チリパウダーの代用品14選!使い方のコツや作り方を紹介

チリパウダー

お料理でチリパウダーをよく使いますか?タコスやチリコンカンなどチリパウダーが必須な料理を作っている最中、チリパウダーが切れているのに気が付いても買いに行く時間が無い時は代用品を使いましょう。チリパウダーは身近な調味料で代用できます。この記事では、チリパウダーの代用品や、自分だけのチリパウダーの作り方をご紹介します。

チリパウダーの中に入っているスパイス

スパイス

チリパウダーの代用品はチリパウダーの中に入っているスパイスを見ればわかります。

チリパウダーとは

チリパウダーは唐辛子をベースにさまざまなスパイスやハーブをブレンドさせた粉末のスパイスです。スペインやチリの料理でよく使用されますが、日本でも比較的なじみのある調味料ではないでしょうか。肉や魚の味付けから、煮込み料理の仕上げ、料理の下味まで、実に多彩な用途で用いられます。

チリパウダーに使われているスパイスやハーブは、多くの場合で「カイエンンペッパー」が主原料になっています。このカイエンンペッパーは、非常に辛みが強いのが特徴です。そのためチリパウダーは、他のさまざまな辛味調味料と比べてかなり辛いといえます。

まずは、チリパウダーでよく使われるスパイスとハーブを詳しくご紹介します。

唐辛子にブレンドされるスパイス

  • カイエンペッパー(赤唐辛子)
  • パプリカパウダー
  • クミンパウダー
  • ガーリックパウダー
  • ドライオレガノ
  • 乾燥バジル
  • ブラックペッパー
  • タイム
  • クローブ
  • シナモン
  • コリアンダー

この中から自分の好きなスパイスをブレンドして作ることもできます。ブレンドや量に決まりはありませんので好みや料理に合わせて作ることもできますが、初めての方は市販のチリパウダーのブレンドを基本に作ってみましょう。

S&Bのチリパウダーは、パプリカ、食塩、クミン、赤唐辛子、オレガノ、ガーリックを使っています。

《 ポイント 》

  • チリパウダーは唐辛子をベースにスパイスやハーブをブレンドした調味料。
  • チリパウダーはさまざまなスパイスがブレンドされているが、基本は、パプリカ、食塩、クミン、赤唐辛子、オレガノ、ガーリックなど。

チリパウダーの代用となるもの14選

料理をしている女性

チリパウダーは、どのご家庭にもある調味料で代用できることをご存知でしょうか。チリパウダーの代用となるものをご紹介します。

代用品1:一味唐辛子

一味唐辛子は唐辛子を粉砕したものです。チリパウダーのベースも唐辛子を粉砕したものですが、一味唐辛子に比べ、チリパウダーの唐辛子は細かく粉砕されています。唐辛子はパウダー状のものの方が辛いので一味唐辛子よりチリパウダーの方が辛いです。

一味唐辛子を代用すれば、辛味を足すことができますがスパイスはありませんので辛味だけになります。もし、物足りないのであればこの一味唐辛子にスパイスを混ぜて使いましょう。

代用品2:鷹の爪

鷹の爪は唐辛子を乾燥させたものです。鷹の爪を粉砕したものが一味唐辛子になります。唐辛子は細かくなるほど辛みが強く感じられるようですので、粉砕していない鷹の爪は辛味が弱く感じると思います。

代用品3:唐辛子ペースト

唐辛子ペーストは、一味唐辛子に塩とお酢でペースト状にしたものですので、一味唐辛子と同じに辛くするために使います。ただし、塩やお酢が入っていますので味付けに注意しましょう。

代用品4:カレー粉

チリパウダーの辛みは唐辛子ですので、カレー粉の辛みのブラックペッパーとは辛さが異なります。ただし、カレー粉の香りはクミンとコリアンダー、チリパウダーの香りはクミンとオレガノを使っていますので、香りは似ています。

代用品5:ガラムマサラパウダー

ガラムマサラパウダーはカレー粉のスパイスですので、カレー粉と同じに代用できます。辛さは異なりますが、ガラムマサラもチリパウダーもクミンを使っていますので香りは似ています。

代用品6:パプリカパウダー

ほとんどのパプリカパウダーには辛みはありません。色付けを目的に使いますので見た目はチリパウダーと同じ仕上げになりますが辛みなどの味の代用にはなりません。

代用品7:チリペッパー

チリペッパー、カイエンペッパー、レッドペッパー、一味唐辛子は、赤唐辛子です。スパイスは入っていませんので辛味付けとして使います。辛さはチリパウダーより辛いので入れすぎに注意しましょう。

