漏電の原因とは?場所の調査方法から原因不明の対処法まで

放電、プラズマ

漏電は家電製品やスマホなど、電気を使う、あらゆる機器で起こる可能性があります。漏電が起こっても機器を使い続けられれば、問題ないと考えるかもしれません。しかし、重大な事故に繋がる可能性があるため注意が必要です。こちらでは、すぐに使える役立つ情報を紹介するので、漏電のことをきちんと知って対策を行えるようになりましょう。

「漏電」とは?わかりやすく解説

錆びたヒューズから漏電

漏電は「電気が漏れてしまうこと」

電気を利用する機器には、正しい電気の通り道が用意されています。その正しい通り道から、何らかの原因で電気が漏れてしまうのが漏電です。

例えば、家電製品の多くはコンセントから電気を得ていますが、繋ぐためのコードに損傷があると、そこから漏電が起こってしまいます。外部だけではなく、内部の基板でも起こることなので、バッテリーで動く機器でも漏電はあります。また、スマホなどの持ち運べる端末は、水分による漏電もあるので、水没はもちろん雨などにも気をつけましょう。

漏電していたら使用を中止すべき

もしも、漏電している可能性があるのなら、利用を続けるべきではありません。漏電している箇所に触ってしまうと、感電するなどの危険が高いためです。触らなければ問題がないというわけではなく、火花が散って火災に繋がることもあるので、早めに対処をしたほうがよいでしょう。

なお、漏電が厄介なのは、屋根裏や壁の裏など、目に見えない箇所の配線にも起こることです。もしも、設置してある漏電ブレーカーが頻繁に落ちるのなら、どこかが漏電している可能性が高いので、正しい対処をして火災から家を守りましょう。

電気代が高かったら漏電も疑って

ちなみに、自宅のどこかしらで漏電が起こっていると、本来は必要ではない電気を使うので消費量が上がります。そのため、電力会社の請求書にある消費電力の数値を見れば、漏電の疑いがないかチェックできます。前月や去年の同じ月の電力消費量と比べて、身に覚えがないのに、明らかに増えているのなら漏電の可能性を考えましょう。

漏電する主な原因

電話のコード

漏電が心配なら主な原因を知って、対処できるようになりましょう。気をつければ予防できる原因もあるため、正しい知識を身につけておくことが大切です。

コードの破損

コードは電気を通す金属と、それを包む絶縁体で作られています。その絶縁体の部分は、無理な折り曲げや経年劣化などいろいろな理由で破損するため、そこから電気が漏れでてしまいます。太陽の紫外線を浴び続けるエアコンの室外機などは、コードの経年劣化が早いので気をつけましょう。

機会本体の劣化

機器は使う期間が長くなるほど、内部のパーツがどんどんと劣化していきます。そのため、通電させている時間が長いものは、劣化のスピードが上がり、早めに漏電してしまうことがあります。

使用頻度が多い家電製品があるのなら、劣化に気を配ったほうがよいです。例えば、冷蔵庫は一年中ずっと通電させているので、内部のコンプレッサーが劣化しやすく、漏電の原因となる場合があります。

水没

水没してしまったことにより、本来は繋がっていない回路が水を通して繋がってしまい漏電を起こします。ヒーターなどの防水機能がまったくない機器の場合は、少しの水でも漏電が起こる可能性があります。

そのため、かかった水が少量だからといって軽く考えてはいけません。また、水中ポンプなど、本来は完璧な防水機能の製品でも、設計の甘さから漏電してしまう場合もあります。

ネズミなどの小動物による被害

一軒家の場合は、外壁に隙間があると、ネズミやハクビシンなどの小動物が家に住み着くケースがあります。もしも、屋根裏や壁の裏に、足音や鳴き声などの小動物の気配を感じるのなら、配線への被害を心配したほうがよいです。それらの小動物は配線をかじる場合があるので、気がつかないうちに漏電が起こります。

漏電の原因別の対処法

コンピューターの修理

どのような原因の漏電だとしても、最初に行う対処法は怪しい機器への電気の供給をやめることです。感電や火災の危険性をきちんと断ち、安全を確保してから次の行動に移りましょう。こちらでは、漏電に関する知識のない方でも簡単に行える対処法を紹介します。

コードや配線の破損が原因の場合

コードや配線が破損しているのが原因なら、取り換えれば漏電を解決できます。家電製品の場合、本体の故障ではないため、修理業者に頼んだとしてもそれほど費用はかかりません。

本体が漏電している場合

本体の内部で漏電しているのなら、修理にだすか買い換えましょう。素人が分解して修理するのはとても危険です。なお、家電製品を自身で修理するのは難しいですが、スマホの場合はDIY用の修理キットが販売されているので、そちらを試してみるのもよいです。

水没している場合

機器を水没させてしまった場合は乾かしてみましょう。そのときに気をつけるのは、濡れたまま使えるかどうか、スイッチを入れて確かめないことです。水没の場合は、濡れたままスイッチを入れるとショートしてしまい、完全に故障する可能性があるからです。

ただし、乾かしたとしても、水に含まれる不純物のせいで漏電を続ける場合もあります。そのため、水没から復活しても、修理にだすか買い換えを行ったほうが安心です。

小動物が原因の場合

小動物が配線をかじったことが原因の漏電は、該当箇所を直しただけでは解決しません。同じ箇所や違う箇所がかじられて、漏電を起こす可能性があるので、屋根裏や壁の裏から小動物を駆除する必要があります。ホームセンターなどで駆除グッズが売られているため、まずはそちらで対処できないか試してみましょう。

無理ならば、小動物を駆除してくれる専門業者への依頼を考えたほうがよいです。とくに、ネズミの場合はどんどんと増え、配線をかじられるリスクもどんどんと上がってしまうため、早めに対処しましょう。

漏電している場所の調査方法

ショートするコンセント

漏電している場所を知りたい場合は、目視でのチェックを行いましょう。コードや配線を目で見て、破損箇所がないか確かめてみるとよいです。また、漏電の疑いがある機器や部屋への電力供給のオンオフを繰り返して、漏電ブレーカーが落ちないか変な臭いがしないか、チェックする方法もあります。

しかし、漏電状態を故意に作りだすことは、火災や感電のリスクがあるのでやめたほうがよいです。マンションやアパートなど、集合住宅に住んでいるのなら、他の方にも迷惑をかける可能性があるので安全な方法だけ試しましょう。漏電している箇所を安全に調査したい場合はプロに頼むのが一番です。

原因不明の漏電の場合の対処法

芝生と沢山の家の模型

漏電の原因も箇所も不明なら、個人ができることはないので、アクシデントが起こる前にプロに漏電への対処を行ってもらいましょう。

マンションやアパートに住んでいるなら

集合住宅の場合は、まずは管理人や管理会社に相談しましょう。自身に落ち度がない場合は、無料で直してくれることもあります。

一戸建てに住んでいるなら

一戸建ての場合は、電気工事業者に相談しましょう。相談すべきところが分からないのなら、電力会社に電話をすれば、住んでいるエリアに対応する電気工事業者を教えてもらえます。

まとめ

漏電火災

どこかで漏電が起こっていると感じたときは、まずは自身の身体と家を守ることを考えましょう。感電と火災は被害が大きいので、絶対に避けるべきリスクです。従って、危険性がない方法で、原因を探り対処を行って、駄目ならプロに仕事をお願いしましょう。24時間の電話対応をしている電気工事業者もあるため、短期間で漏電を解決してもらえます。

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