすぎる場合
縦型洗濯機の場合、洗濯槽の水の中で洗濯物を泳がせて洗濯物同士がこすりあいながら摩擦で汚れを落とす仕組みになっています。ですので洗濯物の重さに対して水量が少なすぎた場合は、洗濯物同士がまんべんなく摩擦できずに汚れが落ちにくくなってしまいます。
また再汚染といって洗濯物から一度落ちた汚れが再度洗濯物についてしまう可能性があります。少しの節水ができても洗濯物がきれいにならなければ洗濯する意味がありませんよね?洗濯物の汚れを効率よく落とすには洗濯機の水量が重要なポイントになりますので注意しましょう。
効率良く洗濯をする方法
洗濯物はまとめて洗う
少量の洗濯物で洗濯をしてしまうと洗濯の回数も増えてしまい、その分多くの水を使用してしまいます。節水を心掛ける場合には水量を気にするよりも、洗濯機の適量までの洗濯物をためてからまとめて洗濯をすることで節水に関して効率の良い洗濯ができます。
洗濯物を入れすぎない
洗濯機に入れる洗濯物の量は洗濯槽の7割~8割くらいまでを上限にしましょう。洗濯機に洗濯物をぎゅうぎゅう詰めにすると洗濯機がうまく回らず、洗剤も混ざらなくなってしまい汚れがうまく落ちません。また衣類などを傷める可能性もありますので注意しましょう。
逆に水量に対し洗濯物が少なすぎた場合でも水流で洗濯物が空回りしてしまい汚れが落ちずに残ってしまう可能性があります。
洗剤の適切な量を守る
洗剤を多く入れれば入れるほど洗浄力もアップすると思いがちですが、実は洗剤をたくさん入れることは逆効果になってしまいます。使用する洗剤の量は洗濯機の水量によって決まっています。
洗剤を多く入れすぎると洗濯物が色落ちしたり、泡切れが悪くなってしまいすすぎで洗剤がきれいに落とすことができずに残ってしまいます。洗剤が残ってしまうと汚れや臭いの原因になりますので、二度洗いすることになってしまい水の無駄使いになります。また溶けきれずに残ってしまった洗剤は洗濯槽の裏側に張りついてカビの発生の原因になりますので注意しましょう。
逆に洗剤が少なすぎる場合は洗浄力が弱くなりますので汚れが落ちずに残ってしまいます。また一度洗濯物から落ちた汚れが洗濯物に戻って再汚染してしまうことがあります洗剤の適切な量は使用する洗濯機によって違います。水量が表示される洗濯機と表示されない洗濯機がありますので洗剤の注意事項をよく読んで適切な量で洗濯しましょう。
すすぎの時間は短めにする
すすぎの時間を長くするとそれだけ多くの水を使います。すすぎの目的は洗濯物についた洗剤を洗い流すことです。洗濯物の量や洗濯機の水量によって異なりますが洗濯物についた洗剤は平均的に1分程度で落とせると言われています。よってすすぎの時間は3分~5分程度行なえば十分となります。
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違い
洗濯機には縦型とドラム式の2種類があります。水量に関する違いとしては、縦型の洗濯機は水流を利用して洗いますが、ドラム式は水流ではなくドラムの回転で洗濯物を洗いますのでドラム式は縦型の洗濯機より少ない水量で洗濯することができるので節水ができます。
縦型もドラム式もそれぞれメリット・デメリットがありますが、縦型の洗濯機は水量が多く遠心力で洗濯物同士がこすりあって繊維の奥まで洗うことができます。洗濯物同士が水流で擦れて洗濯をしますので、デリケートな衣類の洗濯には注意が必要になります。
ドラム式はドラムを回転させて洗濯物を上から下にたたき落として洗う「たたき洗い」です。洗濯機の水量が少ないドラム式は節水には向いていますが、洗濯物の量が多いと汚れや臭い移りをすることがあります。また衣類が傷みやすいのがデメリットです。
節水を考えるなら
お風呂の残り湯を使用して洗濯をしましょう。 家族が何人も入ったお湯では雑菌も繁殖してしまっているのでは?と気になってしまうかもしれませんが、お風呂に入った直後ですとさほど多く雑菌が繁殖していることはありません。菌は時間の経過と共に増殖していくのでなるべく早く残り湯は使用しましょう。
お風呂の残り湯を使用して洗濯することのメリットは温かいお湯で洗濯ができることです。お湯で洗濯することによって皮脂などの油汚れを落としやすくすることができます。お風呂の残り湯を使用すると節水にもなります。お風呂の残り湯は「洗い」の際に使用して「すすぎ」のときは水道水を使用しましょう。
まとめ
洗濯機の適切な水量は洗濯物の重さで決まります。洗濯機の水量を減らして節水したつもりでも、洗濯物の汚れがきれいに落ちていなければ節水したとは言えません。汚れが落ちていないからと二度洗いをしたら水の無駄遣いとなってしまいます。
手動で洗濯機に水を入れる際に、どのくらいの水量にしたらいいか分からない時は浴比の通り目分量でかまいませんので洗濯物1キロ:水10リットルを目安にしましょう。
少ない洗濯物で何回か洗濯するよりもまとめて1回の洗濯で済ませたり、お風呂の残り湯で洗濯をすることで節水する事ができるので水量のみにこだわらずいろいろな方法で節約しましょう。