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スニーカーを洗濯機で洗う前に生地や素材を確認しよう
スニーカーと一口に言っても、様々な生地や素材があります。洗う前には洗えるかどうか必ず確認しましょう。洗えるのは生地が布製のもので、水で濡れても傷みません。
また合成繊維(ナイロン系)も可能です。水で洗えないのは天然皮革や合成皮革などでヒビ割れたり、劣化が早くなります。レースなどの飾りが付いていたり、ヒールがあるものも型崩れするので洗濯機で洗うのは避けましょう。布や合成繊維でできていても、接着剤が使われているスニーカーは洗濯機で洗わないほうが安心です。
洗濯機ではスニーカーの他、布製のスリッポンやお子さんが学校で使う上履きも綺麗にすることができますよ。スニーカーをはじめ靴を洗う時は、洗濯表示がある場合は洗剤や洗い方の指定に従ってください。汚れを落とそうとした結果、スニーカーをダメにすることがないよう注意しましょう。
スニーカーを洗濯機で洗う準備
用意するもの
- 洗濯ネット(靴用洗濯ネット)
- 歯ブラシ
- 液体の洗濯洗剤
- シューズハンガー
洗濯機にスニーカーをネットに入れずそのまま入れたのでは、スニーカーも洗濯機も傷めてしまうことがあります。必ず洗濯ネットを使用するようにしましょう。
最近では靴専用の洗濯ネットが販売されていますので、ぜひ利用してみてください。靴専用の洗濯ネットは中にクッションが付いていて、洗濯中にもスニーカーを保護してくれます。靴の大きさや量に合わせて、あまり大きすぎないジャストサイズのものを選ぶのがポイントです。
粉の洗濯洗剤は溶け残ることがあるので、液体のものを選びましょう。歯ブラシはスニーカーについた汚れを落とすために使います。使い古しの歯ブラシが家に無い場合は、掃除用のブラシなどを利用しても構いません。
スニーカーを干す時には意外と置き場に困ることが多いものです。シューズハンガーはなくてもいいように思えるかもしれませんが、家でスニーカーを洗う機会が増えるのであれば準備しておいて損はありません。水切れがいい角度で干せるので、早く乾きます。
シューズハンガーが無い場合は、針金でできたハンガーの両端を上に折り曲げ「W」ような形にして、先端部分にスニーカーを差すことで代用することができますよ。
洗濯機へ入れる前にやること
靴紐、中敷きを外しておく
洗いやすいように靴紐は外します。中敷きも敷いたままだと中に汚れが残る場合があるので外しましょう。紙製の中敷きは溶けてボロボロになってしまうので洗わないのが賢明です。
スニーカーの中を掃除しておく
中敷きを外したら、ガムテープなど粘着性のテープを使ってスニーカーの中のゴミやホコリなどを取っておきましょう。爪先部分にゴミが溜まっていることがあるのでよく確認してください。
スニーカーの汚れを落とす
靴底の汚れや小石を落としておきます。溝に入り込んだ汚れも歯ブラシを利用すれば簡単に落とすことが出来ます。泥や小石が付いたまま洗うと洗濯機を傷めてしまうので、この作業は必ず行いましょう。
泥汚れは洗う前に乾燥させておく
スニーカーの汚れを落とす際、水分を含んだ泥が付着している場合は洗う前に必ず乾燥させてください。泥を乾かさずにそのまま洗ってしまうと、粒子が細かくなりスニーカーの繊維の奥まで入り込んで落としにくくなってしまいます。一度乾燥させてから洗ったほうが泥汚れは落ちやすいです。
汚れがひどい時にはつけ置きする
泥汚れなどがひどい時には、汚れを歯ブラシで落とし、洗濯機へ入れる前に40度ほどのお湯に液体洗剤か酸素系漂白剤を溶かしてつけ置きするといいでしょう。浮いてこないようにして数時間から半日くらいおいておくと汚れが落ちやすくなります。洗浄力が強い塩素系漂白剤はスニーカーの生地を傷める可能性があるため使わないほうが無難です。洗濯用の固形石鹼を使って予洗いしておくのも、汚れが落ちやすくなるのでおすすめですよ。
スニーカーを洗濯機で洗う際のコツ
