台所スポンジも除菌すべき!正しいお手入れ方法や頻度からNG行為まで

キッチンの食器洗いスポンジ

台所スポンジは洗剤を泡立てて使っていますが、実は菌がいっぱいということご存知ですか。食器やコップなど口に入れるものを洗うスポンジなので、雑菌だらけとは考えたくないですよね。スポンジのお手入れはあまりしていない!という人は、早速お手入れ方法やNG行為などチェックして、台所スポンジの除菌対策を始めてください。

実は菌がいっぱい!?台所スポンジを除菌しよう

スポンジと泡

ある調査結果では、家庭のキッチンで使う食器用スポンジには、付着している細菌数が家庭内で最も多い、というデータがあるとのことです。

除菌もできる洗剤を使っていることや、洗剤を泡立てて使っているので、スポンジの中には菌など発生しないと思いがちですが、実はそうではありません。

除菌効果のある洗剤を使っていても、スポンジの中までは除菌できず、スポンジには菌が繁殖する環境が多く整っているため、正しく除菌をしないと、数週間の使用で数万から数億個も雑菌が住み着くとも言われています。

このように、台所で使っている食器用スポンジは、実はカビや細菌でいっぱいなので、スポンジそのものもこまめに除菌する必要があります。

台所スポンジに菌が溜まる原因

キッチンのシンク内とスポンジ

細菌の繁殖に必要な栄養・水分・湿度がそろっている

台所スポンジは、毎日の料理や食べ終わった食器を洗っているため、食べ物の残りカスや油、料理カスがつきやすくなっています。これらのカスは雑菌の栄養となるうえ、スポンジは湿っていることも多く、水分を多く含んだ状態です。

細菌の繁殖は、栄養と水分と湿度がそろうことが絶好の条件となります。スポンジが常に水分を含んだ湿った状態になることで、雑菌はどんどん繁殖していきます。

菌の繁殖に好都合の温度が保たれている

細菌が活性化する温度は10度~45度くらいで、中でも最も活性化するのは20度~40度くらいと言われています。つまり、私たちにとって快適な温度は、細菌の繁殖にも好都合な温度のため、ますます菌の繁殖が進んでしまうのです。

使い終わったあとしっかりと乾燥させないため

スポンジに汚れが残っていたり、水分が含まれて湿った状態にあると雑菌が増えていきます。

そこで、毎回使用した後に、スポンジに付いた汚れや洗剤をよく洗ってから、しっかりと水気を切り風通しの良い場所で保管できれば、除菌などの特別なお手入れは必要ないそうです。

しかし、多くの家庭では、使うたびにスポンジを風通しの良いところで乾燥させるというのは難しく、絞って水気を切るだけになることが多いため、湿った状態が続き雑菌が発生していきます。

台所スポンジを除菌する正しい方法

台所用洗剤 食器洗い洗剤

熱湯でスポンジを除菌する方法

  1. スポンジをキレイに洗って水気をよく絞っておきます。
  2. 2.70度~90度位のお湯を入れたボールの中に、1のスポンジを入れて1分ほど浸します。
  3. トングなどでボールから出し、すぐに冷たい水をかけて冷まします。
  4. 水気をよく切って、風通しの良い場所で乾燥させて、保管します。

この除菌方法は、沸騰をしていないお湯を使うことがポイントです。

ほとんどのスポンジの耐熱温度が90度とされているため、沸騰している100度のお湯では、スポンジが変質する可能性があるからです。湯を使って除菌する時は、沸騰したお湯ではなく70度から90度くらいのお湯を使ってください。

また、熱湯に入れたまま放置しておくと、自然とお湯が冷め温度が下がっていきます。30度前後に温度が下がると雑菌が繁殖しやすい温度となるため、熱湯に浸したスポンジは、必ず冷たい水をかけて冷ますようにして下さい。

除菌用洗剤でスポンジを除菌する方法

  1. スポンジをキレイに洗って水気をよく絞っておきます。
  2. 除菌ができる除菌用洗剤大さじ半分くらいを、スポンジにまんべんなく浸透させます。
  3. 浸透させたまま何度かスポンジを揉み、次にスポンジを使うまで数時間、そのまま洗剤を浸しておきましょう。

「ジョイ」や「キュキュット」など除菌もできる洗剤は、洗いもので使っているだけでは、スポンジの中までしっかりと除菌できる効果は期待できないようです。

除菌の効果があったとしても、殺菌や消毒ができているわけではありません。スポンジをしっかり除菌したいときは、普段の洗いものとは別に、スポンジに洗剤を浸しておく方法で除菌してください。

漂白剤でスポンジを除菌する方法

ゴム手袋とスポンジと洗剤

  1. スポンジをキレイに洗って水気をよく絞っておきます。
  2. 台所用漂白剤を5リットルの水に対して6mlくらいで薄めます。
  3. 薄めた漂白剤の中にスポンジを約2分浸します。
  4. 水で十分にすすいで、水気を切って乾燥させます。

