目次
セロリに含まれる栄養の効果や効能
セロリは日常的に食べることによって私達のカラダに様々な効果をもたらしてくれます。
②血流を良くする!
③便秘を改善する!
④ストレスの改善をする!
⑤痛み止め効果!
①肌を整え美しいカラダを作る
セロリには、身体に必要なビタミンがバランスよく含まれています。ビタミンAには抗酸化作用があり活性酸素の働きを抑えて、生活習慣病の予防や視力の低下や眼精疲労を防ぐ効能があります。身体の中でビタミンAにかわるβカロテンは、皮膚や粘膜を丈夫にしてくれる効果があります。
ビタミンCは、コラーゲンの生成を促し、シミ・ソバカスの原因となるメラニンができるのを防ぎます。美肌作りに欠かせない栄養素がたっぷり詰まっています。ビタミンEは、血管を拡張して血行を良くする効果もあり冷え症の改善に効果があります。
冷えは万病の元と言われています。冷え症を放置すると免疫力が衰え、太りやすくなり、身体がむくみやすくなります。ビタミンKは、骨の健康を正常にしてくれる働きがあります。美肌やアンチエイジングのほか、紫外線などのストレスに負けない身体づくりをサポートしてくれる栄養素です。
②血行を促進しかつ塩分を排出させる
セロリの葉に含まれる香りの成分の一つピラジンは、ビタミンEとの相乗効果で血行を促進してくれる効果があります。冷え性や肩こりの人にも適しています。カリウム含有量は野菜の中でもセロリは特に高いのです。
体内に含まれている余分な塩分を体外に排出して血流を良くしカラダのむくみを防ぎ、血圧の上昇を抑える効果がある重要な栄養素です。日本人は特に普通に食事をしていると塩分過多になりやすい食生活なのでカリウムの効果で少しでも塩分を体外に排出しましょう。また、鉄分も含んでいます。鉄分には貧血症状を解消する効果があります。
③便秘を改善する整腸作用
セロリは、食物繊維を豊富に含んでいる野菜です。食物繊維の中でもセロリは、不溶性食物繊維をより多く含んでいます。不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激してぜんどう運動を活発にして便通を促進します。
④ストレスの改善をする
セロリの強い香りには様々な香り成分が含まれています。およそ40種類もの成分が組み合わさっています。その中でもセネリン・アピリン・セダノリッドは心を落ち着ける作用があり、ストレス緩和に良いとされています。
⑤痛み止め効果
気持ちを落ち着かせてくれるのに役立つと言われる香りの成分であるピラジンやテンペンには鎮痛作用があります。香り成分による鎮静作用で自律神経の乱れを改善してくれます。
その他のセロリの効能
セロリに含まれる葉酸は妊娠初期において胎児の先天性異常のリスクを軽減すると言われています。妊娠初期以外にも葉酸は口内炎のリスクを減らしたり、血液を作る栄養素となったりします。
葉酸を含む食材として総合的にみてセロリは、妊婦さんが必要としている栄養素を多く含んでいるのでおすすめです。セロリは古代ヨーロッパにおいて精力増強剤として食べられていた歴史があります。
アンドロステロンという男性ホルモンの一種が含まれていて男性が食べるとフェロモン増強の効果で精力が上がり、性的な願望が高まるとされています。
セロリの栄養を活かす効果的な料理方法と食べ方
セロリに含まれている栄養成分は熱に強く加熱により壊されにくいと言われています。ですので、どの食べ方をしても問題はありません。ご自身で1番食べやすい食べ方がおすすめになります。
- ジュースにして飲む
- 加熱調理をして食べる
- 生で食べる
セロリの栄養素は細胞の中に含まれるため生で食べる際にはよく噛んで食べることが大切なので、ジュースにして飲むのが栄養素を逃がさずに摂取することができます。
《 ポイント 》
- ジュースにしたら果肉は取り除き、新鮮なうちに飲む