スニーカーを洗濯ネットに入れ、いよいよ洗濯機で洗います。縦型洗濯機、ドラム式洗濯機ともに洗濯方法は同じです。
洗う時は通常のコースでOKですが、スニーカーがちゃんと浸かるよう水は多めにします。水を多めにすることにより、スニーカーとともに洗濯機にかかる負担を減らすことが可能です。「時短コース」や「強力洗浄コース」は汚れが落ちなかったり、スニーカーと洗濯機に負担がかかるので使用しないでください。
また、洗濯洗剤もいつもより多めに入れましょう。洗浄力が低いおしゃれ着用の洗剤は使わず、普通の洗濯洗剤を使うようにしてください。
脱水が終わっても水がたまっているなど、水切れが不十分であれば脱水だけやり直します。色の濃いスニーカーだと色落ちや色が移ってしまう可能性があるので手洗いにするか、分けて洗いましょう。
メラミンスポンジを洗濯ネットに入れる裏技も
スニーカーを洗濯機で洗う時に、洗濯ネットの中にスニーカーと一緒にメラミンスポンジを入れるという方法もあります。スニーカーのちょっとした汚れをメラミンスポンジで落とした経験がある方も多いと思いますし、確かに汚れが落ちやすそうですよね。
スポンジはギュウギュウに敷き詰めるのではなく、スニーカーがネットの中で少し動くくらい余裕を持たせておくと良いでしょう。洗濯の際にネットの中でスポンジとスニーカーが擦り合わされ汚れが落ちやすくなります。
スニーカーの干し方とコツ
干す時は直射日光の当たらない風通しのいい日陰に干しましょう。スニーカーのベロの部分やマジックテープは広げた状態にすると乾きが早くなります。厚手の生地で乾きにくい時は、中に新聞を丸めて入れると水分を吸収してくれます。
シューズハンガーがない、用意し忘れた、代わりになる針金ハンガーもない場合には、ベランダなどにつま先を上に立てかけるように干します。中に水がたまるときには古タオルなどで吸い取っておきましょう。
湿度が高い日や雨や曇りの日などではなかなか乾かず、カビや臭いの原因になりますから天気が良くてカラッと乾燥した日に洗濯しましょう。
おおよその目安として、スニーカーが乾くまでにかかる時間は夏だと約1日、冬だと2~3日はかかります。天気や湿度によって乾くスピードは異なりますので、スニーカーを洗う時は時間に余裕を持って洗うようにしてください。
「今日中に洗ったスニーカーを履きたい!」「すぐに乾かしたい!」ということが多い方には、靴専用の乾燥機を買っておくのがおすすめ。靴の乾燥機を利用すれば1時間程度でスニーカーを乾かすことができますよ。
スニーカーがしっかり乾いたら中敷きを戻し、紐を通せば洗濯は完了です。
洗濯後にやっておきたいこと
スニーカーを洗って綺麗になったのはいいけど、その後に服や下着を洗うのは嫌だなと感じることもあるでしょう。そういう時には洗濯槽クリーナーで洗濯機をお掃除してみるといいかもしれません。
洗濯槽クリーナーで除菌やカビを落とせば、スニーカーを洗ったことも気にならないで洗濯出来ます。お掃除の良い機会にもなるでしょう。
スニーカーに乾燥機を使うのはNG
ドラム式洗濯機があるご家庭だと、スニーカーを乾燥機にかけたくなるかもしれませんが絶対にやめましょう。スニーカーを乾燥機に入れると形が崩れる原因となります。乾燥機にはかけずに外干しで乾かすようにしてください。
子ども用のスニーカーは洗濯機で洗うのがおすすめ!
お子さんが普段から愛用しているスニーカーも布製のものなら洗濯機で洗うことができます。子ども用のスニーカーは小さいので、手洗しようとするとけっこう洗いにくかったりしますよね。せっかく綺麗にしても次の日にはまた汚してしまったり・・・。小さい靴を何度も手洗するのは大変です。
その点、洗濯機なら簡単にお子さんの靴を綺麗にすることができます。手順は大人用スニーカーと同じ。子ども用のスニーカーは小さくて軽いので、2,3足まとめて洗っても大丈夫でしょう。もちろん、それぞれ洗濯ネットに入れてから洗うようにしてくださいね。
コインランドリーの洗濯機でスニーカーを洗ってみよう!
