目次
観葉植物の土にカビが生える原因
観葉植物の土の表面に白い綿毛のようなものがついていたらそれはカビです。観葉植物の土にカビが生える原因は観葉植物を置いている場所の環境が影響しています。
まずは観葉植物にカビが生える原因をご紹介いたします。
湿気がある場所に置いている
観葉植物の土にカビが生えた原因の1つとして湿気があります。観葉植物を置いた場所が通気性が悪く日光が当たらない環境だと空気や土がじめじめして湿気がたまってカビが生えやすくなります。湿気があるのは梅雨時だけではありませんので注意しましょう。
日光が当たらない場所に置いている
カビは直射日光の紫外線に弱く暗い場所を好みますので、日光の当たらない場所に観葉植物を置いておくとカビが繁殖する原因になります。また日光を当てることで土の湿気を取り除くことができます。
水のやりすぎ
観葉植物に水をやりすぎて土が常に湿っている状態ですと湿気を好むカビに取っては繁殖する絶好の場所になります。特に梅雨時は空気自体にも湿気が多くじめじめしていますので注意が必要です。
肥料のやりすぎ
観葉植物にあげる肥料はカビの餌にもなります。土に置いた固形の肥料の周りにびっしり白い綿毛のカビが繁殖していますがカビはその肥料を餌にしています。
観葉植物にカビが生えた時の対処法
観葉植物にカビが生えてしまった場合の対処法をご紹介いたします。
消毒用アルコールでカビを除菌する
キッチンで使用している消毒用アルコールスプレーを使って観葉植物の土のカビを除去または死滅させます。カビの除去作業は、カビの胞子が空気中に飛び散る可能性がありますのでベランダなどの室外でしましょう。また空気中に浮遊したカビの胞子を吸い込まないようマスクをつけてください。
用意するもの
- 消毒用アルコールスプレー
- 新聞紙
- マスク
- 手袋
手順
- 作業する場所に新聞紙を広げ、観葉植物を置きます。
- 土の表面に繁殖しているカビをスプーンなどできれいに取り除きます。取り除いたカビはビニール袋に入れ口をしっかり閉じます。
- カビを取り除いた後の表面の土を新聞紙に広げ、消毒用アルコールスプレーを土全体にまんべんなくたっぷり吹きかけます。
- 土を日光(できれば直射日光)に当てて土が完全に乾くまで放置します。
- 土が乾いたら再度植木鉢に戻せば完了です。
表面の土を入れ替える
一度カビが生えた土が気持ち悪いと思う場合は、表面の土を新しい土に入れ替えます。市販でカビや害虫防止の土が販売されていますのでその土を使用するか、または無機質な土を入れ替えることをおすすめします。観葉植物のカビ防止として無機質の土を敷いておくのも効果があります。
植え替えをする
観葉植物のカビが生えた表面の土だけを入れ替えても気分が悪い方はカビの発生した土を全て取り除いて新しい土に植え替えましょう。
カビや害虫防止の土を使用されることをおすすめしますが、もし防カビの土が無い場合は土に混ぜるタイプの防カビ剤を土に混ぜて植え替えましょう。仕上げに土の表面に無機質の土を敷くことでよりカビが発生しにくくなります。
観葉植物のカビを防ぐ11の方法
①風通しの良い場所に置く
観葉植物の土のカビは湿気を好みますので湿気をためないことが重要なポイントです。風通しの良い場所に置いて定期的に外の空気と入れ替えましょう。
定期的に換気することが湿気をためない対策ですので窓のある部屋や換気のできない場所に置くのは注意しましょう。特に梅雨時は換気に気をつけてください。
②日光が当たる場所に置く
直射日光を避け、レースのカーテンをしている窓ごしに置きましょう。カビは紫外線を嫌いますが観葉植物も直射日光を当てすぎると弱って枯れてしまうものもあります。
長時間直射日光が当たると葉やけの原因にもなりますので、程よい日光が当たるレースのカーテンをしている窓際がおすすめです。レースのカーテンでなくてもすりガラスやフィルム加工をしている窓際に置きましょう。