漂白剤はハイターなどの塩素系漂白剤を使う場合は、台所用のキッチンハイターを使うことをおすすめします。また、塩素系の漂白剤は刺激の強さが気になる人は、酸素系漂白剤で浸け置きしてもよいでしょう。長時間の浸け置きは、スポンジの変色や素材が劣化することもあるので、短時間の浸け置きにして下さい。

アルコール除菌剤を吹きかけて除菌する方法

3個セット フマキラー キッチン用 アルコール除菌スプレー 400ml
  1. スポンジをキレイに洗って水気をよく絞っておきます。
  2. スプレータイプのアルコール除菌剤を吹きかけます。

漂白剤では刺激臭が気になることや、手肌への刺激が気になるという場合は、スプレータイプのアルコール除菌剤を吹きかける方法もあります。とても簡単で手軽にできます。

スポンジを除菌する頻度

スポンジは長く使えばその分、汚れがたまってしまい、菌が繁殖しやすくなりますので、長期間使うことはおすすめできません。

雑菌の繁殖がすすむと、やがてスポンジに黒ずみやカビも発生します。日ごろから水気を切って保管していても、2、3週間を目安に交換することをおすすめします。

気になる人は1週間に1回交換してもよいでしょう。2個用意しておいて、使った後1個を干して、その間にもう1個のスポンジを使うようにローテーションして使用する方法もあります。

または100円ショップなどで購入したスポンジを、数日間で新しいものに交換しながら使っていく方法もあります。

台所スポンジにしてはいけない除菌方法

天日干し中のスポンジ

スポンジの除菌方法として、除菌効果はあったとしてもスポンジを劣化させてしまうなどのデメリットのあるやり方もあります。間違った除菌方法ということではありませんが、デメリットもあるので気を付けてください。

煮沸消毒や電子レンジでの除菌

沸騰したお湯と鍋で煮沸消毒をすれば、殺菌効果も期待できそうですが、多くのスポンジの耐熱温度は90度程度とのことです。

沸騰しているお湯は100度で、スポンジには温度が高すぎるため、変形することや劣化の原因となります。また、同様に電子レンジも耐熱が140度程度のため、スポンジを除菌することには不向きです。

天日干しの日光消毒

スポンジをよく洗ってから、日陰ではなく陽の当たるところで、5時間ほど天日干しをする方法です。ただ水で洗っただけよりは、日光に当てることで菌を減らす効果は期待できますが、スポンジの素材は紫外線にも弱いため、劣化を早める原因になることもあります。

食洗機や洗濯機で洗う

食洗機や洗濯機にスポンジを入れてしまうと、強い水流によって他の物ともまれ劣化の原因になります。食洗機は、ヒーター部分に万が一スポンジが接触するととても危険ですので、食洗機には入れないようにして下さい。

重曹を使う

国産重曹 4.7kg (炭酸水素ナトリウム)食品添加物 [02] NICHIGA(ニチガ)

重曹は口に入れても安全なナチュラル洗剤のため、キッチンの掃除に使う人も多いです。ただ、重曹は油汚れには効果的ですが、殺菌効果や除菌効果はないと言われています。

全くないわけでなく「減菌」効果は期待できますので、こまめに重曹を使って洗うことはおすすめしますが、徹底した除菌方法としてはおすすめできません。

汚れた部分だけを取り除く

黒ずみやカビなど発生してしまったスポンジの、汚れた部分だけを切り取るようなことはやめましょう。

まとめ

お皿とスポンジ

台所スポンジは食べ物の汚れと湿度で、とても雑菌が繁殖しやすいのですね。

洗剤を泡立てて使っていますが、スポンジに付いた汚れを落として水分をよく切って保管しないと、すぐに雑菌だらけになってしまうそうです。

毎回水を切って陰干しで乾燥させるというのは、難しいと思いますので、何週間も同じスポンジを使わずに、2週間くらいのサイクルで交換するのが良いでしょう。

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よくある質問

  • キッチン周り汚れの原因は?

    ステンレスシンクによく見られる白い汚れの正体は水垢です。また茶色汚れの多くがサビやもらいサビです。飲食物や調味料などを放置したままにすると、細菌やカビなどが繁殖して薄ピンクになることがあります。油を使う調理を行う場合は、油汚れがキッチンまわりのほかにもレンジフードなどにもこびりつきます。

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  • キッチンの掃除に必要な道具は?

    重曹、クエン酸、アルカリ性洗剤(オキシクリーンなど)、雑巾、布巾、キッチンスクレーパー、新聞紙、40~50Lのナイロン袋、ラップ、ドライヤー、消毒用エタノールなどを準備しましょう。それぞれ使うタイミングや用途にも違いがあるので、必要なものを揃えると良いでしょう。

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  • キッチン汚れを落とすコツは?

    油汚れは50度前後のお湯と洗剤を混ぜて使うと油汚れが浮き上がり、落としやすくなります。焦げ付きはお湯と重曹を使います。食べ物汚れは食器洗い洗剤をスポンジにつけて洗ってください。必要に応じてお湯をかけてふやけさせるとよいでしょう。

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