目次
靴の乾かし方の基本
靴を洗ったはいいものの、乾くのに時間がかかるとお困りではありませんか?また雨の日に靴がびしょびしょになった経験は、誰でもあると思います。
靴は毎日使う物なので、なるべく早く乾かしたいですよね。濡れた状態が長ければ長いほど、ニオイやカビが発生しやすくなります。まずは、靴の乾かし方の基本について見ていきましょう。
靴がよく乾く条件
靴が乾くのには、いくつかの条件があります。
- 暖かい
- 風通しがいい
- 湿度が低い
衣類と同じで、寒いより暖かい場所の方が靴が速く乾きます。中でも天日干しは除菌効果も期待できるので、靴を乾かすのにぴったりです。
また風通しがいいことも、乾かし方のポイント。衣類と比べて靴は複雑な構造になっており、内側や生地が重なった場所はなかなか空気に触れません。なるべく風通しの良い場所を選ぶだけで、乾かす時間を短縮できますよ。
また湿度が低いと、靴がよく乾きます。湿度が高いのは空気中に水分が多く含まれているということなので、靴の水分が蒸発する余地がなくなります。靴を乾かすときは、カラっとよく晴れた日が最適です。
靴の乾かし方の基本(スニーカー編)
前処理
靴を干す前に、水分をしっかりと切っておきましょう。雨で濡れた靴を乾かす場合は、ゴミや土をブラシで取ってから水分を切ります。
バスタオルや大き目の雑巾に靴を包み込み、しっかりと絞ります。洗濯ネットに入れて洗濯機の脱水機能を使うとさらに効果的です。
基本の乾かし方
- 干す場所を選ぶ
上記の条件を参考に、靴がよく乾きそうな場所を選びます。天日干しがベストですが、あまり長時間干すと靴が傷むので、3時間程度で屋内にしまうようにしましょう。 - つまさきを上にして立てかける
中敷や靴紐を外し、靴をたてかけます。つまさきを上にすることで、靴の中まで風通しがよくなります。 - たまに裏返して靴底も乾かす
見落としがちですが、靴底にも日光や風を当てた方が速く乾きます。 - 充分に乾いたら完了
ドライヤーで温めた手で靴をぎゅっと握ると、本当に乾いたか確認できます。握った手が湿っているようであれば、まだ乾いていません。
靴の乾かし方の基本(革靴編)
前処理
靴を干す前に、乾いた布で水分を拭き取りましょう。革靴はとても繊細なので、スニーカーのようにガシガシと拭いていはいけません。優しく撫でるように、水分拭き取ってください。
基本の乾かし方
- 干す場所を選ぶ
革靴は直射日光が苦手なので、日陰で干すのがおすすめです。天日が当たらず、尚且つ風通しがいい場所を選びましょう。 - つまさきを上にして立てかける
中敷や靴紐を外し、靴をたてかけます。ここはスニーカーと同様です。 - 乾いたら保湿する
革靴はスニーカーと違い、適度な油分が必要です。靴と同色のクリームを全体にうすく塗ると、ひび割れを防げます。
靴の乾かし方の基本(パンプス編)
前処理
革靴と同じく、パンプスも乾いた布で拭いてから乾かします。またこのときに形を整えておくと、乾いた後に型崩れをするのを防げます。
汚れている場合は汚れを取り除き、パンプス用の汚れ落としクリーナーなどでキレイにしておいてください。
基本の乾かし方
- 干す場所を選ぶ
素材によりますが、主流である「エナメル」「レザー」は陰干しを推奨します。お持ちのパンプスの素材が何なのか、事前に確認しておきましょう。 - ハンガーを使って浮かせて干す
中敷や靴紐を外し、靴を乾かします。ヒールの細いパンプスは壁に立てかけるのが難しいので、ハンガーや専用グッズを使いましょう。 - キッチンペーパーを詰める
パンプスを乾かす場合、長いと1週間かかることもあります。少しでも時間短縮するために、キッチンペーパーを詰めて吸水させましょう。ペーパーが濡れたら交換する、というのを繰り返します。 - 乾いたら形を整えて完成
しっかり乾いたことを確認したら、完成です。今後のために、防水スプレーで雨対策しておくのがおすすめです。
靴が臭くならない乾かし方
靴を乾かすときに臭くならないようにするためには、「早く」乾かすことが鉄則です。時間をかければかけるほど靴がむれて、ニオイが出てしまいます。ニオイの原因は、足や靴下に染み付いた汗や皮脂の汚れです。これを餌に雑菌が繁殖して、臭くなってしまうのです。
実は靴を早く乾かすための裏技があります。いくつか紹介するので、ぜひ試してみてください。
靴を開いて干す
靴を時短で乾かすポイントは、できるだけ靴を開いて風通しを良くするということです。ひも靴であればひもも外して、すこしでも靴が開くように心掛けましょう。
中敷きも外せるのであれば外します。一度靴を全体的にタオルで拭いて、その後、脱水させるために新聞紙などの吸水性のある物を靴の中に入れましょう。これだけでも靴が早く乾きます。
洗濯機で時短!
