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結婚式の電報の送り方
結婚式に招待されたのに仕事や家庭の事情でどうしても出席することができない・・そんな時に「大切な気持ちを伝える」のに役立つのが結婚式のお祝いの電報です。結婚式の電報の送り方として、送る前に準備すること、送るタイミング、具体的な電報の送り方などをご紹介したいと思います。
申し込む前に準備すること
電報を申し込むときは注文の前に下記の内容を準備しておくと慌てずに落ち着いて注文することができます。
電報の送り先の住所、宛名
電報の送り先の住所は、披露宴会場の住所に送ります。結婚式の招待状があればそこに披露宴会場の住所が記載されています。招待状が無い場合は新郎新婦に住所を確認しましょう。
宛名は、電報の場合は新郎新婦の連名でも、どちらか一方のみでも問題ありませんが、新郎新婦の2人とも面識があれば連名で、面識がない場合は面識がある方宛で問題ありません。
結婚で姓が変わる場合ですと旧姓か新しい姓にするか迷ってしまうことがあるかと思いますが、電報はほとんどの場合旧姓で送ります。結婚披露宴前に入籍を済ませている場合でも旧姓で問題ありません。
新郎新婦の両親に電報を送る場合は、受取人の欄に新郎新婦の両親の名前を入れます。両親の名前では式場の担当者がわからない場合があるので「◯◯家 気付両親の名前様」と記載しましょう。
電報を届ける日時
電報は当日の申し込みでも間に合う場合もありますが、披露宴で読み上げてもらうことを考慮すると前日までに届くように手配しましょう。式の数日前でも会場で受け取ってくれるので早めに送りましょう。
前日までに届くことで、届いている電報が多い場合は披露宴の進行の時間の都合上、読み上げる電報の枚数も限られてきますので、必ず読み上げて欲しい電報を式前の打ち合わせですることができます。
メッセージの内容
結婚披露宴ではお祝いの電報を読み上げる場面が必ずあるので式に出席ができない場合でも新郎新婦へ言葉として送ることができます。どんなメッセージにするかじっくり考えて心を込めたメッセージを送りましょう。メッセージ本文に記載する名前は、受取人との関係によってはあだ名や呼び名でも問題ありません。
差出人の氏名、電話番号、メールアドレス
自分の氏名と電話番号とメールアドレスです。
予算と決済方法(クレジットカード、請求書など)
電報にはメッセージカード、バルーン、ぬいぐるみ、フラワーアレンジなどの種類があり、商品内容で料金も1000円程度から10000円以上と大きく変化するので、予算や贈る相手との関係性を考慮して選びましょう。
電報を申し込む方法
結婚式の電報を申し込む方法は2種類あります。
電話で申し込む
電話で申し込むときは局番なしで「115」に電話をすると各通信会社の電報サービスにつながります。音声ガイダンスが流れるので指示に従い注文しましょう。
電報の料金は電話代を一緒にまとめて請求されます。但し注文時にかけた電話料金は無料ですのでバルーンやぬいぐるみなどの商品に関しての質問や相談をするのもおすすめです。
基本的に午前8時から午後10時まで年中無休で対応してくれます。
インターネットで申し込む
インターネットで申し込むときは、「電報 祝電」と検索すると数多くの電報サービスを行っているサイトを見つけることができます。サイトにアクセスして祝電のカテゴリーから気に入ったものを選択し注文します。
24時間年中無休でいつでも申し込むことができます。インターネットのサイトの場合は1ヶ月前から注文も可能で料金も早割りサービスをしていることもあるので、できる限り早い段階で注文を済ませると良いでしょう。
通常の手紙やメールではメッセージを読み上げてくれることはありませんが、祝電の場合は司会者が読み上げてくれるのでより相手へ気持ちを伝えることができますし、新郎新婦の家族・友人・職場関係の人たちも多くの祝電が届くと「新郎新婦の2人は多くの人に祝福されているんだ」と理解されます。
お祝いの電報を送ることで結婚披露宴の演出の一部になり式を盛り上げるためにも役立ちます。
結婚式の電報を送るときのマナー
結婚式の電報の送り方として、結婚式の電報は申し込みを余裕を持って行ない、式の日取り、会場名、住所をしっかり確認して前日までに到着させておくのがマナーです。
誤字脱字のないように注意しましょう。特に宛名で漢字の間違いが無いようしっかり確認しておきましょう。文面もプライベートに関することや内輪うけを狙った暴露にあたる内容やようやく結婚することができたねといった時期を揶揄している言葉、妊娠に関して触れる内容は避けましょう。
家族や親族、友人、会社関係の誰が聞いても失礼にあたらない内容にすることが大切です。
結婚式の電報の文面で使用を避けたい言葉
縁起が悪い言葉や繰り返すことを連想させる重ね言葉などを忌み言葉といい、お祝いの席となる結婚式で使用するのはタブーとされているので電報だけではなく、挨拶やスピーチでの使用も避けましょう。
