お米のとぎ汁活用術!美容や家事に役立つ裏ワザ

お米のとぎ汁

私たちにとてもなじみのあるお米ですが、このお米を洗う時に出るお米のとぎ汁には、いろいろな活用方法があるのをご存知ですか。中でも、お米のとぎ汁は美容効果にとても期待できるのです。他にもエコな活用方法がいくつもあります。これらの活用方法を知ったら、お米を洗った時、捨てるのがもったいなくなりますよ!

お米のとぎ汁を使った洗顔がおすすめ!

洗顔後

ピーリング効果

お米のとぎ汁には、ピーリング効果があるとされます。

ピーリングとは、簡単にいうと「役目を終えた肌の細胞を除去し、新しい細胞に生まれ変わらせる」ことです。肌のターンオーバーが正しく行われるようになると、結果としてシミやソバカス予防にもつながります。

お米のとぎ汁にピーリング効果があると言われるのは、米ぬか成分が含まれているためです。米ぬか成分には墨の汚れを落とす作用があり、肌に対しては、肌の角質を吸着して取り除くピーリング効果もあると言われているのです。

ピーリング効果をうたう商品はいろいろと市販されていますが、効果が強すぎて肌を傷めてしまうことも少なくありません。お米のとぎ汁のピーリング作用は市販品よりも穏やかで、お米の細かい粒子が古い角質だけを、優しく取り除いてくれるそうです。

保湿効果

お米のとぎ汁には、保湿効果があるともされています。

その理由は、お米のとぎ汁には「セラミド」という成分が含まれるからです。セラミドはお肌の潤いには欠かせない保湿成分で、肌に適度な潤いをもたらし、その結果シミやしわの予防効果があると言われています。

お米のとぎ汁を洗顔に使うと、セラミドにより角質のバリア機能が高まり、紫外線や乾燥から肌を守ってくれるというわけです。セラミドは年齢とともに徐々に減少するので、エイジングケアとしてぜひ取り入れてみましょう。

肌の補修

お米のとぎ汁には肌の補修をする働きがあり、美肌に近付けるとも言われています。

お米のとぎ汁には、「ビタミンC、B郡、E」など美肌に良いと言われているビタミンがたっぷり含まれています。その働きで、くすみ解消や美肌効果が得られると言われているのです。

中でもポイントになるが、お米のとぎ汁に含まれるビタミンB1です。ビタミンB1には肌を補修し代謝をアップさせる効果があり、素肌をキレイにしてくれます。お米のとぎ汁にはこのビタミンB1が豊富に含まれているので、洗顔にはぴったりというわけです。

洗顔用お米のとぎ汁の作り方・洗い方

お米を研ぐ

作り方

  1. 手早くたっぷりのお水でお米の汚れを落とし、お水を捨てます。
    ※使うお米のとぎ汁は2番汁を使いましょう。
  2. 新たにお水を入れ、お米の粒をこすり合わせるように2分~3分しっかりととぎます。
  3. 再び②のとぎ汁に、水を約1カップ加えてよくかき混ぜると、トロリとしたお米のとぎ汁が出来上がります。別の容器に移し、半日以内に使いましょう。

洗顔方法

メイクはクレンジグ剤でしっかりと落としてからお米のとぎ汁で洗顔をします。

  1. お米のとぎ汁にお湯を加えて、1. 5倍位に薄めます。ひと肌位の温度になるようにしましょう。薄めないそのままの濃さでは、肌への刺激が強い場合もありますので、注意してくださいね。
  2. よく混ぜたとぎ汁を両手ですくい、バシャバシャと顔全体の汚れを落とすように洗います。その後、顔全体をマッサージするように、優しく包み込みながら10回程度、そっとなでるように洗顔します。
  3. 最後はぬるま湯でよくすすぎましょう。とぎ汁は腐りやすいとも言われているので、最後には、ぬるま湯ですすぎを行うこことをおすすめします。

注意点

優しく洗う

お米のとぎ汁を洗顔で使うときは、優しく洗うようにしましょう。前述のようにとぎ汁にはピーリング効果があるので、強くこすりすぎると肌がダメージを受けることがあります。

思わぬ肌トラブルや炎症を起こしてしまっては、元も子もないですよね。ガシガシと強くこすらず、なでるように優しく洗うよう気を付けてください。

当日中に使う

お米のとぎ汁は腐りやすいので、遅くても当日中には使い切りましょう。当然のことながら、お米のとぎ汁は「生もの」です。放っておくとどんどん雑菌が増えていくので、使うのであれば早いに越したことはありません。