スニーカーにひどい泥汚れが付いてしまったけれど、どうしても家の洗濯機で洗うのは嫌だという方もいるはずです。また、雨の日が続いてスニーカーが乾きにくいという時もあります。
そういう場合におすすめなのは、コインランドリーにある靴専用の洗濯機です。洗濯槽内にブラシが付いているので、ゴロンゴロン転がって洗濯槽を傷めることもありません。汚れも家庭の洗濯機よりもよく落ちるようです。
洗濯から乾燥までの工程を仕上げてくれるので、洗ってすぐ使いたいという場合にもとても助かります。洗濯のみ、乾燥のみという使用も可能です。
洗浄から乾燥までの手順
まずは前の人の汚れが落ち切っていないことがあるので、シャワーボタンを押して内部を洗浄します。容量は大人用であれば2足、子供用なら4足入ります。
洗剤は自動投入されるので持ち込みは不要です。時間と料金は洗濯20分で200円、乾燥20分で100円程度かかり、乾燥時間は足りないようなら20分単位で増やせます。
乾燥にかかる時間は何足あるのかや素材によって違ってきますので、あらかじめ余裕をもって設定すると良いでしょう。洗濯が終わったら取り出して乾燥機に移し替えます。
乾燥は家でするというのであれば、20分程度の利用時間のみで終わります。1台のみしか設置していないところもあるため、終了したら次の利用者のためにすぐに取り出すようにしましょう。また中敷きは外して乾燥させた方が乾くのが良くなります。
メリットは大幅な時間短縮!
泥だらけのスニーカーの汚れ落としは家の外で洗うことが多いと思いますが、水が冷たい時期はつらいものがあります。また、季節によって乾きにくい時にはせっかく洗ってもなかなか乾かず、憂鬱な生乾きの臭いの原因にもなってしまうこともあります。
週末に子供の内履きを洗うのを忘れたなど、すぐに使いたい時などにも靴専用洗濯機であれば洗濯20分、乾燥20分の合計40分という短い時間でできますし、しかもまったく手間がかかりません。
汚れ落としとともに、スニーカーに付いていたひどい悪臭がほぼ臭わなくなるのも嬉しいですね。
デメリットはコストと洗浄力
デメリットとしては料金が掛かることです。しかし、洗濯・乾燥合わせて300円程度の料金であれば、洗う手間と時間を考えれば安いと感じるのではないでしょうか。
もう一つのデメリットと言えば、汚れが完全に落ち切っていない時があることです。機械で洗濯しているため、手洗いでゴシゴシこするように汚れにピンポイントで働きかけるのは難しい面があります。その点は割り切って考える必要があるかもしれません。
洗濯機で洗えないスニーカーを綺麗にする方法は?
洗えない素材が使われているスニーカーや、洗濯機に入れるのが不安だというスニーカーはブラシと布を使って綺麗にしましょう。
まず、ブラシで大き目の泥などを落とします。次にやわらかい布を使って細かい汚れ取り除きましょう。力を入れすぎるとスニーカーの生地が傷むことがあるので、できるだけ優しく行ってください。
汚れが落とせたら撥水スプレーをかけて仕上げます。撥水スプレーをかけておけば、急な雨やホコリから大切なスニーカーを守ることができますよ。
大切なスニーカーはクリーニングへ
絶対に型崩れや色落ちなど劣化させたくないスニーカーに関しては、自宅やコインランドリーで洗濯機を使うより、靴を取り扱っているクリーニング業者に依頼するのが安心です。
専門業者ならスニーカーを傷めることなく汚れもしっかり落としてくれることでしょう。お金はかかってしまいますが、仕上がりにはきっと満足できるはずです。
スニーカーを洗濯機で洗うのは合理的!
スニーカーは洗濯ネットに入れる、汚れを事前に落とすなど手順をしっかり守れば洗濯機で簡単に洗うことができます。
洗濯機でスニーカーを洗うなんてと思っていた方も、一度やってみればその便利さに驚くでしょう。手が荒れませんし、何と言ってもかかる時間や手間が手洗いとは比べ物にならないくらい少なく済みます。
家の洗濯機で抵抗がある場合は、コインランドリーのものも活用してみましょう。何かと忙しい主婦の方や面倒くさがりな方もぜひ試してみてくださいね!