代用品8:オレガノパウダー

オレガノはチリパウダーによく使われるスパイスです。すっきりした香りですが、香りが強いので入れすぎると美味しくなくなるかもしれませんので、使用する量に注意しましょう。

代用品9:クミンパウダー

チリパウダーにはクミンが入っています。クミンは香りが強く辛味もありますが、入れすぎると香りが強すぎて美味しくなくなるかもしれませんので、使用する量に注意しましょう。

代用品10:タバスコ

タバスコの辛みはチリパウダーの代用になりますが、タバスコには酢が入っていますので、料理の味や香りが変わらないよう量を調整しながら使用しましょう。

代用品11:チリソース

チリソースはトマトソースにスパイスや唐辛子、塩、砂糖を混ぜたものです。甘みが強く、料理の味が変わる可能性がありますので代用する際はちょくちょく味見をしながら調整しましょう。

代用品12:生唐辛子

生唐辛子は、乾燥させた唐辛子より辛みが少ないですが、辛味付けの代用として使います。

代用品13:七味

七味唐辛子は一味唐辛子に山椒、胡麻、陳皮など6種類のスパイスが入っています。胡麻や山椒など和風のスパイスが入っていますので料理によっては代用にできないでしょう。辛さは一味唐辛子の方が辛いです。

代用品14:豆板醤

豆板醤は中華調味料です。辛味はありますが、独特の香りがしますので、料理によっては代用できないものがあると思います。

《 チリパウダーの代用品 》

  • カイエンペッパー
  • 唐辛子パウダー
  • カレー粉
  • ガラムマサラパウダー
  • パプリカパウダー
  • チリペッパー
  • オレガノパウダー
  • クミンパウダー
  • タバスコ
  • チリソース
  • 生唐辛子
  • 鷹の爪
  • 豆板醤

チリパウダーの代用品を使う時のコツ

メキシコ料理

代用品は入れすぎると味が変わってしまいますので、調整しながら使いましょう。チリパウダーの代用品には、「辛味だけ代用できる」「香りだけ代用できる」「色だけ代用できる」ものがあるので、組み合わせて使うのがおすすめです。

辛味が出る代用品を使うときのコツ

【一味や鷹の爪はスパイスを足す】
チリパウダーの辛味だけ代用できるのが、一味唐辛子、鷹の爪、チリペッパー、生唐辛子です。

これらの調味料はいずれも唐辛子のみでできているものが主なので、チリパウダーの代用として使えます。粉砕の度合いや乾燥状態によって辛さは異なるので、お好みで選ぶといいでしょう。

ただしあくまで辛味付けにしかならないので、チリパウダーのようなスパイス感が欲しければ他のものを足す必要があります。

チリパウダーに含まれるクミンやオレガノパウダーなら、チリパウダーに近い味を再現できます。このようなパウダーがない場合は、ニンニクを足しても風味が変わるのでおすすめです。

【七味やタバスコは味付けを調整する】
七味唐辛子も唐辛子が主原料ですが、山椒や麻の実などのスパイスも入っています。

一味よりも独特な香りが出るのでよりチリパウダーに似た雰囲気を出せますが、使われているスパイスは和風調味料がメインです。和風な仕上がりになるので、合う料理と合わない料理があるといえるでしょう。

また唐辛子ペースト、タバスコ、チリソース、豆板醤に関しては、唐辛子の他に酢や味噌などが入っています。チリパウダー代わりの辛味付けにはなりますが、辛味以外の味も混ざってしまう点に注意が必要です。唐辛子ペーストなら塩を控える、タバスコなら少量で留めるなど、作りながら細かく調整するといいでしょう。

またチリソースはトマトが入っているので、辛すぎるものが苦手な方におすすめです。チリパウダーを使ったレシピを甘めで作りたいときに代用してもいいでしょう。

香りが出る代用品を使うときのコツ

【カレー粉は辛味を足す】
カレー粉はニンニク、クミン、ナツメグなど、チリパウダーと同じような深みのあるスパイスが使われています。ですので、チリパウダーと非常に近い香りにすることが可能です。

