襟の黄ばみが真っ白に!6つの簡単な落とし方

シャツの黄ばみ

仕事や学校など、一年を通して最も長く着用されるワイシャツはキレイで真っ白なものを使いたい所ですが、ワイシャツは襟の黄ばみや黒ずみで悩まされてしまうことも多いです。しかもこの汚れは簡単に落とすことができず、非常に厄介。今回は、ワイシャツについた襟の黄ばみの落とし方や、クリーニングに出して汚れを落としてもらえるのかを紹介しましょう。

襟に黄ばみができる原因

汚れたシャツ

衣類の襟元や袖口にあらわれる嫌な黄ばみ。毎日洗濯しているつもりなのに、なぜ黄ばんでしまうのでしょうか。ワイシャツの襟に黄ばみができる原因を紹介しましょう。

黄ばみの原因は皮脂

ワイシャツの襟に黄ばみを作る原因は、毛穴から出る「皮脂」です。皮脂とは、皮膚にある皮脂腺から分泌されるもの。皮脂の汚れが衣類に蓄積されていくと、黄ばみとしてあらわれてしまいます。

体と密着する衣類であれば、どこでも黄ばみが発生しますが、肌と常に密着しているワイシャツの襟は特に黄ばみやすくなっているのです。皮脂の汚れが酸化することで黄ばみになり、更に黄ばみにホコリや塵が蓄積されていくと黒ずみになってしまいます。

皮脂はなかなか落ちない

皮脂は油でできているので、水となじみにくい性質を持っています。そのため、洗濯をする際に冷たい水を使って洗っていると、皮脂は簡単に落ちてくれません。

加えて、襟周りというのは肌と生地が擦れやすい場所であり、汚れが汗とともに繊維の奥まで入り込んでしまうため、汚れが落ちにくくなってしまいます。

一見キレイに見えたとしても、落としきれなかった皮脂が時間と共に酸化して黄ばみとなってあらわれることも。人の肌から出る皮脂の脂分は約30度で柔らかくなり落としやすくなりますが、水温がそれよりも低いと皮脂汚れが落ちにくくなってしまいます。

汚れがしっかり落ちておらず、その上から皮脂などの汚れが蓄積されていくことにより、ワイシャツの襟は非常に頑固な黄ばみや黒ずみになってしまうのです。

黄ばみ予防はとにかく洗うこと

一度できた黄ばみは落としにくいのであれば、なるべく黄ばみができないようにしたいものですよね。黄ばみの洗濯が面倒なら、とにかくこまめに洗うことが一番です。

時間が経ってしまった黄ばみは更に落としにくくなるので、毎日の手入れが大切というわけなのです。皮脂の酸化が進んでいないその日のうちに対処しておけば、後で時間をかけて洗う必要もありません。

なお黄ばみ対策としてベビーパウダーでコーティングしたり、専用のテープを貼っておくという予防法もあります。ただし白い粉が服に付着して目立ってしまったり、テープを貼ることで首周りや袖周りに不快感を生じることもあります。

ですので毎日の洗濯が、黄ばみ対策として非常に重要なのです。

襟の黄ばみの落とし方6選!

白いシャツを広げる女性

頑固な黄ばみの汚れは普通に洗濯機で洗うだけではなかなか落とすことができません。黄ばみを落とすにはコツが必要です。襟の黄ばみを効果的に落とす方法を4つ紹介しましょう。

固形石鹸を使う

襟の黄ばみは、固形石鹸で落とすことができます。固形石鹼は弱アルカリ性なので、酸化した黄ばみを落とすのに効果的だからです。

まずは襟を水で濡らし、固形石鹼でもみ洗いしましょう。黄ばみがひどい場合は、歯ブラシで汚れを浮かせるように軽くたたきます。そのあと通常通り洗濯機で洗うと、黄ばみが落ちてキレイになります。手洗い用でもできますが、なるべく洗濯専用の固形石鹼がおすすめです。

食器用洗剤を使う

用意するものは食器用洗剤と、40度以上のぬるま湯だけです。食器用洗剤は、油汚れに強く、食器だけでなく洋服にも使うことができる優秀な染み抜き剤となります。

まず、黄ばみを落としたい部分を軽くぬるま湯で濡らしましょう。食器用洗剤を汚れている部分に直接つけ、軽く手もみ洗いをします。1分ほどもみ洗いしたら、洗濯機でワイシャツを洗い完了です。

食器用洗剤は染み抜きとしての効果は高いですが、衣類に使うとダメージを受けやすいという難点があります。長時間放置すると洋服が傷んでしまう可能性があるので気を付けましょう。またデリケートな服への使用は、避けることをおすすめします。

