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家族が亡くなった後は故人を偲び悼む『忌中』『喪中』期間
大切な家族や親族の誰かが亡くなると、遺族は四十九日の法要が終わるまでは『忌中』、一周忌が終わるまでは『喪中』に入ります。
この期間は家族はもちろん、親族も故人を偲び、喪に服する期間と昔から考えられており、現在の日本においてもその風習は途絶えることなく続いています。
忌中・喪中期間は、亡くなった家族との思い出を振り返ったり、故人が安心して成仏できるよう生活したり、必要な手続きを行うことを最優先に過ごしましょう。
家族が亡くなったとき、やってはいけない5つのタブー
家族が亡くなったとき、遺族であるにもかかわらず相応しい振る舞いができていないと、周囲から「家族が亡くなったばかりなのに…」と白い目で見られてしまうことも。家族が亡くなったときは遺族として故人を偲ぶ気持ちを忘れずに行動しましょう。
1.お祝い事を催す・参加する
家族が亡くなったとき、忌中期間、喪中期間は、お祝い事を開催したり参加したりすることはタブーとされています。例えば、挙式や入籍、お正月をお祝いしたりすることは控えるべきと考えられています。
友人・知人が結婚式を挙げるときは、最近では相手方が「ぜひ来てほしい」と伝えてくれた場合に限り、喪中期間であれば参加する人も増えています。
しかし、四十九日が明けていない忌中期間は、故人を偲ぶ期間として、また穢れを結婚式に持ち込まないという意味でも参列するべきではないでしょう。
2.神社に参拝する
神社は神様が住まう聖域です。神様は穢れを嫌うため、家族が亡くなったときに参拝してしまうと、その地に住む神様に対して失礼にあたると考えられています。
神社に関しては、七五三やお宮参り、婚礼など様々な行事で祈祷してもらう機会があるでしょう。どうしても時期を動かせない場合は喪中期間に参拝するしかありませんが、婚礼などは喪中期間が明けてから執り行うように日時を変更するべきです。
3.飲み会やパーティーへの参加
賑やかな飲み会やパーティーへの参加も、家族を亡くしたばかりの遺族がとる行動として相応しくないと指摘されることが多いです。
家族が亡くなり元気付けるために飲み会などを開いてくれる友人知人、同僚もいるでしょう。しかし、その場合は賑やかなパーティー感の強い飲み会ではなく、しっとりとした落ち着いた雰囲気の会食をセッティングすることをオススメします。
4.プレゼントやお中元・お歳暮を贈る
一般的に、忌中期間は他人に物を贈ることはタブーとされています。これは、プレゼントを贈ることによって、穢れを他人へと広めてしまうという考えが根付いているからです。
そのため、プレゼントはもちろん、お中元やお歳暮を贈る行為も基本的には避けるべきでしょう。ただし、現代においてプレゼントなどは、忌明けであれば問題視されません。
5.旅行する
昔から家族が亡くなった後、忌中期間は旅行するべきではないと考えられていました。これは、旅行に対して「贅沢な時間」という印象が強かったこと、そして別の地域へと訪れることで、穢れを広めてしまう行為であることが理由です。
しかし、最近では故人が旅行好きだった場合、故人を偲ぶという目的で旅行する人も増えています。また、一緒に同行する人が不安を感じない場合は、予定していた旅行を楽しむという方も増えています。
家族が亡くなったときは必要な手続きの確認を忘れずに
家族が亡くなったときに気をつけるべきこととして、必要な手続きを忘れないことが挙げられます。
家族が亡くなると、悲しみに暮れる間もなく多くの手続きに追われることになりますが、ここではその中でも代表的な一例をご紹介します。
- 死亡診断書の受け取り
- 死亡届の提出
- 火葬許可証の受け取り
- 葬儀社への予約や打ち合わせ
- 故人の知人への訃報連絡
- 年金受給資格の停止手続き
- 健康保険の資格喪失届の提出
- 住民票の世帯主変更届の提出
- クレジットカード類の解約
他にも故人が登録していたサービスの解約手続きや相続に関する手続きなど、様々な手続きが必要となります。市役所や葬儀社の担当者などに必要な手続きについて尋ねると安心です。
家族が亡くなったときの動きや振る舞いを理解しておこう
いかがでしたか。家族が亡くなったときは、遺族として故人を偲ぶことが最優先となります。また、悲しむ間もなく多くの手続きが必要となるため、日頃から家族が亡くなった時に必要な手続きに関する知識を頭に入れておきましょう。