目次
ステンレスのフライパンの洗い方
ステンレスとは、鉄にクロムとニッケルを混ぜて製造された合金です。表面に酸化被膜という保護膜があるため、鉄と比較すると錆びにくい特性を有しています。
やや熱伝導性が悪い素材ではありますが、ステンレス製フライパンは丈夫でシルバーの見た目がオシャレであるため、人気が高いフライパンです。大切に扱えば、長持ちしてくれます。
ステンレス製フライパンを洗う手順
ステンレス製のフライパンは、中性洗剤を使って優しくスポンジ洗いしましょう。
- フライパンに予熱が残っている間に油汚れをキッチンペーパーでふき取る。
- フライパンの中にお湯をはる。
- 中性洗剤・スポンジで優しく擦りながら素早く洗う
- 自然乾燥させる
フライパンの熱が冷めたり汚れが落ちにくかったりする場合は、水かお湯につけおきするだけでも、汚れを浮かすことができます。どうしても落ちない頑固な汚れは、ステンレスクリーナーやアクリルのスポンジを使うと焦げ付きを落とすことができます。
ステンレス製フライパンの焦げを落とす方法
ステンレス製フライパンを使い続けていると、焦げが付着することがあります。ステンレスは錆びにくい魅力がある反面、加熱調理中の食材が焦げ付きやすい傾向にあります。こうしたステンレス製フライパンにつく焦げは擦っても簡単に落ちないため、工夫が必要となります。
オススメの落とし方は、重曹を使った方法。大さじ2杯くらいの重曹と焦げが沈むくらいの水をフライパンに加え沸騰させます。10分ほど加熱したら、スポンジ洗いします。いつもよりも焦げが落ちやすくなります。
ステンレス製フライパンを洗うときの注意点
ステンレス製フライパンを洗うときは、なるべく温かい内に汚れを落とすのがポイント。フライパンが冷え切ってしまうと汚れや焦げが貼り付いて落としにくくなります。
ただし、料理直後でかなり熱い状態のフライパンに触ると火傷する恐れがあります。触っても平気なくらいの温度帯になってから洗ってください。
ステンレス製フライパンを長持ちさせる方法
ステンレス製フライパンを洗い終わったら水気をよくふき取って、しっかり乾燥させてください。ただし、このとき強火で空焚きするのは避けましょう。
ステンレス製フライパンが劣化する要因につながります。特にフッ素樹脂加工が施されているステンレス製フライパンだと、コーティングが剝がれる恐れもあります。
ステンレス製フライパンは食洗器で洗える
ステンレス製フライパンは、耐久性が高くアルカリ性洗剤でも劣化しないため食洗機にかけられます。ただし、商品によってはステンレス製フライパンでも表面にテフロン加工(フッ素樹脂)コーティングが施されている可能性があります。その場合は食洗機にかけることでコーティングが傷つく恐れがあるため使用は控えましょう。
アルミのフライパンの洗い方
アルミニウムは柔らかく加工が施しやすい特性を持つ金属。フライパンに限らず炊飯窯や水筒、アルミホイルなど様々な日用品に使用されています。熱伝導性が良く軽いため使いやすい反面、耐久性が若干低いデメリットもあります。
アルミフライパンを洗う手順
鉄やステンレスと比べて軽く、材料がくっつきやすいですが、熱伝導がかなり良いので火力調整しやすいのがアルミフライパンの特徴。洗うときはスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗います。
- 水で調理の汚れをしっかり落としてから洗い始める
- 食器用洗剤(中性洗剤)で、優しくこする。
- 洗い終わった後、きちんと水切りをして乾かす
アルミのフライパンは、水で調理の汚れを落としてからあらうと汚れが落ちやすいです。汚れが頑固な時は、中性洗剤と水を入れたフライパンを熱してから洗いましょう。
アルミフライパンの焦げを落とす方法
アルミフライパンはアルカリ性・酸性に弱いです。特に弱アルカリ性の重曹を用いた焦げ落としとは相性が悪く、他のフライパンと同じ要領で使用すると黒ずみを招く恐れがあります。
そのため、焦げを落とすときは一旦、アルミフライパンで水を沸騰させてから洗ってみましょう。通常よりも焦げが落ちやすくなります。
それでも落ちない場合は、小さじ3杯程度のお酢、もしくはクエン酸を水で薄めて沸騰させる方法も試してみましょう。水の量は焦げが浸るくらいで十分です。10分程度、煮詰めたら同じようにスポンジで擦ります。
