子どもから尊敬されなくなる『親のNG行為』5選!一番身近なお手本になっている意識をもって

怒って指さす女性

あるアンケートによると、日本の子どもたちは世界でも大人に対する尊敬度が低いということが判明しています。今回は、子どもから尊敬されなくなる親のNG行為を見ながら、お手本になるためのヒントを考えていきましょう。

子どもは親の言動や態度をよく観察している

手をつないで歩く家族

親として自分の子どもと接していると、時々「今のような接し方で良いのだろうか」「もっと親としてしっかりするべきなのではないか」など、悩みは尽きません。

自分よりもずっと年齢が低く、自分から生まれた子だからといって、子どもたちの観察眼や思考力は侮れませんよね。ふと子どもが放った言葉に驚かされたり、ハッと気付かされる場面も多くあります。

子どもにとって親は「お手本」のような存在

子どもは私たち親が思っている以上に親のことをよく見ています。そして、親と一緒に過ごした環境が小さな子どもには世界の全てと言っても過言ではありません。したがって、子どもにとって親はもっと身近な「お手本」のような存在なのです。

親の行動や発言、態度を毎日のように見て、吸収しているため、その様子がそのまま子どもに受け継がれることはよく見られます。

皆さんは子どもの頃、どのような大人になりたいと思っていましたか。また、どのような大人に憧れていましたか。子どもたちが信頼し、尊敬できる大人に自分がなれているか、今一度、自分の立ち振る舞いや行動、子どもとの関わり方を見つめ直してみましょう。

子どもから尊敬されなくなる『親のNG行為』5選

退屈そうな少女

日本の子どもたちは、世界的にも親や教師への尊敬度が低いと言われています。様々な理由が挙げられますが、親が子どもに人として尊敬できない発言や態度を見せていることも1つの要因となっているケースが多いです。

ここでは、子どもから尊敬されなくなる親によく見られるNG行為を紹介するので、ご自身に行動を振り返り、当てはまる行為がないかチェックしてみましょう。

1.親の考えを「正しい」と押し付ける

大人になると、今までの経験則からその人の持つ固定概念や先入観が生まれがちです。その上で、自分にとっての「正しい」を自分の子どもにも無意識に押し付けてしまう親は少なくありません。

しかし、人生において本当に正しい、と断言できることは多くありません。親の考えを絶対的に正しいものとして子どもに押し付け、子どもの考えを頭ごなしに否定していると、子どもは理不尽さを覚えて親を尊敬できなくなってしまいます。

自分の考えが必ずしも正しいと思い込むのではなく、子どもの考えやその理由を聞き、一緒に「どうするべきなのか」を考えると良い親子関係を築苦ことができるでしょう。

2.他人と自分の子どもを比較するような発言

つい他人の子どもと自分の子どもを比較してしまい、「あの子はできているのに…」「どうしてあなたはできないの?」と子どもを責めたり見下したりする発言をしていませんか。

何気なく親が放った言葉でも、子どもの心には「自分はダメな子なのか」「親は自分よりもあの子の方が好きなのかも」と強く残り、それは将来的な自己肯定感の低下にもつながります。

子どもの自己肯定感の低さや愛情不足は、親を尊敬できない、親が信頼できないという考えにもつながりやすいと考えられます。

人にはそれぞれ得意・不得意がありますし、個性も様々です。自分の子どもを真正面から見つめ、その子の良いところをたくさん引き出してあげましょう。

3.叱ってばかりで子どもを肯定してあげない

「親として子どもを良い方向へと導いてあげなければ」という思いから、つい「あれもダメ」「これもダメ」と叱ってばかりになっている…と自己嫌悪に陥っている親御さんも少なくありません。

もちろん、他人を傷つけたり、自分が傷ついてしまうような行為は、理由と共に「やめるべきだよ」と教えてあげる必要があります。しかし、必要以上に叱ってばかりで褒めることが少ないと、子どもの自己肯定感が大幅に下がってしまいます。

また、怒られてばかりで親からの愛情を感じないと、「親に好かれていない」「愛されていない」と思い込んでしまい、親を信頼できる相手として認識できず、尊敬できない大人の代表となってしまう恐れもあるでしょう。

叱り方も頭ごなしに怒鳴ったり否定したりするのではなく、どうしてこうなったのか、今後はどうすれば良いのか一緒に考えながら導いてあげられると、親に対する信頼度が上がり尊敬されます。

4.何事にも文句ばかりで行動を起こさない

家の中はプライベートな空間なので、ついあらゆることに対してネガティブな発言をしてしまいがちですよね。しかし、そうした親の発言や態度も子どもはよく観察しています。

文句ばかり言っていたり、ママ友や配偶者の悪口を言っている親を見ていると、子どもはストレスを溜めがちになります。

また、そんな親を日常的に見ているので、子どもも「こういう発言をしていいんだ」「この姿勢が普通なんだ」と錯覚してしまい、同じように文句ばかり言うようになってしまうことも。

文句やネガティブ発言の多い親に対して、尊敬の心が生まれるはずもありません。むしろ「こうなりたくない」「一緒にいたくない」と感じる子が多いでしょう。

5.子どもの興味や好奇心に共感してあげない

多くの子どもは、自分の興味関心があることやできたことを親に認めてもらいたいと考えています。「見て見て!」「これ面白いね」と自分が面白い、楽しいと思ったことを共有しようと声をかけられる場面も多いでしょう。

そんな子どもに共感してあげず、適当に返事をしたり、「後にして」と見向きもしない親に対して、子どもたちは強い寂しさや悲しさを覚えます。こうした感情が募ることで、親に対する尊敬の気持ちも失ってしまうことが多いです。

親として、子どもの話にはなるべくしっかり耳を傾け、興味や好奇心を持ったことに対して一緒に取り組んであげたり、興味を持ってあげたりとポジティブな感情を共有することを心がけましょう。

日頃から子どもの考えや行動を尊重することを意識して

いかがでしたか。親は子どもにとって最も身近なお手本のような存在です。親の何気ない行動や発言、態度が子どもに大きな影響をもたらし、場合によっては尊敬できるかどうかにも繋がってきます。ぜひ日頃から子どもの考えや行動を尊重することを意識して接しましょう。

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