目次
天井掃除で必要な道具
天井掃除において、必要となることが多い道具を下記にまとめます。
- 掃除機(高い天井にはノズルの長い掃除機を用意します)
- 柄の長いワイパーやペーパーモップ
- 新聞紙
- 雑巾
- マスクや手袋
- 洗剤(汚れ、場所に応じて)
- 椅子や脚立(汚れがなかなか落ちないとき)
天井を掃除するときは、埃などが舞い落ちる恐れがあります。吸い込んで人体に悪影響を与えたり、床を汚す恐れがあるため掃除前にマスクを着用し新聞紙も敷いておきましょう。
基本的に天井掃除は乾拭きがメインです。ただ、頑固な汚れに対してはウェットシートや洗剤を使用しましょう。洗剤は床に垂れ落ちる可能性が高いため、真下には立たず使用量も最低限にしましょう。
天井汚れの種類
天井汚れにも、いくつか種類があります。代表的な汚れとして、下記が挙げられます。
- ほこり:天井には、空気中に浮遊する微小な埃がたまりやすいです。放置していると、あっという間に汚れて定期的な掃除が必要です。
- カビ:湿気が多く、換気も悪いお風呂場などでは、カビが発生することがあります。天井にもカビが発生することがあるため、お風呂場も定期的な天井掃除が必要です。
- タバコのヤニ:喫煙者がいる部屋では、タバコのヤニが天井に付着することがあります。タバコのヤニは落ちにくく、黄ばんだような色合いが出ることがあります。ちなみに、このヤニ汚れはタバコに限らず線香などの煙でも発生します。
- 油汚れ:キッチンや風呂場などで調理や入浴をする際、油が天井に付着することがあります。油汚れは落ちにくく、日頃からお掃除していないと取り除くのが難しくなります。
天井の汚れによって、最適な掃除方法は異なります。清掃前に汚れの種類を把握し、適切な方法で掃除することが大切です。具体的な清掃方法に関しては後述します。
天井が汚れる原因
天井が汚れる原因は様々。汚れ具合も家庭によって異なります。特に料理をすることが多い、習慣的にタバコを喫煙している場合は天井は汚れやすいといえます。
お風呂場も換気が悪い設計だと、あっという間に黒カビが天井に発生してしまいます。部屋全体が汚い場合も天井は汚れやすいといえます。
また定期的に天井掃除をしていない場合も注意が必要です。こまめに掃除しておかないと、汚れが蓄積し頑固に定着してしまうので簡単には落とせなくなります。
天井掃除を怠るリスク
天井掃除はめんどうだからと掃除を怠ると、思わぬリスクを招く恐れがあります。代表的な危険として以下が挙げられます。
健康被害
天井に付着したホコリには、カビ菌やダニの死骸などいわゆるハウスダストと呼ばれる微小な汚れが集まっています。これらが人間の呼吸器に入り込むと、アレルギーや喘息の症状を引き起こす可能性があります。
呼吸器が弱い方や赤ちゃんがいるご家庭の場合、定期的な天井掃除は必須といっても過言ではありません。
景観の低下
あまり目が届きにくい場所ではありますが天井が汚れていると、部屋全体の景観を損なうかもしれません。特に白や薄色の天井だと、汚れが目立ちやすく清潔ではないと感じやすくなり、気持ちよく暮らせません。
きれい好きな方は、天井も汚れていないかチェックしましょう。
天井掃除のやり方
天井掃除にも手順があります。正しい方法で掃除しないと、汚れが広がったり、しっかりきれいにならないなどのトラブルが起こるかもしれません。ここでは、各場所の天井掃除の方法を解説します。
リビングや寝室
- ホコリがつかないように天井の下にある、家具やベッドには新聞紙をかぶせておきます。また、ホコリを吸い込む可能性があるのでマスクもつけておきましょう。
- 掃除機でホコリを吸えるようであれば掃除機でホコリを吸います。または、ペーパーモップにドライシートをつけたり、マイクロファイバー雑巾をつけたフローリング用ワイパーなどを使い、床を掃除するように天井をこすります。落ちにくい汚れは、ウエットシートを使って汚れを取り除きます。
