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お正月の風習『初詣』は礼儀作法やタブー行為に気をつけて
日本のお正月は、神様に昨年の感謝を伝え、新年の挨拶をするための『初詣』が風習として受け継がれています。毎年地元の神社にご家族や友人と初詣に訪れ、参拝することがお正月の習わしになっているという方も多いでしょう。
しかし、神社は神様の住まう聖域です。お参りする際は必ず礼儀作法を守り、タブー行為には注意しなければいけません。
新年早々、初詣からタブーを犯してしまう行為は、その地に住む神様に対して大変失礼にあたるため、絶対に避けましょう。
お参り時にやってはいけない『5つのタブー』
神社をお参りする際、どのような行動が失礼にあたるのでしょうか。ここでは、お参り時にやってはいけないタブー行為を確認していきましょう。
1.一礼せずに鳥居をくぐる
鳥居は神様の住む聖域との境です。皆さんも他人のお家に入る際、「お邪魔します」など声をかけて足を踏み入れますよね。神様の住む神社に足を踏み入れる際も、必ず一礼することが最低限の礼儀作法です。
一礼せずに鳥居をくぐる行為は、神様に許しを得ずに聖域へと足を踏み入れることと同義です。大変失礼で罰当たりな行為となるので、必ず鳥居をくぐる際は一礼しましょう。
2.堂々と参道の真ん中を歩く
本殿へとつながる参道は、神様が通る道でもあります。神様は参道の真ん中を歩くため、私たち参拝者が参道の真ん中を堂々と歩いてしまうと、神様の進行を妨げる行為となります。
しかし、新年は初詣に訪れる人が多いため、どうしても真ん中を歩かなければいけないことも多いでしょう。その場合は、神社の方の誘導に従い、心の中で一礼し、謝罪をした上で静かに進んでください。
3.アニマル柄やファーのついた衣類を身につける
神社は聖域のため、殺生を彷彿とさせる行為や衣類はタブー視されています。アニマル柄の衣類やファーのついた衣類を身につけることは、控えましょう。
また、神社にペットを連れ込む行為も禁止です。人が少ない神社であっても、神様に対して不浄な気を持ち込んでしまう行為に値するため、タブーとされています。
4.本殿の内部が見える位置から写真撮影する
初詣に訪れた記念に、と本殿の真正面から写真撮影している人をよく見かけます。しかし、本殿の近くで真正面から撮影してしまうと、本殿内部が写真に写ってしまう恐れがあります。
本殿の内部には、ご尊像が置かれていることが多く、このご尊像は御神体でもあるため、カメラを向けること自体が大変失礼な行為に当たるのです。
どうしても神社の敷地内で写真を撮りたい場合は、ご尊像が写らない位置から撮影したり、鳥居の前で撮影するなど場所や角度を配慮しましょう。
5.手水舎で身を清めずに参拝する
本殿へとお参りする前は、必ず身を清めるという意味で手水舎で手と口を清める必要があります。「冷たくて面倒だから」という理由で身を清めずに参拝する行為は大変失礼です。
手水舎で身を清める行為は、神社の外から持ち込んでいる不浄な気を清めるという意味があります。手水舎に礼儀作法が記載されているところも多いので、必ず正しい手順で身を清めましょう。
初詣やお参りの時に知っておくべき礼儀作法
初詣やお参りの時は、必ず神様に失礼のないよう正しい礼儀作法を身につけておく必要があります。
- なるべく清楚でシンプルな服装を意識する
- 鳥居をくぐる際は一礼する
- 参道は端を歩く
- 手水舎で手と口を清める
- お賽銭は下からそっと静かに入れる
- 本殿前では二礼二拍手一礼して拝礼する(神社によっては例外あり)
- おみくじやお守りはお参りを済ませてから向かう
また、神社の中での写真撮影は特に配慮が必要です。本殿の正面から撮影してしまうと、神様に対して失礼にあたりますし、周囲の人にも迷惑がかかります。写真を撮影する際は、必ず本殿の真正面ではなく、少し端に寄って邪魔にならないよう撮影しましょう。
初詣は正しい作法を身につけて参拝に訪れよう
いかがでしたか。お正月は初詣のために神社へ参拝に訪れる方が増えます。日本人として、正しい礼儀作法を身につけて、神様に失礼のないよう参拝しましょう。