クレンジングオイルを使う

クレンジングオイルはメイクや皮脂を落とすものなので、皮脂汚れのひとつである襟の黄ばみがよく落ちることはなんとなくイメージできるのではないでしょうか。またクレンジングオイルは顔に使うものなので洗剤類よりは肌に負担がかかりにくく、布地になじませやすいテクスチャというのもメリットです。

襟になじませてもみ洗いしたら、オイルを洗い流してから洗濯機で洗いましょう。クレンジングオイルであれば、襟周りに付いたファンデーションや口紅なども落としやすいです。

重曹と酸素系漂白剤を使う

白い粉末と計量スプーン

お掃除アイテムとして大人気の重曹は、油汚れを落とすのが得意。黄ばみの原因となる皮脂汚れも重曹を使うことで落とすことができます。ただ、時間をかけてこびりついた頑固な汚れは重曹だけでは落とせないことも。

重曹は化学洗剤と比べると作用が穏やかなので、汚れをしっかりと落とすためには工夫が必要です。頑固な汚れには、重曹に酸素漂白剤を混ぜてみましょう。漂白剤を使えば頑固な黄ばみも真っ白にしてくれます。

洗い方は、ぬるま湯に重曹と酸素漂白剤をしっかりと混ぜます。ペースト状にしたものを気になる所に塗り、スチームアイロンをあてましょう。アイロン部分を直接当てるのではなく、スチームのみを黄ばみにあてるのがポイントです。

アイロンでスチームをあてるのは熱を持たせることが目的なので、アイロンがなければドライヤーでも大丈夫です。最後はいつものように洗濯機で洗い、乾かして終了となります。

セスキ炭酸ソーダを使う

重曹と酸素漂白剤の組み合わせでもワイシャツの黄ばみを落とすことができますが、更に効果を高めたい人は重曹を「セスキ炭酸ソーダ」に変えるのがおススメです。セスキ炭酸ソーダはアルカリウォッシュとも呼ばれ、ドラッグストアや100均などで手軽に入手することができます。

まず、水500m、セスキ炭酸ソーダ、スプレーボトルを用意します。スプレーボトルに水とセスキ炭酸ソーダ小さじ一杯を入れ、しっかりと混ぜ合わせましょう。スプレーを汚れている部分に吹きかけ、20分ほど放置します。

セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の物質で、重曹よりも油汚れに強く、つけおき洗いが効果的です。しばらく放置した後は軽く手もみ洗いをし、洗濯しましょう。

鍋を使って洗う

沸騰した水

時間が経った頑固な汚れや、全体的に黄ばんでいる場合は、鍋を使って洗うのが効果的です。煮洗いはかなり強力な洗い方ですが、色落ちや生地の痛みの原因になるので、色物のワイシャツやTシャツには使わないようにしましょう。

用意するものは、「大きな鍋、酸素漂白剤(粉末タイプ)、洗濯用洗剤、ザル」です。水1リットルにつき、洗濯用洗剤小さじ2、酸素漂白剤を小さじ1入れて弱火にかけておきます。

漂白剤が溶けてきたら、ワイシャツを投入してグツグツと30分間煮込んでいきましょう。吹きこぼれないように、何度かかき混ぜるのがポイントです。

時間が経ち、火を止めた後は1日以上放置します。最後はザルにあけ、いつものように洗濯機へ。煮洗いは黄ばみだけでなく雑菌効果やにおいをとる効果もあります。

襟元の頑固な黄ばみにおすすめの洗剤

洗濯洗剤と柔軟剤

通販では、黄ばみを落とすために特化された洗剤などを簡単に購入することができます。大手通販サイト、Amazonで購入できる襟の黄ばみ落とすのにおすすめの洗剤や用品を紹介しましょう。

ミヨシ 暮らしの重曹せっけん エリそで泡スプレー

暮らしの重曹せっけんエリそで泡スプレー 280ML

油汚れに強い重曹の泡スプレーです。シュッと吹きかけるだけなので、ピンポイントで汚れを落とすことができます。また、クセのない香りも好ましく、成分が石鹸と重曹でできているので安心して使用することができるのも高ポイント。

襟の黄ばみだけでなく、脇や袖の黒ずみ、衣類についた油じみなどの汚れにも効果を発揮します。どうしても汚れが落ちにくい時は、ぬるま湯をつけてもみ洗いしたり、歯ブラシでゴシゴシと擦ってみたりしましょう。

オキシクリーン

オキシクリーン EX2270g (アメリカ版) 粉末 酸素系漂白剤

テレビや雑誌などでも取り上げられることが多いオキシクリーン、オキシクリーンは酸素漂白剤です。オキシクリーンを使って黄ばみを落とすのにおススメなのが「オキシ漬け」。

オキシ漬けはオキシクリーンを溶かした水に、汚れたものをつけおきすることです。なかなか落ちないワイシャツの黄ばみや汗染みは、オキシ漬けで落とすことができます。

つけおき時間が短くて済むので、家事の合間などに簡単に行うことができます。汚れが落ちにくい場合は、「つけおきする時間を長くする」「つけおき後に手もみ洗いをする」など工夫をしてみましょう。