アルミフライパンを洗うときの注意点
アルミフライパンのデメリットは耐久性が低いところ。汚れが頑固だからとうかつに金属タワシを使用すると表面が傷つき、被膜も剥がれてしまいます。
また、アルカリ性や酸にも弱いので、これらの洗剤も避けた方が無難でしょう。洗うときは他のフライパンより丁寧に扱う必要がある点にご注意ください。
アルミフライパンを長持ちさせる方法
洗い終わった後はきちんと水切りすることで、フライパンが長持ちするようになります。ただし、空焚きはアルミフライパンを劣化させる要因になるためオススメしません。
アルミフライパンは食洗器で洗えない
アルミフライパンは食洗機で洗えません。食洗機は高温で食器や調理器具を洗う上、対応洗剤にはアルカリ性の物が多いです。不用意にアルミフライパンを食洗機にかけてしまうと、仕上がりが黒ずんでしまう恐れがあります。
アルミフライパンは耐久性が低いため、食洗機ではなく手洗いを推奨します。
テフロン(フッ素樹脂)加工のフライパンの洗い方
テフロン(フッ素樹脂)加工とは、フライパンに食材がくっついて焦げ付くことを防ぐためにフッ素樹脂をコーティングすることです。テフロンとは、数あるフッ素樹脂の一種です。
食材がフライパンにくっつかないため料理や洗い物が行いやすいメリットがある一方で、テフロン(フッ素樹脂)加工は少しずつ剥がれていくデメリットがあります。そのため他フライパンよりも耐久寿命は短いといえます。
テフロン(フッ素樹脂)加工のフライパンを洗う手順
フッ素樹脂のフライパンの表面にはコーティングがされているので、加工をはがさないようにスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗いましょう。
汚れが冷えて固まる前に、キッチンペーパーを使って汚れを拭きとることで、洗剤や洗う時の力を最小限に抑えることができます。
- フライパンに予熱が残っている間に油汚れをキッチンペーパーでふき取る。
- フライパンの中にお湯をはる。
- 食器用洗剤(中性洗剤)で、柔らかいスポンジで優しくこする。
- 洗剤を落として、自然乾燥させる。
フッ素加工されたフライパンは温度の変化に弱く、熱いフライパンに冷たい水を使って洗った場合、表面のコーティングが剥がれてしまうことがあります。フライパンの熱が残っている時はお湯、フライパンが冷たくなっている場合は水を使うなど、臨機応変に洗い方を変えましょう。
テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンの焦げを落とす方法
テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンは、食材がくっつきにくい点が強み。そのため、焦げ付いたとしても簡単に洗い落とすことができます。
手洗いで落とせない焦げがある場合は、テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンで水を沸騰させてみましょう。通常時よりも焦げ付きが落ちやすくなります。
どうしても落ちない場合は水に重層やお酢を加えることで、さらに焦げを落としやすくできます。
テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンを洗うときの注意点
テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンを洗うときは、中性洗剤で優しくスポンジ洗いしましょう。食材がくっつきにくい特性上、力を入れずとも汚れは落とせるはずです。
テフロン(フッ素樹脂)加工は力強く擦ると、コーティングが劣化してしまいます。金属タワシや研磨剤入り洗剤は、テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンと相性が悪いためご注意ください。
また、調理後の扱いにも配慮が必要です。調理直後、熱を持っているテフロン(フッ素樹脂)加工フライパンを急に流水で冷やすこともコーティングを劣化させてしまう要因です。必ず粗熱をとってから水につけるようにしましょう。
テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンを長持ちさせる方法
テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンを長持ちさせたいのであれば、空焚きは避けましょう。不用意に空焚きすると大切なテフロン(フッ素樹脂)加工が剥がれていってしまいます。調理するときも中火以上で加熱しないことを推奨します。
意外とやりがちなのが、調理後テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンに料理を入れっぱなしにしておくことです。実はこれもコーティングを劣化させてしまう要因になります。調理が終わったら、お皿などに料理を移しておきましょう。
テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンは食洗機NG
テフロン(フッ素樹脂)加工フライパンも食洗機は不向きです。高温のお湯がものすごい勢いで噴出される食器洗浄機はテフロン(フッ素樹脂)加工フライパンのコーティングを剥がしてしまう恐れがあります。
また食器洗浄機用の洗剤の中には、コーティングを傷つける研磨剤が配合された物もあります。フライパンを長持ちさせるためには食洗機にかけないほうが賢明です。
セラミック加工のフライパンの洗い方
セラミック加工とは、耐熱性に優れた素材をフライパンにコーティングすること。加熱することで遠赤外線効果が現れ食材を内側から加熱してくれる特性があります。そのため、料理に中まで火が通っていないかもという心配が少なく済みます。
見た目も白いため、女性からもオシャレと好評なフライパンです。ただし、適量の油をひかないと食材がくっつきやすくなり、焦げ付く恐れがあります。
セラミック加工のフライパンを洗う手順
フライパンがセラミックでコーティングされているものは、フッ素加工のフライパンと同様に温度の変化に弱いので、フライパンの熱によって洗い方を変えましょう。
- フライパンの粗熱をよく冷ます
- 食器用洗剤(中性洗剤)で、柔らかいスポンジで優しくこする。
- 洗剤を落として、自然乾燥させる。
基本は、粗熱を冷ましてから食器用洗剤とスポンジで優しく洗います。汚れが落ちにくい場合は、ぬるま湯につけおきしておくことで汚れが取れやすくなります。
セラミックのフライパンの表面は硬いですが、加工が取れてしまうことがあるので、スポンジや洗剤に研磨材が入っているものは使わないようにしましょう。
セラミック加工のフライパンの焦げを落とす方法
セラミック加工のフライパンに焦げがついたときは、他フライパン同様に重曹で煮込むことで洗い落としやすくなります。
焦げが浸る程度の水と大さじ1杯程度の重曹をセラミック加工フライパンに加え、10分程度煮込みます。普通に洗うよりも焦げが落としやすくなります。
セラミック加工のフライパンを洗うときの注意点
セラミック加工のフライパンを洗うときは、熱い状態のまま急に流水で冷やさないようにしましょう。コーティングが劣化する原因となります。また、金属タワシや研磨剤入り洗剤もコーティングを剥がす可能性が高いため使用は控えましょう。
セラミック加工フライパンを長持ちさせる方法
フライパンを洗い終わったら、水気をきちんと拭き取り乾燥させましょう。また他フライパンと同じく、セラミック加工のフライパンも強火による空焚きはNGです。セラミックコーティングが劣化してしまいます。
セラミック加工のフライパンは食洗器OK
セラミック加工のフライパンは食洗機で洗っても問題ありません。テフロン加工(フッ素樹脂)よりも耐久性が高く、アルカリ性洗剤で洗っても劣化しません。
ただし、研磨剤入りの洗剤で洗ってしまうとコーティングが傷つく恐れがあるため注意が必要です。また、耐久性があるといっても手洗いよりはコーティングが消耗しやすいため、長持ちさせたいのであれば手洗いを優先した方が無難です。
フライパンは洗い方が重要!
フライパンの洗い方によって、長持ちさせたり、すぐにダメにしてしまったり、フライパンの寿命に直結します。コーティングは、いずれは剥がれてしまうものですが、そのフライパンに合った洗い方をすることで、いつまでも美味しい料理を作ることにつながります。様々なフライパンに適した洗い方を意識し、フライパンを大切に使いましょう。