重ね言葉は結婚を繰り返すことが連想され、別れを連想させる言葉は結婚式ではマナー違反となります。句読点も切るというイメージになるので使用しません。
重ね言葉
重ね重ね、いろいろ、たびたび、くれぐれも、またまた、皆々様など
別れを連想させる言葉
別れる、離れる、切れる、戻る、去る、消える、飽きる、欠ける、冷める、出すなど
再婚を連想させる言葉
再度、再三、再び、繰り返し、また、何度もなど
不幸や不吉な言葉
死、悲しむ、病む、仏、散る、負ける、泣く、嫌う、最後、終了など
忌み言葉を使用しないように言葉を言い換える工夫をしましょう。
- 「スタートを切る」は「スタートラインに立つ」
- 「何度も」は「頻繁に」
- 「最後の言葉」は「結びの言葉」
- 「披露宴は終了いたします」は「披露宴はお開きといたします」など
結婚式の電報の文例
友人の結婚式に送る電報の場合
友人の関係だから堅いメッセージでも少しくだけたメッセージでも問題ありません。
文例:
ご結婚おめでとうございます
お互いいつまでも相手を思いやる心を忘れずに
何でも話し合える素敵な家庭を築いてください
ご結婚おめでとう!楽しい事は2倍で悲しい事は半分こ
◯◯さんと一緒に力を合わせて幸せな家庭を築いていってください
職場の仲間に送る電報の場合
職場での関係性や人柄、仕事ぶりが伝わる内容をメッセージに込めるのが理想です、後輩へ送る場合は、アドバイス的なメッセージを含めると良いでしょう。
文例:
この度はご結婚おめでとうございます
上司後輩問わず同僚からも慕われ仕事でも責任感の強い新郎◯◯君
幸せな家庭を築いていってくれるだろうと信じています
末永い幸せとさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます
ご結婚おめでとうございます
これからはおふたりで仕事にも家庭生活にも
さらに飛躍されますようお祈りいたします
ご結婚おめでとうございます
この日の感動をいつまでも激忘れず
長い人生をともに助け合い
明るい家庭を築いてください
いつまでもお幸せに
仕事の取引先に送る電報の場合
仕事に関係する相手の場合は堅いイメージになりますが、定型分にあるまま送るのが無難とされています。
文例:
輝かしい門出を祝福し
末永いご多幸と皆様方のご発展を祈念いたします
新郎新婦の両親へ送る電報の場合
新郎新婦とは面識があまりないが、そのご両親とはよく知る間柄だった場合にお祝いの言葉を伝える手段として電報を送ります。
文例:
輝かしい門出の日を迎えられお喜びのことと存じます
ご新郎ご新婦ならびにご両家皆様のご多幸とご発展をお祈り申し上げます
海外からでも使える電報サービス
仕事で海外に長期滞在していて日本に戻れない場合、結婚式の電報の送り方としてインターネットのWEBサービスを利用することをおすすめします。結婚式に参列するのが難しくてもお祝いの気持ちを込めて電報を送ることができます。
でんぽっぽ
https://www.denpoppo.com/
KDDIグループの電報サービスです。WEB上で注文を受けて日本国内各地へ電報を送れます。
ぬいぐるみから生花までたくさんのオプションが用意されています。インターネットでの申し込みは文字代や通常配送料が商品代金に含まれているので、長い文章を送りたい方にはとてもリーズナブル。料金の支払い方法はクレジットカード決済です。
VERY CARD
https://www.verycard.net/
佐川急便の子会社の電報サービスです。WEB上で注文を受けて日本国内各地へ電報を送れます。全国一律1280円で350文字の電報を送ることができます。
仕掛け絵本のようなウエディングケーキが飛び出す台紙からぬいぐるみからアートフラワー、リカちゃん人形までたくさんのオプションが用意されています。オプションを選ぶと350文字までのメッセージは商品代金に含まれます。料金の支払い方法はクレジットカード決済です。
電報屋のエクスメール
http://www.exmail.co.jp
WEB上で注文を受けて日本国内各地へ電報を送るサービスです。メッセージカードの種類を選んだり様々なオプションが用意されています。注文前に日本各地への配達にはどれくらいの日数がかかるのかがわかり、配送状況や配達終了日時も確認できます。海外からの注文はクレジットカード決済で利用することが可能です。
まとめ
電報はかつて相手に早くメッセージを届ける生活に密着したツールでした。
現在はインターネットが普及して相手にすぐメッセージが届く時代となり、電報は冠婚葬祭の場面でしか利用することがありません。初めての場合は送り方もわからない事が多く戸惑うことも多いでしょう。しかし手間のかかる電報だからこそ送られた側には特別な印象が残ります。
大切なお祝いの気持ちを伝えるためにも電報を有効に使いましょう。