ただしカレーには、色味付けのターメリックや甘い香りのクローブなど、さらにたくさんのスパイスが入っています。あまりにたくさん入れるとカレーの味になってしまうため、少量に留めましょう。

またカレー粉にはチリパウダーほどの辛味がないので、他の調味料で辛さを足すのがおすすめです。一味や鷹の爪など唐辛子系調味料をプラスすると、チリパウダーのぴりっとした辛味を再現できます。

【ガラムマサラ、クミン、オレガノは辛味を足す】
クミンはチリパウダーにも使われているので、香り付けとして有効です。ガラムマサラにはクミンが入っているので、同じように香り付けとして使えます。

またオレガノも、チリパウダーにも使われるハーブです。クミンよりもやや苦み控えめでさわやかな香りですが、料理に使うと、チリパウダーのような暖かみのある刺激をプラスできます。

これらの調味料はチリパウダーほどの辛味がないので、辛いのが好きな方は一味や鷹の爪を足すといいでしょう。またいずれも香りが強いので、使う場合は少量から調節していくのがおすすめです。

色味がでる代用品を使うときのコツ

【パプリカパウダーは辛味を足す】
パプリカパウダーは、チリパウダーの色味の代用になります。

どちらも赤やオレンジなど鮮やかな暖色なので、見た目を近づけたい場合はパプリカパウダーが便利です。とくにトッピングとしてチリパウダーを使う予定だった場合は、パプリカパウダーは非常に有効な代用品です。

ただしパプリカパウダーは辛味がないので、仕上がりの味はまったく異なるでしょう。通常パプリカパウダーは色味付けや風味付けとして用いられることが多く、辛味がプラスされる調味料ではないのです。そもそも天然の着色料のような扱いなので、ほんのりと甘酸っぱい味がするだけです。

トッピングとしてチリパウダーのような辛味が欲しい場合は、一味や鷹の爪をミックスするのがおすすめです。分量を調節すれば、好みの辛さのトッピングを作ることも可能です。チリパウダーのようなスパイシーな味があまりないことから、味付けや下味としての代用品にはあまり向きません。

ただしチリパウダーを使ったレシピで、辛味なしで作りたいときは重宝するでしょう。パプリカパウダーは子供でも食べられるほど辛味がないので、辛味は出さずに料理の雰囲気を出したいというときにぴったりです。

チリパウダーの作り方

スパイス

チリパウダーはさまざまな代用品がありますが、チリパウダーは簡単に作ることができます。

チリパウダーにブレンドするスパイスに決まりはありませんので、自分の好きなスパイスやハーブをブレンドして、自分だけのチリパウダーを作ってみてはいかがでしょうか?

基本的なチリパウダーの作り方をご紹介します。

【材料】

  • カイエンペッパー(唐辛子):小さじ1
  • パプリカパウダー:小さじ1
  • クミンパウダー:小さじ2
  • ガーリックパウダー:小さじ1
  • ドライオレガノ:大さじ1
  • 乾燥バジル:小さじ1
  • ブラックペッパー:小さじ1
  • 塩:小さじ1
  • 砂糖:小さじ1

【作り方】

  1. 全ての材料をボウルに入れてよく混ぜます。
  2. 密封できる容器や瓶に①を入れ、蓋をして密封したら冷蔵庫で保存します。

冷蔵庫で保存した場合の賞味期限は約半年です。

辛さを強くしたい場合はカイエンペッパーの量を増やしましょう。また、お好みでタイム(小さじ1/4)やクローブ(小さじ1/4)、シナモン(1つまみ)、コリアンダー(小さじ1)をブレンドしてもいいです。

チリパウダーはメキシコ料理や南米料理によく使われますが、料理に合わせてブレンドしたらプロ顔負けですね!

例えば、タコライスにはカイエンペッパーとガーリックパウダーを多めに入れる、ジャンバラヤにはバジルを多めに入れる、フライドチキンにはパプリカパウダーとクミンパウダーを多めに入れるなど。スパイス一つで味が変わります。

最後に

スパイス

チリパウダーの代用品はどのご家庭にも1品はありますね。辛味だけ代用できるもの、香りだけ代用できるもの、香りだけ代用できるものがありますので、組み合わせて使うのをおすすめします。

チリパウダーを作る際、チリパウダーにブレンドするスパイスやハーブに決まりはありませんので、料理に合わせてブレンドや配合を変えてみましょう。同じ食材でも違う風味に仕上がりますので料理の幅も広がりますね。

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