ウタマロ マホー石鹸

【2個セット】東邦 ウタマロ マホー石鹸

昔ながらの洗剤として親しまれているウタマロの石けんも、襟の黄ばみを落とすのにおすすめです。固形タイプの洗剤は洗浄力が高いという特徴があり、頑固な黄ばみを落とすのに向いています。

またウタマロ石けんには蛍光増白剤が含まれているので、ワイシャツや洋服を白くする効果にも期待できます。除菌・抗菌の効果もあるので、時間をかけてでもしっかり黄ばみを落としたい人にぴったりと言えるでしょう。

使い方は、石けんで黄ばみ部分をこするだけと非常に簡単です。ただししっかりすすがないと色移りするという難点があるので、家事の合間にさっと汚れを落としたいときには向きません。

エリそで洗剤 浸透力1.4倍

アイメディア(Aimedia) エリそで洗剤 浸透力1.4倍 175g 徳用

従来品よりも浸透力が大幅アップした、時短で黄ばみを落としたい人におすすめの洗剤です。液体タイプですがヘッド部分に凹凸ブラシがあり、黄ばみの部分だけに簡単に塗ることができます。

5分ほど浸透させて洗濯機に入れるだけなので、忙しい人にも使いやすいでしょう。黄ばみ専用の洗剤は浸透時間20分程度必要なことが多いので、5分で完了するのはうれしいポイントですね。

またこちらの洗剤は、長時間放置した黄ばみにも対応できるのがメリット。クリーニング店で使われているという点も魅力的です。

エリそで洗剤 プッシュ式

コモライフ エリそで洗剤 プッシュ式 210g スティックタイプ

プッシュ式の洗剤は液だれしにくいので、簡単に黄ばみを落としたい人におすすめです。洗剤が衣類以外のところに飛んだり、垂れたりすることがないので、作業場所が狭い場合にもいいでしょう。洗剤が無駄にならないので、家計にも優しいです。

スタンプのような要領で、ヘッド部分を衣類に押し付けて使います。浸透させたあとは、通常通り洗濯機に入れて洗いましょう。

黄ばみやコーヒー汚れ、ケチャップやファンデーションなど、あらゆる汚れに対応しています。

パワフル&ナチュラル 部分洗い用洗濯洗剤

PiPPER STANDARD パワフル&ナチュラル 部分洗い用洗濯洗剤 襟汚れ 染み抜き 400ml

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とうもろこしやココナッツオイル由来成分を使用した、スプレータイプの洗剤です。

黄ばみを落とす洗剤では界面活性剤が効果的とされますが、肌への負担が大きいのが気になるところでしょう。天然成分のみで石油由来の成分をカットした洗剤なら、手荒れを気にする人でも使いやすいです。

スプレータイプなので、黄ばみ部分に噴霧して使用します。スプレーした部分をもみ洗いして、10分程度浸透させてから洗濯機に入れましょう。黄ばみだけでなく、泥汚れや食べこぼしを落とすことも可能です。

さわやかなレモングラスのエッセンシャルオイル配合で、洗濯中の洗剤の匂いが苦手な人にもおすすめです。

どうしても落ちない場合はプロに任せよう

紹介したやり方で落ちない場合は、クリーニングで汚れを落としてもらうのが最善の方法です。

クリーニングでは水の温度や洗剤などを衣類の種類や汚れに合わせて洗浄するので、頑固な汚れをキレイに落としてくれるでしょう。どうしても家庭では落ちない汚れを落とすのがプロの仕事。白シャツの頑固な黄ばみや黒ずみは、クリーニングを極めたプロに頼んでみましょう。

まとめ

洗濯物

ワイシャツは仕事や学校などに毎日着ていくことも多いので、黄ばみや黒ずみもつきやすくなってしまいます。毎日使うものだからこそ、気分を上げるためにしっかりとキレイにしておくことが大切です。

ワイシャツの襟の汚れは非常に頑固なので、色々な方法を試してみましょう。どうしても家庭で落とせない時は、クリーニングで汚れを落としてもらうのがおススメです。

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よくある質問

  • 黄ばみの原因は?

    黄ばみを作る原因は、毛穴から出る「皮脂」です。皮脂とは、皮膚にある皮脂腺から分泌されるもの。皮脂の汚れが衣類に蓄積されていくと、黄ばみとしてあらわれてしまいます。

    >> 詳しくはこちら

  • 白い服の黄ばみの落とし方は?

    ①食器用洗剤を使う
    ②重曹と酸素系漂白剤を使う
    ③セスキ炭酸ソーダ
    ④鍋で洗う

    >> 詳しくはこちら

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