- それでも汚れが落ちない時は、椅子や脚立を使って、雑巾でふき取りましょう。頑固な汚れには、40度前後のぬるま湯に中性洗剤を少し混ぜた洗浄液を使ってください。天井の掃除が終わったら、新聞紙を丸めて片付け、下に落ちたホコリを片付けましょう。
キッチン
キッチンの天井は、油汚れが付きやすく、汚れをそのままにしておくとどんどん落ちにくくなります。油汚れを落とすのに効果的なものは、重曹水です。スプレーボトルに500mlの水と大さじ1杯の重曹をよく混ぜた重曹水を作り、天井にふきかけてから、拭き取ります。
また、油汚れを落とすのに役立つアルカリ電解水を、マイクロファイバー素材の雑巾にふきかけて、ワイパーにつけ少し強めにこすりながら拭くのも効果的です。
浴室
浴室の天井の汚れに加え、カビが生えていたら、長い柄のブラシにカビ取り剤を付けて、天井に塗って、そのまま少し放置して、拭き取ります。マスクや手袋をつけるのも忘れないで下さいね。カビ取り剤を使いたくない場合は、消毒用アルコールで代用しましょう。カビの防止にもなりますよ。
洗剤の類を使用するときは、マスクの他にゴーグルや手袋を必ず装着しましょう。顔や手足につくと大変な事態になりかねないため万全の準備を整えてから清掃してください。
また、市販のカビ取り剤の多くが塩素系漂白剤です。塩素系の洗剤に酸性溶液を加えると、有毒ガスを発生させる危険があります。洗剤は絶対に混ざらないように配慮した上で換気状態も整えて浴室の天井を掃除しましょう。
和室
和室の天井は、化粧合板やヒノキ、杉が使われている木目模様が多いので、水拭きをすると板がゆがんだり、剥がれてしまう恐れがあります。そのため、古いタオルやウエットでないシートをワイパーにつけて、なでるようにホコリを取り除きます。それでも落ちない汚れは、中性洗剤をかたく絞ったタオルを一定方向に拭いて、必ず乾拭きしてください。
タバコ汚れの落とし方
タバコのヤニは、中性洗剤や重曹ペーストで掃除するとキレイに落としやすいです。中性洗剤の中でも、特にオレンジ成分配合の製品はヤニ汚れを落としやすいと評判です。
掃除するときは、乾拭きで埃などを拭きとった後、水で薄めた中性洗剤・重曹を雑巾などに含ませましょう。ヤニ汚れを拭き掃除し終わった後は、雑巾で水拭きして完了です。
タバコのヤニ汚れがしつこい場合は、セスキ炭酸ソーダを希釈した溶液を使用するのがオススメ。重曹や中性洗剤よりも効率よく汚れを落とせる可能性があります。
天井掃除の注意点
天井掃除をする際は、安全のために以下の注意点を頭に入れておくことが重要です。天井掃除をする際に注意しておきたいポイントを解説します。
転落に注意
天井掃除をするとき、脚立などを使用する場合は転落に注意しましょう。脚立や三脚での作業は不安定になりがち。少しの間だけだからと慢心していると思わぬ事故を引き起こすかもしれません。
脚立や三脚を使用するときは、2人以上で行うか念入りに固定してから行いましょう。
天井を傷つけない
慣れない天井掃除をするとき、つい力み過ぎて天井材を傷つけてしまうケースが想定されます。特に頑固な汚れが付きやすいキッチンは、ついつい力強く汚れを擦りがち。
掃除してきれいにするはずが、逆に台無しにしてしまうのは元も子もないため、優しく丁寧に掃除しましょう。
ほこり対策は必須
天井掃除中、ホコリやカビ菌など汚れが舞い上がる可能性が高いです。吸引してしまうと、健康状態を損ねてしまう恐れがあるため、マスクやゴーグルなど防塵対策は必須となります。
また、天井掃除の前に、周囲の家具や床などをビニールシートで覆っておくと、ホコリや汚れが他の場所に広がることを防止できます。
衛生面と安全面に配慮し準備を整えてから、天井掃除を始めましょう。
