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意外と知らない!?お墓でやってはいけない行為やマナー
お墓参りには、黒を基調としたフォーマルな装いで訪れ、ご先祖様のお墓をきれいにして挨拶をする…という流れが一般的ですよね。基本的なマナーは押さえているつもりでも、実際にお墓参りの正しい知識を学んだことはあるかと聞かれると、首を傾げてしまう人も多いでしょう。
実は、昔からお墓で見かける「ある行為」が、実はお墓でやってはいけないタブーに該当している事例も多くあります。
お墓参りは年に数回と機会が多くありますし、今後も生涯、家族やご先祖様のお墓参りをする機会は継続していきます。今一度、このタイミングでお墓でやってはいけないNG行為やマナーを学んでおきましょう。
絶対にしてはいけない『お墓でのNG行為』7選
ここでは、よく見られるお墓でのNG行為を改めて確認していきます。なぜその行為がタブーなのか、その理由についても解説していきますので、ぜひご覧ください。
1.他所のお家のお墓に立ち入る、お参りする
当たり前ですが、自分達のご先祖様のお墓周辺に位置している他所のお家のお墓に立ち入ったり、勝手にお参りする行為はタブーです。
それぞれのお墓は、それぞれの家の敷地という認識があるため、勝手に立ち入ることはもちろん、少し場所を拝借して荷物を置かせてもらったり、手をかけて体を預けたりする行為も禁止です。
2.霊園内で大声で騒いだり走り回る
小さなお子様がいる場合、つい霊園という非日常的な場所にソワソワしてしまい、大声を出したり走ったりしてしまう子がいます。しかし、霊園内は基本的に静かに立ち入る場所です。
霊園内で大声で騒いだり走り回ったりすると、そこに眠っている多くの人たちの安眠の邪魔をしてしまい、失礼にあたると考えられています。
また、走り回っていると、他にお参りに訪れているご家族に邪魔になったり、お墓にぶつかってしまうなどのトラブルにつながる恐れもあるので気をつけましょう。
3.墓石をたわしなどで掃除して傷つけてしまう
昔から墓石を掃除するためにたわしを使う人を見かけますが、やってはいけない掃除方法であることをご存知でしょうか。
墓石をたわしなどの硬い材質のものでゴシゴシと擦ってしまうと、こびりついた汚れは簡単に取れるかもしれませんが、汚れと一緒に墓石のコーティングまで剥がしてしまいます。
また、墓石に傷をつけて、傷に汚れや苔などが生えてしまう恐れもあり、衛生面にも問題が生じます。したがって、墓石をたわしなどで掃除することは控え、ブラシなどで丁寧に汚れを掃除していきましょう。
4.お酒やジュースを墓石にかける
一昔前は、お酒が大好きだった故人のために、お酒を墓石にかけるという人もいました。しかし、お酒を墓石にかけてしまうと、墓石が変色したりカビが生えたりする恐れがあります。
また、お酒やジュースの匂いに誘われて虫が寄ってきてしまうため、お墓周りを綺麗に維持できなくなってしまいます。お酒やジュースを墓石にかける行為はやめましょう。
5.墓石に水をかけて乾拭きせずに帰る
墓石を掃除する時は、水をかけて汚れを拭き取る方法が一般的です。しかし、墓石に水をかけて乾拭きなどをせずに放置してしまうと、水垢がこびりつく原因となります。
墓石を濡らした際は、必ず乾いた雑巾などで墓石を綺麗に拭き、水をかけっぱなしにして放置する行為は控えてください。
6.お供物をそのまま置いて帰る
ご先祖様にお供えしたものをそのまま置いて帰る行為もNGです。食べ物や飲み物であった場合、お供物を狙って野鳥や虫が集ってしまう原因となります。
すると、食い荒らされるだけでなく、その場に糞をされてしまったり、周辺のお墓を荒らされる原因になることも多いです。お供え物は必ず持ち帰るようにしてください。
7.ろうそくや線香の火をつけっぱなしにして帰る
ろうそくや線香に火をつけた場合、必ず火を手で仰いで消してから帰るようにしてください。ろうそくや線香の火をつけっぱなしにして帰ると、火災の原因となる恐れがあります。
霊園によっては、周辺に木々が生い茂っているところも多く、風によって火が周囲に燃え広がってしまう危険性も考えられます。
さらに、墓石がろうそくや線香の火と外気温の寒暖差によって、ひび割れを起こすリスクもあるため、火は必ず消して帰るようにしましょう。
お墓参りの知識を正しく身につけてご先祖様に挨拶しよう
いかがでしたか。意外とやっていた、と行為に心当たりのある方もいたかもしれませんね。次回、お墓参りに訪れる際は、今回紹介したNG行為を含め、正しい知識を身につけてご先祖様に挨拶しに行きましょう。