- セロリの苦味を抑えて味を整えるため、レモンやしょうがの絞り汁を入れると可
- 果肉はコンポスト(堆肥)にするか、野菜だしに入れて再利用する
セロリの栄養素のβ-カロテンやビタミンEなどは、油で炒めたり、油を含むマヨネーズなどのディップにつけて食べたりすると吸収力がアップします。マヨネーズやドレッシングを付けて独特の香りが好きな方は生で食べても良いのですがよく噛んで食べることが大切です。
セロリを切って冷水につけると、みずみずしさが増して、シャキッとした歯ざわりに。
ただし長くつけておくと香りも味も失われるので、短時間さらすのがポイント。
香りの強い食材と相性が良いので、ネギやショウガなどの香味野菜と一緒に炒めて料理すると、セロリ独特の香りも和らいで食べやすくなります。お肉の臭みを消してくれる効果もあります。
セロリはおもに茎の部分を食べることが多いのですが、実は葉の部分にも多くの栄養があるので捨ててしまうのはもったいないのです。葉は茎と比べるとセロリ独特の香りがより強いということもあり苦手な方が多いです。
普段食べ慣れていない葉も炒めたり、スープに入れたりして料理すると、栄養を余すことなく効果的に摂取することができます。
セロリと合わせると栄養素の効果アップが期待できる食べ合わせ
→疲労回復、滋養強壮
2:セロリ+生姜・味噌・唐辛子
→血行促進で冷え性解消、むくみ解消
3:セロリ+ピーマン・マグロ・白菜
→血流改善、高血圧、動脈硬化予防
4:セロリ+ごぼう・タケノコ・春菊・わかめ
→便秘予防・便秘解消
セロリの栄養を摂取する上での注意点
どんなにカラダに良いと言われる食材も過剰に食べ過ぎるのはカラダに悪影響をおよぼします。食べ過ぎるということはカリウムを過剰摂取してしまうことになります。
また、食物繊維も多く含んでいますので、便秘解消に効果があると思ってしまいますが、食物繊維は食べ過ぎると便に水分がなくなってしまい固くなって便秘を引き起こしてしまう原因にもなってしまいます。
セロリには、アピオールという成分が含まれています。この成分に子宮収縮作用があるのでそれが原因で流産してしまうという噂が流れ、妊婦さんはセロリを食べてはいけないという話を耳にすることがありますが、WHOや厚生労働省などからの注意喚起もなくあくまでも噂なので、通常の食事で食べる量でしたら全く気にすることはありません。
最後に
セロリは頻繁に食べることはあまり無かったかと思いますが、とても体に良い効果がある事がわかりました。「良薬口に苦し」とはこのセロリのためにあった言葉だったのだ!と思えるくらいに目からウロコ状態になりましたよね。カラダに良いからといって毎日多量に食べて過剰摂取にならないよう一日の摂取量を守りつつ健康で楽しい毎日を過ごしましょう!
セロリに含まれている主な栄養素(100gあたり)
エネルギー | 15kcal |
水溶性食物繊維 | 0.3g |
不溶性食物繊維 | 1.2g |
水分 | 94.7g |
炭水化物 | 3.6g |
ナトリウム | 28mg |
カリウム | 410mg |
カルシウム | 39mg |
マグネシウム | 9mg |
リン | 39mg |
鉄 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.2mg |
銅 | 0.03mg |
β-カロテン | 44μg |
ビタミンC | 7mg |
ビタミンE | 0.2mg |
ビタミンK | 10ug |
葉酸 | 29ug |
管理栄養士取得後、病院で1000人以上の食事サポート、栄養・給食管理を経験。現在は「食の力で、心身ともに”健幸”になり、彩り豊かな人生を自己実現できる社会を作りたい!」思いから独立しセミナーや個別サポートを行っている。その他、事業立ち上げ、商品開発、記事監修、特定保健指導、講師活動などを行っている。