汚れの予防も推奨
天井を一通り掃除したら、汚れが付きにくいように予防策を施しておくことをオススメします。
たとえば、水で薄めた柔軟剤などで天井を拭き、静電気の発生を抑制することもひとつの予防策です。最近では静電気防止スプレーなども販売されているので、天井材によってはそちらを使用するのもアリです。
浴室の場合は、清掃して乾いた天井にアルコールを吹き付けておきましょう。あまり効果は長持ちしませんが、カビの発生と成長を抑制できます。入浴後に天井や壁をさっと水洗いするのも有効です。
タバコを吸われている方は、室内を避けベランダなどで喫煙しましょう。どうしても室内で吸う機会が多い場合は、空気清浄機などを導入すると空気循環が生まれ、天井にヤニが溜まりにくくなります。ハウスダストやホコリも天井に集まりにくくなるため、導入するメリットは大きいです。
天井掃除の頻度
天井掃除において気になるのが、だいたいどのくらいの頻度で行えばいいのか?という点。
一般的には、天井掃除は1年に1回から2回程度が目安とされています。ただし、使用頻度やキレイ好きであるかどうか、家族の事情よって頻度を調整する必要はあります。また、汚れが目立っている場合は頻度にこだわらず早めに掃除してしまうことを推奨します。
ここでは、各場所における天井掃除頻度の目安を紹介します。
リビング
リビングの天井掃除は、普段の掃除毎に行う必要はありません。だいたい半年・1年に1回くらいのペースで行うのがよいでしょう。ただし、家族がタバコを喫煙している場合は3ヶ月に1回くらいにしておくことをおすすめします。
また、普段の掃除の時に、壁や天井を一緒にはたきでホコリを落としておくと、汚れのたまりにくい部屋になります。
キッチン
キッチンの油汚れは放置しておくと、どんどん落ちにくくなります。天井掃除の頻度としては、3か月から半年に1回くらいが望ましいです。ただし、目に見えて大きな汚れが天井に見受けられるときは、時間が経つ前に早めにきれいにしておくことをオススメします。
お風呂
浴室は湿気が多く換気も悪い場所。天井や壁にカビが付きやすいので、少なくとも1ヶ月に1回くらい程度、浴室全体を掃除されることを推奨します。きれいなお風呂場だと、入浴も気持ちよくなるのでこまめに清掃しておきましょう。
天井掃除に役立つグッズ
最近は、便利で使いやすい天井掃除に役立つグッズが多数販売されています。ここでは、代表的なグッズを紹介します。
アズマ ハタキ エレキャッチスター
柄が伸縮式なので、天井の掃除もラクラクできます。柄の部分は取り外しができるため、ハンディタイプでも使用可能。色々な用途で使える便利アイテムです。
レック 激落ちくん しぼれる! のびーる バスクリーナー ミドル伸縮
天井のカビもキレイに落とせる、風呂用スポンジブラシです、汚れをしっかりかき取るアミメ繊維のブラシなので、石鹸カスやぬめりもしっかりと取ってくれます。天井だけでなく、壁の掃除にも便利で、ヘッドも外せるので、ハンディタイプとしても活躍できます。
天井ハイクリーナー SV-1303
高い天井にも使えますが、軽くて持ちやすく、女性でもラクに使いこなすことができます。掃除機にも連結できるため、汚れを拭いたり、ホコリを払ったりするだけでなく、吸い取ることもできます。※人気商品のため、一時的に在庫が不足している場合があります
まとめ
部屋の天井はあまり目につかないので、汚れを確認すること少ないですが、ホコリがついているので、たまには掃除をしたほうが良いのですね。
また、浴室などはカビが生えやすかったり、キッチンは油汚れが落ちなくなったりするので、天井の掃除も定期的に行う習慣をつけることをおすすめします!
今回の記事を参考に、是非ご家庭の天井もきれいに掃除してみてください。天井がきれいになると、気持ちもスッキリしますよ。