少し時間を空ける場合は、ラップをして冷蔵庫に入れて保管するようにしましょう。

パッチテストを行う

お米のとぎ汁を肌に使うときは、パッチテストを行いましょう。お米のとぎ汁は天然成分ですが、天然であるが故に拒否反応を起こしやすいという側面もあります。植物や食品でかぶれやすい人は、特に注意が必要です。

洗顔に使う前に、腕や足などに少量付けて問題がないか必ず確認しましょう。万が一かぶれてしまった場合は、病院で診てもらうことをおすすめします。

米のとぎ汁の洗顔以外の活用方法

お米と濁った水

フェイスパック

お米のとぎ汁を深さのある容器に入れラップをして、冷蔵庫に入れておきます。5時間以上そのまま置き、上澄み部分を捨てると、容器の底にクリーム状の沈殿物が残っています。

小麦粉やハチミツを加えても、そのままでも良いですので、そのクリームをパックとして顔に塗り、しばらく置いてからぬるま湯で洗い流します。お米のとぎ汁のピーリング作用で毛穴がスッキリして、保湿成分で肌がしっとりします。

踵(かかと)や肘のケア

お米のとぎ汁を踵(かかと)や肘のケアに使うのもおすすめです。乾燥してカサカサの踵や肘に、とぎ汁をたっぷり染み込ませましょう。とぎ汁の保湿効果のおかげで、しっとりとした肌になるそうです。

踵や肘だけでなく、乾燥の気になる部位に使ってみましょう。

入浴剤

お米のとぎ汁を入浴剤代わりに、お湯をはったバスタブに入れると、乾燥の季節は全身が保湿ケアできます。また、古い角質を吸着する働きで、美肌効果も高まり、しっとりと全身が潤います。

お米のとぎ汁だけをそのまま入れてもいいですが、日本酒を足すと更に美肌効果が高まるそうです。アルコールの香りに抵抗がない方は、こちらもぜひ試してみてください。

髪を洗う

お米のとぎ汁は洗浄効果もあると言われているので、髪の毛や頭皮の汚れ落としにも効果的です。最初に髪の汚れを洗い落し、水気を軽くしぼってから、お米のとぎ汁を髪につけ優しく洗います。この時も最後はすすぎでお米のとぎ汁を洗い流してください。

お米のとぎ汁の便利な活用法

飲めるとぎ汁

食器の油汚れ、消臭効果

お米のとぎ汁には油分が含まれているため、食器の油汚れには油同士、汚れが取りやすくなる効果があります。そのため、エコにこだわっている人の間では、食器洗い洗剤の代わりにお米のとぎ汁を使用している人が多いそうです。

とぎ汁だけで食器洗いするのは抵抗があるという人は、食器洗いの前に10分程度、お米のとぎ汁に食器を漬けてみてください。ドレッシングや肉料理などのベタベタが緩和され、皿洗いが簡単になります。

また、お米のとぎ汁には消臭効果もあると言われているので、食品のにおいが移ってしまったタッパーやプラスチック製品を、一晩お米のとぎ汁に浸けておくという活用方法もあります。

シンクの掃除

スポンジやたわしを浸して、お米のとぎ汁でシンクの中や排水溝の掃除もできます。シンクにも油分が付きやすいですが、お米のとぎ汁の洗浄効果でキレイになります。頑固な汚れにはメラミンスポンジを使ってみましょう。

またクリーム状の沈殿物を利用して、蛇口周りの掃除をすることも可能です。とぎ汁の沈殿物を布巾に取り、指を使ってこするように磨きましょう。とぎ汁の洗浄効果で水アカや汚れが簡単に落とせます。

部屋の掃除

スプレーボトルにとぎ汁を入れておけば、部屋中の掃除をすることもできます。スイッチ周辺に付いた手垢汚れやキッチンからの油煙はすべて油分なので、シンクの掃除と同じようにして部屋中をキレイにできるというわけなのです。

タオルやティッシュにとぎ汁を含ませ、なでるようにして汚れを落としましょう。なかなか落ちない頑固な汚れは、キッチンペーパーを使うと落ちやすいです。

野菜の下ゆで

お米のとぎ汁で野菜を下ゆですると、水を使うよりも仕上がりがいいと言われています。

例えばアクの強いタケノコ、ゴボウ、ニンジンの下茹でにとぎ汁を使うと、苦みやエグミを取り除いてくれます。これは、お米のとぎ汁に含まれるカルシウムが、苦みやエグミを中和するためです。お米のとぎ汁は、普通の水よりアクを取り除くのが上手なのです。

