目次
壁紙のタバコのヤニ落としの方法
重曹を使う
ヤニ汚れの原因は強い油性のタールのため、油汚れに強いアルカリ性の重曹が、壁に付いたヤニ汚れを落とすのに効果的です。
準備する物
- 重曹:小さじ1
- お湯(約42度):100ml
- スプレーボトル
- スポンジや歯ブラシ
- 雑巾:2枚
手順
- スプレーボトルに重曹とお湯を入れて、よく溶かして重曹水スプレーを作ります。
- 壁のホコリを軽く落としてから、ヤニ汚れが気になる部分に、重曹水スプレーを直接ふきかけ、スポンジや歯ブラシで軽くこすります。液だれしないよう少しずつ吹きかけましょう。
- 雑巾で水拭きをして、水分が残らないよう、最後にしっかりと乾拭きをして仕上げます。
セスキ炭酸ソーダを使う(重度の汚れ)
セスキ炭酸ソーダは重曹よりも強いアルカリ性を持っているため、頑固なヤニ汚れにはセスキ炭酸ソーダ―水のスプレーがおすすめです。
100mlの水とセスキ炭酸ソーダ1gをスプレーボトルで混ぜてセスキ炭酸ソーダ―水を作ります。ヤニ汚れ部分にスプレーしてスポンジで軽くこすり、最後は水拭き、乾拭きで水分を残さないようにしましょう。
住居用洗剤を使う
「かんたんマイペット」などの住居用洗剤を使うのも良いでしょう。泡で出てくるので、液だれがあまり気にならずに掃除ができます。
メラミンスポンジ(凹凸の壁向け)
特に凹凸のある壁紙は、雑巾で拭くだけではヤニ汚れが落としきれないので、メラミンスポンジで軽くこすって落としてみましょう。強くこすり過ぎると、素材が変わってしまうので、最初から強くこすったりはしないでください。
オレンジオイル配合の洗剤を使う
オレンジの皮から抽出されている、オレンジオイルの配合された洗剤もヤニ汚れに効果的と言われています。原液のままではなく、10倍くらいに薄めて使いましょう。
消毒用エタノール(初期の汚れ)
初期のヤニ汚れにはアルコールも有効のため、消毒用エタノールも使えます。スプレーボトルに入れて、直接吹きかけ雑巾などでヤニ汚れを落としてみて下さい。
漂白系洗剤(どうしても落ちない時)
いろいろな方法を試しても汚れが落ちない場合は、漂白剤(オキシクリーンなど)を使って落とします。注意点は、必ず換気を行いながら掃除をすることと、ゴム手袋とマスクを付けること、そして、壁紙が色落ちする可能性がありますので、目立たない部分で確認をすることです。
準備する物
- 漂白系洗剤
- お湯
- スプレーボトル
- スポンジ
- タオル
- 雑巾:2枚
手順
- 漂白剤とお湯を1:5の割合で混ぜ、スプレーボトルに入れます。スプレーをする下には液だれしたときのために、タオルを置きます。
- 汚れの気になるところに、スプレーをしてスポンジや歯ブラシで軽くこすります。
- 雑巾で水拭きをして、水分が残らないよう、最後にしっかりと乾拭きをして仕上げます。吹きかけたスプレーを放置せず、少しずつ吹きかけ手早くスポンジで汚れを落とし、水拭きしてください。洗剤を放置すると色落ち変色の原因となりますので注意して下さいね。
壁紙のヤニ落としの掃除のコツ
強くこすらない
力を入れすぎると、壁紙が傷んだり色ムラができてしまうため、軽くこすりながらヤニ落としをしましょう。また、ヤニ汚れが壁紙から浮いて出てきますので、汚れが壁紙にしみ込まないよう、液だれしてきたらその都度すぐに雑巾で拭き取ってください。
スポンジはこまめに洗いながら汚れを落とす
汚れを落としている時のスポンジやブラシは、汚れてきたらこまめに洗って、汚れを落とすようにしましょう。汚れのついたスポンジを使い続けると、浮き出てきてヤニ汚れが壁紙にしみ込んでしまいますので気を付けてください。
狭い範囲で掃除をしていく
