オキシクリーンで洗濯槽洗浄を何回やっても汚れが浮いてくるときの対処法

オキシクリーン

オキシクリーンと言えばオキシ漬けですね。オキシクリーンを洗濯槽に浸けて放置すれば洗濯槽がピカピカに!なるはずなのに…何回やっても黒や茶色いカスが浮いてくるのはどうしてでしょうか?答えは洗濯槽の裏のカビが落ちていないから。オキシクリーンで洗濯槽洗浄を何回やってもカビが落ちない理由は色々あります。その原因と対処法、正しいオキシ漬けの方法をご紹介します。

オキシクリーンで洗濯槽洗浄を何回やっても汚れが浮いてくる原因

オキシクリーン

「オキシクリーンで洗濯槽洗浄してみたけど‥何回やっても黒や茶色いカスがぷかぷか浮かんでくる!」

ぷかぷか浮かんでくるワカメみたいな茶色・黒いカスは、洗濯槽の裏側にごびりついていたカビです。オキシクリーンで洗濯槽洗浄を何回やっても浮いてくるのは、まだカビが取れていないからです。

頑固なカビやカビの量が多いと一度で全てのカビを剥がしてキレイにすることはできません。何度も洗ってすすいでいる内に徐々に剥がれていきます。

原因1:長期間洗浄しなかった

オキシクリーンで洗濯槽洗浄を何回やってもカビが取れないのは相当頑固なカビが繁殖していたからです。洗濯機の使用頻度にもよりますが、洗濯槽洗浄を半年以上していないと、オキシクリーンで何回やっても簡単には落とすことはできません。

洗濯機は湿気があるのでカビが発生しやすく、早いスピードで繁殖します。洗濯槽の洗浄は、1ヵ月に1回がおすすめですが、忙しくてできないという方は2ヵ月に1回の頻度で洗濯槽をキレイにしましょう。

原因2:オキシクリーンの量が足りない

オキシクリーンの量が足りないと効果が発揮できません。カビを落としきるために必要な量を満たしていないため、いつまでも茶色・黒いカスが浮かんでくるのです。

目安としてお湯10Lに対し、オキシクリーンは100g使います。例えば、洗濯機の高水位が50Lの場合、オキシクリーンは500g使いましょう。

原因3:オキシクリーンが溶けていない

オキシクリーンは水に溶けにくい性質を有しています。そのため、ただ浴槽にオキシクリーンの粉末を入れただけでは十分な量が水に溶けず、効果が薄まってしまいます。

オキシクリーンが溶解し効果を発揮する温度帯は40~60℃です。オキシクリーンで洗濯機を清掃するときは、40~60℃程度のお湯にあらかじめ溶かしてから洗濯機に入れましょう。

原因4:オキシ漬けの時間が短い

オキシクリーンを溶かしたお湯に浸けて洗濯機の汚れを落とすことを「オキシ漬け」と言います。オキシクリーンの放置時間は洗濯槽洗浄の場合、4~6時間が目安です。

何回やっても黒カビのカスが浮き出る方は、このオキシ漬け時間が短いのかもしれません。ただし、6時間以上経過してしまうと、オキシクリーンの効果がなくなる点にはご注意ください。

原因5:糸くずフィルターが汚れている

何度オキシクリーンで洗浄してもカスが出るとき、ゴミ取りネットや糸くずフィルターなども要因として考えられます。

ネット・フィルター内に入っている糸くずやホコリ、カビなどが流れ出している可能性があります。洗濯機洗浄では、ゴミ取りネットや糸くずフィルターも含めて定期的に洗うことが大切です。

原因6:洗濯機の底の隙間にゴミが入り込んでいる

脱水した後、浮いた汚れを流しきれず、洗濯機の底や隙間、ふちなどに取れた黒カビのカスが入り込んでいるかもしれません。そうなると、何度洗浄してもカビが浮いてきてしまいます。

洗浄前に洗濯機の底や隙間、ふちを確認し、事前にティッシュまたはキッチンペーパー・布などで拭きとっておくことを推奨します。

《 汚れが浮いてくる原因 》

  • カビが取れていない
  • オキシクリーンが溶けていない
  • オキシクリーンの放置時間が短い
  • 糸くずフィルターが汚れている
  • 洗濯機の底の隙間にゴミが入り込んでいる

