エアコンは冷房・ドライ、どちらを使うべき?電気代や用途の違いとは?

エアコンのドライと冷房どちらを使うべき?

皆さんはエアコンの機能を見た時に「冷房とドライ(除湿)の2つの機能がある」と疑問に感じたことはありませんか。ドライ機能について詳細を知らないという方も多いでしょう。そこで今回は、エアコンの「冷房」と「ドライ」の違いについて解説していきます。

最新のエアコンには様々な機能が搭載されている

エアコンには様々な機能がある

夏になると欠かせなくなる生活大型家電といえば、やはりエアコンが頭に浮かびますよね。エアコンの冷房機能を活用しなければ、室内といえども室温が30℃を上回ってしまうため、熱中症になるリスクが高まります。

最新式のエアコンには、基本的な冷房機能や暖房機能に加えて、ドライ(除湿)機能が搭載されているものが大半です。ドライ機能も様々な機能を持つため、単に湿気を取り除くだけでなく、衣類を乾燥させることに特化した機能が搭載されている機種もあるので驚きです。

エアコンの「冷房」「ドライ」とは?あらゆる違いを深掘り!

どちらを使うべき?

夏になると、エアコンの「冷房」を使う人が多いと思います。しかし、「ドライ(除湿)」が搭載されているエアコンの場合、どちらを使うべきなのか迷うことはありませんか。ここでは、エアコンの「冷房」と「ドライ」の違いについて解説していきます。

エアコンの機能「冷房」と「ドライ」の違いは?

基本的にエアコンには「冷房」「暖房」「ドライ(除湿)」の3つの機能が搭載されています。夏場に活躍する機能は「冷房」と「ドライ(除湿)」の2種類ですが、そもそも冷房とドライはどのような違いがあるのでしょうか。

  • 冷房:室内の空気を吸い込み、熱を外へ逃して涼しい空気のみ再び室内に戻すことで、室温を下げることを優先した機能
  • ドライ(除湿):室内の空気を吸い込み、空気に含まれる水分を屋外へと排出し、湿気を取り除いた空気を再び室内へと戻す機能

室内の空気を吸い込み、再び室内へと戻すという点では同じですが、冷房は室温を下げることを目的としており、ドライ(除湿)は湿度を下げることを目的としている点が大きく異なります。

どちらも結果として空気を冷やす効果がありますが、冷房は比較的早く室温を下げてくれるのに対し、ドライは除湿を目的としているため、室温を下げる効果が冷房機能に比べると下がります。

「ドライ」には種類があるって本当?

ドライは除湿を目的とした機能であると説明しましたが、実はドライにはいくつか種類があることをご存知でしょうか。お使いの機種によっても異なりますが、主に2種類のドライ機能が搭載されているエアコンが多く見受けられます。

  • 弱冷房除湿
  • 再熱除湿

「弱冷房除湿」は先ほど紹介したように、空気を取り込み、水分を取り除いた空気を再び室内へと戻します。この時、戻される空気は微弱な冷風を伴うため、室温を下げてくれる効果も見込めます。

対して、再熱除湿は機能の稼働方法は同じですが、室温を下げずに除湿のみを行う機能です。湿気だけを取り除いた状態で室内へと送り込んでしまうと室温が下がってしまうため、取り込んだ空気を一度暖めてから室内へ戻す工程が加わります。

したがって、除湿しながら室温を下げたい時は「弱冷房除湿」を、室温を下げずに湿度だけを下げたい時は「再熱除湿」を活用しましょう。

ちなみに、一般的なドライ機能は「弱冷房除湿」が標準設定となっています。お使いのエアコンの取扱説明書を確認し、適切な機能に切り替えてください。

どんな時に「冷房」と「ドライ」を使い分けるべき?

では、「冷房」と「ドライ」はどのように使い分けるべきなのでしょうか。

すでに冷房機能とドライ機能の違いをご紹介したように、冷房は室温を下げることを最優先とし、ドライは湿気を取り除くことを最優先した機能です。

夏場は暑いので、冷房機能を使って室温を下げつつ、送り込まれる空気によって、湿度もある程度調節する、といった使い方がおすすめです。

一方、5〜6月の時期は「気温はそこまで高くないけれど、ジメジメする」と感じる日々が続きます。このような時期にはドライ機能を使い室内の湿度を下げることで、ジメッとした嫌な感覚や湿度によってじんわりと感じる暑さを取り除くことができます。

「冷房」と「ドライ」では電気代はどのくらい違うの?

「冷房」と「ドライ」では、電気代はどのくらい違うのでしょうか。まず、電気代の高さから見ると、「弱冷房除湿」が最も安く、次いで「冷房」、最も電気代がかかる機能は「再熱除湿」となります。

東京電力の調べによると、室温24℃に設定してエアコンを稼働させた場合、以下のような結果が出ています。

  • 冷房機能:約11円(1時間)
  • 弱冷房除湿:約4.1円(1時間)
  • 再熱除湿:約14.9円(1時間)

夏場に再熱除湿を使う機会は少ないと思いますが、冷房機能と弱冷房除湿では、1時間でかかる電気代に約3分の1の差が生まれることになります。

したがって、真夏は冷房機能でなければ熱中症のリスクが高まってしまいますが、気温が高くない時期は弱冷房除湿を活用した方が節電につながります。

室温や湿度、体感に応じて適切な機能を使い分けよう

いかがでしたか。エアコンには、大きく分けて「冷房」「暖房」「ドライ(除湿)」の3つの機能が搭載されており、夏場は冷房とドライの2つを使い分ける人が多いでしょう。室温や湿度、体感に応じて、適切な機能を使い分けて快適に夏を乗り切りましょう。

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