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嫌なニュースが与える影響
衝撃が強い悲惨なニュースほど、テレビやネットニュース、新聞などで繰り返し発信されています。悲惨であったり恐ろしいような、嫌なニュースが私たちに与える影響についてまずご紹介します。
共感疲労
痛ましい事件や事故、恐ろしい災害事故の映像や報道によって「共感疲労」を引き起こすことが指摘されています。共感疲労とは、辛い状況で苦しんでいる人々やできごとに共感しすぎて、自分自身の心が疲れてしまう状態です。
不眠や食欲不振などの症状が出る人も
テレビやネットニュース、新聞を通して入ってくるネガティブな情報によって、毎日不安でたまらなくなり、眠れなくなったり食欲が落ちてしまう人も少なくないようです。
特に衝撃が強い事件や事故、災害などはより記憶に残りやすく、血圧の上昇や動悸など、日常生活に支障が出るほどの症状が表れる人もいるとのことです。
嫌なニュースで落ち込まない捉え方や避ける方法
嫌なニュースで落ち込まない捉え方や避ける方法を知っておけば、直接関係のないニュースによって落ち込んだり、体調不良を引き起こすことも防げます。そのための方法を4つご紹介します。
1.情報を詳しく見ない・遮断する
必要な情報以外の嫌なニュースやそれに関する情報を、積極的に遮断することで、避けることができます。例えば、テレビであれば、ながら見としてつけっぱなしにしないことです。そしてスマホも必要な時以外はムダに情報に触れるのを避けましょう。
- サービスからログアウトする
- アプリをアンインストールするなど
- スマホをすぐに見れない場所に置いておく
このように、すぐにSNSやスマホを見ることができない状態を自ら作ることで、不用意にネガティブな情報に触れるのを防ぐのに役立ちます。
2.楽しいことや夢中になれることに没頭する
ネガティブな情報に触れ続けていると気持ちも否定的になり、負のループに陥りやすいものです。嫌なニュースで気持ちが沈みがちな時は、自分が楽しめることや夢中になれることに没頭して、気持ちをきりかえていくのがおすすめです。
3.今の自分の状況とニュースを切り離す
恐ろしい事件や事故、災害のシーンを何度も見ていると、自分の身に起きたような気になってきたりします。また、他者に対して寄り添える気持ちを強く持っている人は共感力が強いため、自分のことのようにとらえて胸が痛くなることも。
感情移入をし過ぎてしまうと、実際は体験していないことも、あたかも自分の身に降りかかったことのように精神的なダメージを負ってしまうものです。
ニュースと自分を切り離したうえで、自分にできることがあれば行動してみましょう。自分には具体的に何もできないのであれば、自分の課題として抱え込む必要はありません。
4.身近な人と気持ちをシェアする
ひとりで悶々とネガティブな気落ちを抱えていると、悪循環になりやすいです。自分が何をこんなに嫌な気持ちになっているのか、何を恐れているのか、どんな不安があるのか、などを言葉にしたり気持ちを整理すると気持ちを切り替えられるきっかけになることがあります。
今この瞬間、自分の身に起こってもいないことに恐怖や不安を感じていることが分かると、動揺も落ち着いてきますので、身近な人と気持ちをシェアするのもおすすめです。
深呼吸で気持ちを整えるのもおすすめ
嫌なニュースをシャットアウトしたくても、日常生活の中では完全に遮断するのは難しいことでもあります。そんな中、メンタルや体調が不安定になってきたら深呼吸で整えてみましょう。
深呼吸にはリラックス効果があると言われていますよね。口から吐き、鼻から吸う方法で自律神経を整えながら、ネガティブな気持ちを落ち着かせてみてください。