また、大根を使ったレシピもお米のとぎ汁が活躍します。お米のとぎ汁にはでんぷんが含まれているので、大根に含まれる成分のジアスターゼと一緒になることででんぷんが糖化されて、苦みが取れ甘くなるそうです。とぎ汁を使って煮込むと味も染み込みやすいので、大根を使った煮物はぜひお米のとぎ汁を使ってみましょう。

なお料理に使う時は、洗顔の活用方法と同様、2番汁を使いましょう。1番汁はほこりなどの汚れが紛れている可能性がありますので、気を付けてください。

魚焼きグリルの汚れ対策

汚れやすく掃除が大変な魚焼きグリルに、お米のとぎ汁を漬け込むと掃除が楽になります。とぎ汁を漬け込むことで油汚れが分離するので、掃除しやすくなるというわけです。

同じ理論で、換気扇の掃除にもとぎ汁が効果的です。常温でもいいのですが、暖かいとぎ汁を使うと更に汚れを落としやすくなりますよ。

土鍋の目止め

お米のとぎ汁は、土鍋の目止めに使うこともできます。目止めとは、土鍋の水漏れやひび割れを防ぐため、おかゆや小麦粉で煮ることです。おかゆと同じようにとぎ汁にもでんぷん質が含まれているので、目止めに活用することができるのです。

土鍋の八分目くらいまでとぎ汁を入れ、10分程度弱火で煮ましょう。終わったら水洗いして、しっかりと乾かして完成です。ただしとぎ汁のでんぷん質はおかゆよりも少ないので、使い始めの目止めに関してはおかゆを使うのがおすすめです。とぎ汁での目止めは、定期的なお手入れのときだけにしましょう。

手洗い

お米のとぎ汁は洗浄浄化と保湿効果が期待できることは前述しました。この効果を使って、とぎ汁を手洗いに活用するのもおすすめです。

市販のハンドソープは手の油分を過剰に除去してしまうため、乾燥するという人も多いですよね。お米のとぎ汁であれば保湿効果もあるので、汚れだけを優しく取り去ることができるでしょう。

お米を洗ったあとに桶に少し貯めておけば、料理中ちょっと手を洗いたいときに重宝します。

床のワックスがけ

お米のとぎ汁で、床を掃除することもできます。とぎ汁には油分やたんぱく質が含まれるので、床の汚れをキレイにすることができるのです。昔は学校のワックスがけに米ぬかが使われていたほど、その効果はよく知られているところです。

雑巾を浸して床拭きするのもいいですが、スプレーボトルに入れて使っても便利です。またワックスがけでは、ワックス効果が高い1回目のとぎ汁を使うのがおすすめです。1回目のとぎ汁は掃除用に、2回目の分は洗顔やパックにと、お米を1度とぐだけでいろいろな活用法がありますね。

染み抜き

お米のとぎ汁は、洋服の染み抜きにも使えます。というのも、とぎ汁は界面活性剤と同じような役割を果たしてくれるとされるからです。大き目の桶にとぎ汁をためて、しばらく洋服を漬けておきましょう。仕上げに水ですすいだら、染みがキレイに落ちるそうです。

ちなみに染みがついた直後であれば、汚れを浮かせたあとに歯ブラシでこするとさらに効果的です。時間が経ってしまった染みは、一晩漬け置きしたあとに洗濯機に入れるといいでしょう。

植物の水やり

お米のとぎ汁は炭水化物や脂質、ビタミンやミネラルといった成分が含まれているので、植物の水やりに利用する人もいるようです。水道水を節約できるというのも、うれしいメリットですね。

ただしとぎ汁だけだと栄養過多になるので、水で薄めてから使うようにしましょう。とぎ汁をそのまま植物に与えると根腐れを起こしたり、カビや虫が寄り付く原因にもなります。またとぎ汁での水やりは、屋内の観葉植物や鉢植えには向きません。お庭やガーデニングの植物に使うようにしましょう。

お米のとぎ汁は飲める

お米のとぎ汁には「グルコシルセラミド」という成分が含まれていて、これを飲んだ場合、保湿効果や肌のキメを改善させる効果など美肌に良いと言われているそうです。

またお米のとぎ汁から培養した乳酸菌はとても生命力が強いとも言われていて、塩や砂糖を加えて作るお米のとぎ汁乳酸菌を作り、それを飲んで腸内環境を整えることに活用もできるそうです。

まとめ

お米のとぎ汁

お米のとぎ汁にこんなに色々な活用方法があるとはうれしい驚きですね。わざわざ購入することなく、これまで捨てていたものを利用すればよいだけなので、ぜひ活用していきたいですね。

ただし、顔や肌に利用する場合は、アレルギーやお肌に合わない場合も考えられますので、心配な人はパッチテストを行ってください。

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