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靴は漂白しても大丈夫?
天然皮革の白い靴は、基本的に洗えません。靴を洗ってくれるクリーニング店に頼んでみるといいでしょう。
皮製のスニーカーは洗える?
皮製のスニーカーの場合、合成皮革が使われていることがほとんどです。素材はポリ塩化ビニール(PVC)が採用されていることが多く、洗剤で洗うことも可能です。漂白剤は酸素系であれば基本的に使っても問題ありませんが、傷む可能性があることを承知で使いましょう。
洗えるスニーカーは?
スニーカーであれば、塩素系漂白剤でも酸素系漂白剤でも使用できます。ただし、コットン製やポリエステル製に限ります。ナイロン製のスニーカーに塩素系漂白剤を使用すると赤く変色するので注意してください。
流行の脱色コンバースは、コットン製なので塩素系漂白剤が使えるということですね。染色剤を抜いて絶妙な色合いにするという手法です。白いコンバースの場合は、汚れを取り除いて元の白さを取り戻すことが期待できます。
白い靴(スニーカーなど)を漂白する方法
コットン製やポリエステル製の白いスニーカーを白く戻すための方法を説明していきます。
白いスニーカーを酸素系漂白剤で漬け置きする
塩素系は頑固な汚れを取ってくれる強い味方ですが、スニーカーの生地が傷む可能性があるので、酸素系漂白剤を使うのが無難です。酸素系漂白剤は酸化型漂白剤と言われるもので、成分は過酸化ナトリウムです。この中に含まれる活性酸素種という物質が、水の中で炭酸ナトリウムと過酸化水素に分かれて、汚れを分解してくれます。
- 漂白前に予洗いをする
ホコリや汗、泥など、スニーカーには様々な汚れが含まれています。漂白前に予洗いしておくと、より高い漂白効果が得られるでしょう。 - 酸素系漂白剤と弱アルカリ性の粉末洗剤を40~50度の1Lのお湯に5gずつ溶かす
ワイドハイターなどの酸素系漂白剤は、液体がポピュラーなものの、粉末の方が効果が高いです。40~50度の1Lのお湯に5g溶かします。
その際、重曹や中性洗剤も一緒に溶かして漬けると漂白効果が高いです。こちらも5g溶かしましょう。
※生成りのスニーカーを洗うときのアルカリ性洗剤は、蛍光剤不使用のものを使うようにしてください。 - スニーカーを30分浸ける
バケツなどで漬け置き洗いするといいでしょう。漬けておく時間は30分が目安です。2時間以上置かないように注意してください。 - 擦り洗い・すすぎをして洗濯機で脱水をする
漬け置き後に、ブラシやたわしで汚れた部分を擦り洗いしましょう。ブラシはナイロンなどの化繊でなく動物の毛を使用したものが、より効果的に汚れを落とせます。また、生地を傷めにくいです。
洗い終わったら、ぬるま湯でよくすすいでください。すすいだら、洗濯機で脱水してください。
※洗濯機で脱水するときは、スニーカーの中にタオルを詰めて行うと、型崩れを防げます。 - 陰干しをする
そして陰干しします。スニーカーの中に丸めた新聞紙を入れておくと余分な水分を吸い取ってくれるため、乾く時間が短縮されます。さらに乾きにくい爪先を上にして壁などに立てかけて乾かすと、より効果的です。
なお、過酸化水素を液体にした商品が、「オキシドール」や「手間なしブライト」です。全体的に洗う時間がない、部分的なシミを取りたいという場合に、液体の過酸化水素を使ってスニーカーのシミ抜き作業をするといいでしょう。
白いスニーカーの黄ばみを解消する方法
- 中性洗剤で洗う
- バケツに水と酢を2:1の割合で入れる
- スニーカーを2時間くらい浸ける
- 軽くすすいで脱水し、陰干しをする
白いスニーカーを洗ってから時間が経つと、黄ばんでくることがありますよね。これは生地の傷みというよりも、アルカリ洗剤カスの残りと紫外線の化学反応によるものです。アルカリ洗剤を自分で使用していなくても、製造過程でアルカリ性の薬品が使われていることがあり、その場合も黄ばみが発生します。
黄ばみは、中性洗剤で洗った後に酢やクエン酸で中和することで解消できる可能性があります。洗い終わったらバケツに水と酢を2:1の割合で入れて、スニーカーを2時間くらい漬けておきましょう。その後軽くすすいで脱水したら、陰干しします。
ソール部分の汚れを落とすには
スニーカー本体の汚れは洗剤や漂白剤で落ちても、ソール部分の汚れは取れないことが多いです。スニーカーのソールに使われる素材で多いのは、合成ゴムやウレタンです。消しゴムや濡らしたメラミンスポンジで擦ってみてください。完全には無理でも、あらかたの汚れは取れますよ。
靴を漂白する時のコツや注意点
せっかく洗ったり漂白したりしても、変色させてしまっては意味がありませんよね。コツや注意点をまとめたので、頭に入れておいてください。
落ちにくい黒ずみは洗濯用石けんを使う
予洗いの際にしつこい汚れがあれば、洗濯用石けんを使ってブラシで擦ってみてください。
アルカリ剤が入った洗剤を使った後は一工夫する
一般的な洗濯用洗剤や漬け置き用洗剤の多くはアルカリ剤が入っています。黄ばみの原因になるため、アルカリ剤が生地に残らないようにしっかりとすすぐか、最後に酸と反応及び中和させましょう。アルカリ剤がを含む洗剤でも、商品自体は中性と記載されていることが多いので、成分表をよく見てください。
手荒れ防止にゴム手袋を使用する
酸性の酸素系漂白剤は、皮脂を取り過ぎる心配はありませんが、弱アルカリ性やアルカリ性の酸素系漂白剤は手荒れする可能性が高いです。漬け置き洗剤や洗濯用洗剤も皮膚性激性の高い界面活性剤が使われていることが多いので、ゴム手袋をして作業してくださいね。
靴におすすめの漂白剤2選
漂白剤をわざわざ買いに行くより、Amazonで購入した方が手間取らないこともあります。以下で紹介する商品は全てAmazonで購入できます。それぞれどんな特徴があるか解説していきましょう。
1.オキシクリーン
「オキシ漬け」というワードが生まれているくらい、酸素系漂白剤にも関わらず、漬け置き洗いで何でも綺麗になると好評です。スニーカーの場合は40~60度のお湯に漬けると効果的とされています。お湯に混ざった瞬間に発生する酵素で汚れを浮かし、アルカリ作用で分解する仕組みです。日本での改良品は、肌刺激が低いです。
2.つけおき洗い ズックタイム 上ばき・運動シューズ用
界面活性剤とアルカリ剤を主原料にした商品です。子どもが履いている白いスニーカーの頑固な汚れも、漬け置きしておくだけで満足行く色に戻ると評判です。擦り洗いが不要なのは楽ですよね。汚れを酵素で分解し、酸素で漂白するメカニズムとなっています。また、除菌剤も入っているので、ある程度の嫌な臭いや雑菌を予防します。
まとめ
白いスニーカーは汚れが付きやすいのがネックですが、漬け置きだけで汚れが落ちる洗剤を使えば手間がかからず、小まめに洗えますね。評判の高い商品を選べば安心です。洗剤にアルカリ剤が入っている場合は、仕上げに酸と中和させて黄ばみを防止してください。そして、いつも綺麗なスニーカーを履いておしゃれを楽しみましょう。