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大切な家族が亡くなった人の心は傷つきやすい
大切な家族を看取る、失うという経験は、家族にとって大きな悲しみです。デリケートな問題であり、故人の話をするときは遺族に配慮した言葉選びをしなければなりません。遺族に対していってはいけないNGワードを集めたので、マナーとして把握しておきましょう。
遺族に絶対言ってはいけない『NGワード』7選
遺族に対して絶対にいってはいけないNGワードは、以下の通りです。
1.不吉な意味を持つ言葉
不吉な意味を持つ言葉とは、以下のものがあります。
- (遺族になって生活面などが)大変になるね・不安が増えるね
- (なにかに対して)落ちる・消える・なくなる・なくすなど
このような言葉は、忌み言葉と呼ばれており、極力口にしないよう注意しなければなりません。わざとでなかったとしても、場の空気が悪くなったり重くなる可能性があります。
2.響きが悪い数字を使う
忌み数字と呼ばれる数字は、遺族に対して使わないよう注意しましょう。
- 4…死を連想させる
- 9…苦しむという意味を連想させる
- そのほか宗教で縁起が悪いとされてる数字
箱詰めのお菓子などを贈るときは、内容の個数に気を配るべきです。好き嫌いやアレルギーと同じくらい気を使い、遺族の心の傷に塩を塗るような行動はとらないようにしてくださいね。
3.不幸の連鎖を連想させる言葉
ついうっかり言ってしまいがちな言葉の中には、不幸を連鎖させるような意味合いを持つ可能性がありものもあります。
- 引き続き
- また
- 再び
- 再度
- 追ってなど
家族に不幸が続く、もう一度同じような体験をするといった意味を含む単語です。「またご飯でも行こうね」など、別れ際に行ってしまいやすい言葉ばかりなので、細心の注意を払って遺族と会話しましょう。
4.同じ言葉を重ねる
同じ言葉を2回繰り返すのは、苦しみが重なる、不幸が連なるという意味を持ちます。
- 重ね重ね
- ますます
- 次々
- いよいよなど
こちらも、注意しなければ日常生活で使用する可能性が高い単語ばかりです。重ね言葉が口癖になっている場合は、積極的な発言は控えた方がよいでしょう。
5.遺族を元気づける意味合いを持つ言葉
遺族に早く元気になってほしいという気持ちが、よくわかります。だからこそ、相手に負担をかけるような言葉を言わないよう気を付けてください。
- 早く元気になってね
- 元気を出さないと亡くなった人が心配するから
- 遺された人がしっかりしないといけないよなど
遺族は心が弱っていることが多いため、しっかりしないとと思う反面誰かを頼りたいと思う気持ちもあります。その気持ちに対してプレッシャーをかけるような言葉を言うのは、絶対にNG。
6.死を直接表現する言葉
遺族は、死に対して敏感になっていることが大半です。そのため、死を直接連想させるような言葉は言うべきではありません。
- (故人が)生きてた頃は
- 急に死んだ
- 死んだあと
- 死にそう
- 死んじゃったねなど
大切な家族の死を目の当たりにしているのに、死を直接表現する言葉を話題に上げてしまうのはナンセンスです。
7.宗教を無視した言葉かけをする
宗教によって、タブーとされている単語や縁起の悪い言葉などが異なります。参列する葬儀を行う家庭の宗教についての基本知識を持ち、口にすべきではない言葉の種類を知っておきましょう。
遺族になった人に声をかけるときのマナー
遺族に対して声をかけるときのマナーは、以下の通りです。
- 最初に言いたい言葉…この度は、お悔やみ申し上げますなど
- 二言目…お力落としのことと思いますなど
- 三言目…お体を大切にしてくださいなど
相手をいたわり、故人の死を悔やむ内容の言葉を伝えることで、遺族の心に寄り添いやすくなります。
まとめ
大切な家族を亡くした人は、心身共に疲弊していることが大半です。だからこそ相手の気持ちに寄り添う言葉をかけ、遺族の心が締め付けられないような言葉選びをしましょう。