最初から部屋の壁紙一面に洗剤などをふきかけるのではなく、汚れを落とすときは、狭い範囲に洗剤を吹き付けながら掃除を進めましょう。洗剤などが壁紙にしみ込みシミ、変色の原因になることもあります。
つなぎ目には洗剤を使わない
壁紙は複数枚が繋ぎあわせてあるため、壁紙のつなぎ目に洗剤や水分が入ると、壁紙がふやけて剥がれてしまう恐れがあります。つなぎ目部分には、必ず洗剤や水分が入らないように、掃除を行ってください。
スチームクリーナーを使ってみる
スチームクリーナーがあれば高温の水蒸気を使って、タバコによるヤニ汚れを浮かせてキレイにすることができます。壁に直接噴射して、雑巾などで拭き取ります。しつこいヤニ汚れには、洗剤と併用しましょう。
ただし、スチームクリーナーは蒸気のため、湿気に弱い壁紙の場合は、使用できないものもあります。また、変色や変質の可能性もあるため、使う上では注意も必要です。
壁紙のヤニ落としに効果的な洗剤
セスキの激落ちくん徳用 500ml
電気分解されたアルカリ電解水にセスキ炭酸ソーダが配合されている無色無臭のスプレーです。重曹で落としきれなかった壁紙の頑固なタバコのヤニ落としに使う際も、セスキ炭酸ソーダを水で溶かす手間がなく、このままスプレーできます。おすすめランキングでも上位の便利な万能スプレーです。
オキシクリーン デオドラントパワー 酸素系漂白剤 シミ抜き 消臭 アメリカ版 (1360g)
ハイターなどの塩素系漂白剤を使いたくない人には、酸素系漂白剤でも強力な汚れ落としが期待できるオキシクリーンがおすすめです。
水で溶いて、歯ブラシなどでこすると、実際に他のクリーナーでは落としきれなかった汚れが落ちたという口コミもあります。塩素系と違いツーンとした嫌な臭いもなく、安心して使えるので小さなお子さんやペットがいるご家庭にもおすすめです。
花王 マジックリン ハンディスプレー 400ml
染み込んだ頑固なタバコのヤニ汚れは、油性の汚れのため、アルカリ性洗剤が効果的です。そのため、普段はキッチンで使う油汚れに強いアルカリ性洗剤で、壁紙のヤニ汚れも落とすことができます。直接スプレーせず、お湯で薄めたものを含ませ絞った雑巾で拭いてみましょう。
業務用 超強力 黄ばみ ヤニ取り クリーナー(紙/布/壁紙/クロス用)
タバコのヤニ汚れに特化したクリーナーなので効果は期待できます。しかし、強力なため換気を行えないような、窓がない狭い空間などでは、使用は控えたほうがよいようです。必ず換気を行い、手袋やマスクを付けてから行うなど、使用上の注意をよく確認してから使ってください。
壁紙のタバコのヤニ汚れの対策
壁紙にタバコのヤニがつかないよう予防する対策としては、「室内でタバコを吸わない」ことが一番の防止になります。もし室内で喫煙する時は、換気扇をつけ換気扇の近くで吸いましょう。
ただし、ベランダで喫煙したり、換気扇に向かって煙を吐くと、近隣の方とトラブルを招くこともあります。また、換気扇の掃除が大変になるというデメリットもあります。近隣の方とのトラブルが心配の場合は、空気清浄機を活用しましょう。
空気清浄機は、フィルターにヤニを吸着させることができ、壁紙にヤニが付くのが防止できます。煙を吐き出すときは、空気清浄機に向かって吐き出すとよいでしょう。また、こびりついた汚れは落とすのがより大変です。ヤニ落としができる洗剤で、普段からこまめに壁紙を拭きましょう。
まとめ
タバコのヤニ汚れは油性の汚れなので、油性汚れに強いアルカリ性の洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダなどが効果的とのことです。窓と違い、壁は範囲が広いので、汚れを落とすときは狭い範囲で掃除をすることがおすすめです。
洗剤を放置しておくと、シミや変色の原因になりますので気を付けてくださいね。そして最後は必ず乾拭きで水分を拭き取って下さい。