雨でびしょ濡れになった、また、日が出ていないから乾かせないという方には、洗濯機を使う方法がおすすめです。
靴がびしょびしょの状態の場合は、まず洗濯する時のように靴を脱水しましょう。ネットに入れて洗濯すると、形崩れを軽減することができます。それでも形崩れが気になる方は、大きめのタオルで包んでしまっても大丈夫です。
乾燥機能のある洗濯機であれば、そのまま乾燥させることもできます。ただし、スニーカーや運動靴には適していますが革製品などには不向きなので注意が必要です。
ヘアドライヤーで簡単乾燥!
ヘアドライヤーを使うことで、靴の乾いていない部分を重点的に乾かすこともできます。基本的な乾かし方と同様、タオルで十分に水気を拭ってからドライヤーで乾かします。
注意点としては、ドライヤーは高温になりやすいため、火傷をしたり、靴に長時間当てておくと焦げ臭くなってしまいます。とくにエナメルは溶ける可能性が高いので要注意です。
扇風機や除湿器も活用!
狭い場所で扇風機と除湿器を稼働させれば、最短6~7時間ほどで靴を乾かすことができます。革靴やパンプスは天日干しできないのですが、この干し方であれば効率よく乾かせますね。またヘアドライヤーなどで一気に乾かす必要がないときも、この方法がおすすめです。
吊るし干しが有効!
靴の基本の乾かし方は「立てかけ」ですが、場所がある方は吊るしてみましょう。吊るすことで地面との接地点がなくなり、より乾きやすくなります。また湿気は下に溜まる性質があるので、物干しざおのような高い場所で干す方が効率的です。
最近では100均で靴専用ハンガーが取り扱われているので、靴を乾かす機会が多い方は買ってみてもいいかもしれません。またない場合にも、S字フックで吊るす方法もあります。
重曹を入れる
靴のニオイの元は、酸性の性質を持ちます。弱アルカリ性の「重曹」は、酸性の物質を中和する働きがあるため、ニオイ対策として期待できます。
お茶パックの中に重曹を入れて、簡易的なシューキーパーを作りましょう。これを靴の中に入れておけば、消臭効果を発揮します。また靴を洗う際に、重曹で洗うのもおすすめです。
10円玉を入れる
靴が臭くならないコツとしては、靴に10円玉を入れておくという方法があります。10円玉の銅イオンが雑菌に作用し、殺菌してくれるとされています。また、ドライヤーの熱風で臭いの分子を追い出すというやり方もあります。
シリカゲルを入れる
お菓子などに入っているシリカゲルは、靴を乾かすのにも使えます。というのも、シリカゲルには水分を吸収する性質があるから。キッチンペーパーにくるんで靴の中に入れておけば、時短で靴を乾かせます。
ただしシリカゲルにも吸水できる限度があるので、定期的に交換することが必要です。中の玉がピンク色になったら、水分が溜まり過ぎているサイン。古いものは捨てて、新しいシリカゲルに交換しましょう。
カイロを入れる
実はカイロも、靴を乾かすときに使えるアイテムです。ご存知の通りカイロは発熱作用があるので、蒸発しながら靴の水分を除去できます。外が雨天で玄関先で干すくらいなら、カイロを入れておいた方が早く乾きますよ。
なおカイロの熱で外側の素材が痛む可能性があるので、革靴やパンプスには使用しないようにしましょう。
靴乾燥機を使う
少しお金がかかりますが、靴乾燥機を利用するのもひとつの手。靴乾燥機はコインランドリーに置いてあることがあり、20分100円程度で使えます。
靴の種類にもよりますが15分~40分程度で乾かせるので、すぐに履きたいときは非常に便利です。