③受け皿に水をためない
観葉植物の鉢の受け皿に水をためていると土に湿気がこもりカビが生える原因になります。またカビだけではなく害虫も繁殖すると観葉植物が根腐れする可能性がありますので受け皿の水はすぐ捨てましょう。
④水をやり過ぎない
水のやり過ぎはカビの原因になります。観葉植物によって必要とする水の量はさまざまですが、必要とする以上の水を与えると土が湿った状態になり湿気がこもりカビが繁殖する可能性があります。
観葉植物は基本的に土が乾いたら水をあげますが、土が乾いているのか?表面は乾燥しているけど土の中は乾燥しているのか?など悩むことがありますよね。そんな時は手で触って乾燥具合を確かめましょう。また、鉢を持ち上げてみると乾燥していれば水分が無いので軽くなります。
⑤肥料をやり過ぎない
観葉植物の肥料はカビの餌になります。観葉植物によって必要とする肥料の量は違いますが、必要以上にやりすぎると観葉植物が吸収できなかった肥料が残りカビの餌となります。特に固形の肥料は注意しましょう。
⑥炭を置いて防カビする
炭は湿気を除去する効果がありますので、観葉植物の土の上に炭を敷いておくことで湿気によるカビの発生を予防します。
⑦市販の防カビアイテムを使用する
防カビ剤入りの化粧石や木片などを観葉植物の土の上に敷き詰めることでしっかりカビを予防してくれます。
⑧通気性の良い鉢を使用する
鉢の素材によって通気性はさまざまです。素焼きの鉢は通気性も良いので土の中が湿りっぱなしになるのを防いでくれますのでカビの発生を予防することができます。
⑨カビを発生させない土を使う
ホームセンターで土を買う際、カビが発生しにくい土かどうかをチェックしましょう。湿気が多い・排水性が悪い土はカビが生えやすいそうです。
チェック項目
- 土のパッケージに水滴やカビがついていないかを確認
- 品質表示に原料や肥料配合や連絡先が記載されているかを確認
- 土の粒の大きさがふぞろいか、細すぎないかを確認
- 土が重過ぎないかを確認
土の重さも観葉植物には大切な条件になります。重い土は水通りが悪く湿気がたまりやすいので注意しましょう。ただし軽すぎると根がしっかりついてくれないことがあります。理想の重さはリッターあたり500mgを目安に選べばいいようです。
⑩防カビの土を使う
ホームセンターなどで防カビ・害虫予防がされている土が販売されています。また、土に混ぜて使うタイプもありますので風通しの良い場所に観葉植物を置けない場合にはご利用をおすすめします。
⑪無機質な土を敷く
観葉植物の土の表面に無機質な土を敷くことで防カビの効果があります。
観葉植物のカビの注意点
観葉植物の土にカビが繁殖すると、空気中にカビの胞子が浮遊しますがそれを吸い込むことでさまざまな健康被害が起きる可能性があります。
喘息のように咳がとまらない、アレルギー症状が出る、鼻水やくしゃみが出る、気管支炎になる、アトピーが悪化するなどの症状が出たら観葉植物を外に移動させましょう。症状が治らないまたは不安な方は医師に相談することをおすすめします。
観葉植物についたカビの病気
うどんこ病
観葉植物の葉に白い綿毛や粉のようなものがついている場合、うどんこ病という植物の病気の可能性があります。うどんこ病になる原因はカビです。土の表面についたカビや落ち葉などのカビの胞子が浮遊し植物の葉について広がります。
うどんこ病に感染した観葉植物の葉をそのまま放置していると、その葉から他の葉に感染しどんどん拡大していきますので、気がついた時にすぐうどんこ病の葉を取り除きましょう。
まとめ
肥料が観葉植物のカビの原因になるのを知らずにとにかく栄養をあげなきゃ!と張り切っていたことがありましたが、ことごとくカビの餌食になってしまいました。
観葉植物をカビから守るために一番重要なのは湿気です。土に湿気がたまらないように風通しの良い明るい場所においてあげてくださいね。