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親の死後に「やっとけばよかった」と後悔する人は多い
生まれた時から自分を育ててくれた親が亡くなった時、ふと「もっと〇〇しておけば良かった」「言っていたことを叶えてあげれば良かった」と後悔する人はとても多いです。
親が健在な頃は、「いつか叶えてあげよう」「また今度声をかけよう」など、あらゆることを先延ばしにしてしまう人が多いでしょう。しかし、いざ病気や怪我、認知症などで動けなくなった時、その決断を後悔することとなるのです。
今は元気に暮らしていても、いつ状況が急転するかわかりません。思い立った時に行動に移すことで、親を看取った時に残る後悔が少なくなるはずです。
親が亡くなる前にすべき『6つのこと』
自分の親が亡くなる前にどのようなことを実行に移すべきなのでしょうか。ここでは、実際に親が亡くなってから後悔したという声から、親が亡くなる前にすべきことを7つご紹介します。
1.親の元気な姿を写真や動画に収める
意外と親の死後に聞こえる後悔が「親の元気な姿が写っている写真や動画がない」という声です。葬儀などに使う遺影を選ぶ際、親が幸せそうに笑っている写真を見つけることができず苦労した、という声は多く聞こえます。
また、思い出を振り返るときに、親が撮った自分の写真小さい頃の写真は多く残されているのに、親が元気に写っている写真や最近の親の姿が写されている写真が見当たらないという声も珍しくありません。
親が元気な頃に、できる限り笑顔の写真や楽しんでいる姿をとらえた写真を撮っておきたいものですね。
2.親がやりたいこと、したいことを聞く
普段からコミュニケーションをとっている間柄であっても、意外と親に「何かやりたいことはある?」「したことは?」など、具体的な願いを聞く人は少ないでしょう。
しかし、親が亡くなった後「親の願いを少しでも多く叶えてあげるべきだった」と後悔する声はとても多く聞こえます。
なるべく普段の日常会話の中で、行きたい場所ややってみたいことなどを聞き出し、できる範囲で願いを叶えてあげられるよう行動を起こしましょう。
3.親の歩んできた人生の話を聞く
皆さんはご両親がどのような人生を歩んできたのか、話を詳しく聞いたことはありますか。親は子どもの幼い頃の話はたくさん聞かせてくれるものの、自分の子どもの頃や学生時代、結婚したばかりの頃の話などは自ら語ってくれません。
子ども側から尋ねなければ教えてもらえることは一生ないと言っても過言ではないでしょう。そのため、親の死後、「そういえば親がどのような人生を歩んできたのか知らない」とふと思い返し後悔する人も少なくありません。
一緒に会話する機会があれば、ぜひ親がどのような人生を歩んできたのか、またどのような思いで乗り越えてきたのかなどを聞いてみましょう。
4.両親がどのように出会ったのか話を聞く
両親がどのように出会ったのか知らないという人も多いのではないでしょうか。ご両親も自分達の出会いを子どもに聞かせるのは恥ずかしいと隠している方もいるかもしれませんね。
しかし、親が亡くなってしまうと、その出会いの経緯を知っている人は限られてきます。また、最もよく知っている本人の口から聞くことができなくなるため、事の真相やその当時の感情を知る人はいません。
ぜひご両親がご健在なうちに両親がどのように出会ったのか、相手のことをどのように思っていたのかを詳しく聞いてみるのも良いでしょう。
5.できる限り親の手助けや心に寄り添う行動をとる
親が亡くなった後、多くの人が口に出す言葉に「もっと助けてあげれば良かった」「もっと寄り添ってあげたかった」という後悔の念です。
このような思いは考えれば考えただけ出てきてしまうものですが、少しでも後悔が残らないように、ご両親が生きているうちにできる限りのサポートや思いやりのある行動を実行に移すべきでしょう。
6.葬儀方法や埋葬方法について希望を聞く
最近は「終活」というワードが注目されていますよね。エンディングノートなどを活用し、自分の死後のことを考えてさまざまなことを書き留めたり整理しておくことを指します。
親が亡くなった後、葬儀やお墓について手配する際、「親はどのような葬儀を望んでいたのだろう」「埋葬方法は?」と戸惑ってしまう人はとても多いです。
そのため、ご両親が健在なうちに一緒に終活に取り組み、希望の葬儀方法や埋葬方法、お墓の場所などを相談しておくことをお勧めします。
このような決め事を一緒になって取り組む中で、実は両親がやってみたかった希望や、今まで歩んできた人生のストーリーなどを聞くことができるかもしれません。
後悔しないためにも親とのコミュニケーションを大切に
いかがでしたか。親の死後、自分が後悔しないためにも、ご両親が健在なうちにコミュニケーションをとり、親孝行することはとても大切です。ぜひ今回紹介した親が亡くなる前にすべきことを参考に、ご両親とたくさんの良い思い出を残しておきましょう。