靴を乾かす際におすすめな便利グッズ
靴がよく乾くグッズがあると、靴を洗うストレスが格段に減ります。とくに梅雨時期や冬場など乾きにくいシーズンは、何かしらのお助けグッズがあると重宝しますよ。靴を乾かすのに役立つ、おすすめのグッズを紹介します。
洗う~干すまでこれ1つ!靴専用ネット
靴のための専用ネットです。内側には極細ブラシが付いているため、ネットに入れて洗濯機にかけるだけで洗浄完了。リングが付いており、ネットのまま干せて便利です。靴の干し場所に困らないだけでなく、靴を洗うのがとても楽になるアイテムですよ。
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繰り返し使える除湿剤
抗菌不織布を使用した、靴用の除湿剤です。中に入れておけば、シリカゲルが水分を吸収して早く靴が乾きます。消臭成分も含有されているのが、うれしいポイントです。また天日干しすることで繰り返し使えるので、ひとつ持っておくと重宝するでしょう。
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角度に拘った靴専用ハンガー
靴を干すための専用ハンガーです。靴が乾きやすい角度に拘っており、吊るすだけで風通しよく乾かせます。下部のリングには靴紐を干すこともできて便利。また複数を連結することもできるので、家族分洗った際も干す場所に困りません。
子供用レインブーツを干すこともできますよ。
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2倍早く乾く除湿剤
普通に干すより「2倍早く乾く」がキャッチフレーズの、除湿剤です。靴の中に入れて除湿するグッズで、なんどニオイも60分で消えるのだとか。スニーカー以外にも革靴・パンプスとなんでも使えて便利です。
吸湿センサーが内臓されており、吸湿が限界値になるとピンク色に変色。天日干しすれば、繰り返し使えます。
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70℃で乾かす上履き用扇風機
洗濯頻度が高い上にすぐ乾かないと困る靴といえば、子供の上履き。こちらのグッズは中心から出る約70℃の温風で、時短で上履きを乾かします。全体をドームのように覆うフードが付属しているので、夜寝ている間にカラッと乾かせるでしょう。
コンパクトサイズで置く場所を問わず、土台付きなので靴から滴る汚れも気になりません。上履きをかけるフックは複数付いているので、兄弟分を乾かすことも可能です。
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生地を傷めない靴用ドライヤー
こちらは、約3500円で購入することができる靴用のドライヤーです。一般的なヘアドライヤーと違う点は、高温になりすぎないため、靴に刺激を与えないことです。
製品によってはマイナスイオンまで発生させる機能が備わっているものもあります。シューズドライヤーであれば革靴にも対応しているので、靴の種類問わず使用することもうれしいポイントです。
靴の乾かし方はさまざま!
いかがだったでしょうか。靴の乾かし方はさまざまですが、自分の環境に合った方法で乾かすのが一番かと思います。
大切なのは、濡れたまま放置しない、しっかりと殺菌する、きちんと乾かすことです。どれかを怠ると、雑菌が繁殖したり臭いが落ちなくなったり、良いことはありません。時期によっては乾燥のためのグッズを使って乾燥させることも考えましょう。