オキシクリーンで洗濯槽洗浄を何回やっても汚れが浮いてくるときの対処法

洗濯槽洗浄のイラスト

オキシクリーンで洗濯槽洗浄を何回やっても汚れが浮いてくるのは、カビが完全に落としきれていないからです。逆にいえばカビをしっかり取り除ければ、もう汚れは浮いてきません。

脱水後汚れをティッシュペーパーなどでふき取る

オキシ漬け完了後、脱水すると洗濯槽内には流しきれなかった汚れが残留しています。残留汚れを放置してしまうと、次に洗ったときにも浮き出てしまい堂々巡りとなってしまいます。

オキシクリーンで洗浄し終わった後は、ティッシュやキッチンペーパーなどで洗濯槽内の底、スキマ・ふちをしっかりふき取りましょう。一見地味な作業ですが、やるやらないでは大分異なります。

バスタオルを一緒に洗濯する

オキシクリーンに浸けた後、脱水して槽洗浄コースを回す際バスタオルを入れて回しましょう。バスタオルに茶色や黒のカスがこびりつきますので効率よく取れます。

当然ですが、このとき使用したバスタオルは黒カビまみれとなります。廃棄してもかまわないバスタオルを選ぶようにしましょう。

オキシクリーンを適切に使用する

上記でも触れましたが、オキシクリーンは漬け時間や溶かす水の温度によって十分な効果が発揮されません。

しっかりオキシクリーンの効果を発揮させるためには40~60℃のぬるま湯にオキシクリーンをしっかり溶かし、4~6時間漬け込みましょう。

洗濯機の汚れがヒドイ場合は、2回オキシクリーン洗浄することも有効です。1度目のオキシ漬けによって剥がれやすくなったカビ汚れを取り除くことができます。

ちなみにオキシクリーンはぬるま湯に漬けてから6時間以上経過すると、効力を失っていきます。そうした意味でも、オキシクリーン洗浄を2回に分けて行うのは効果的です。

塩素系漂白剤で洗う

オキシクリーンは酸素系漂白剤です。酸素系漂白剤より漂白効果があるのは塩素系漂白剤です。オキシクリーンで洗濯槽洗浄を何回やってもカスがでる時は、塩素系の漂白剤を使って落としましょう。オキシクリーンだけでは落とせなかった黒カビ汚れを簡単に落とせるかもしれません。

ただし、塩素系漂白剤は除菌・漂白効果が高い一方で臭いがきつく、肌に触れるとヒリヒリとした刺激が生じます。使用する際は換気を整え、マスク・手袋など防具を固めましょう。また、酸素系洗剤と混ざると有毒ガスを発生させる点にもご注意ください。

塩素系漂白剤を使用することで洗濯槽を傷つける可能性もあります。事前にメーカー側の説明を取扱説明書などで確認しておきましょう。

空回し洗濯を2回行う

洗濯槽にオキシクリーンを浸けて放置した後、槽洗浄コースを1回回して完了する人もいますが、最低でも2回は回した方がいいです。カビが浮いてこなくなるまで繰り返すとよいでしょう。

洗濯機の部品ごとに洗浄する

上級者向けの方法ですが、洗濯機内のパーツを分解して個別に洗うことも有効です。洗濯機下層のネジ部分をプラスドライバーで開けることで分解できます。

特に洗濯槽を回転させるパルセーターという部分はカビ汚れが蓄積しやすい部分。分解したらオキシクリーンなどの漂白剤とハブラシでキレイに汚れを落としましょう。

ただし、分解後は自分で元に戻す必要があります。メーカー保証は自分で家電を分解すると効力を失ってしまうため、分解清掃は自己責任で行ってください。

またドラム式洗濯機の場合は分解できないケースが多いです。不安な方は無理をせず、後述する専門業者への依頼などを検討しましょう。

専門業者に清掃を依頼する

最も清掃効果が期待できるのは、洗濯機の洗浄を取り扱っている専門業者に依頼することです。当然、お値段は高くつきますがオキシクリーンだけでは取り除けない汚れもきれいにしてくれるのは大きな魅力といえます。

サービス内容によっては排水口の清掃も対応してくれます。ただし、中には相場よりも割高な金額を請求してくる悪質業者も存在します。こうした悪質業者に遭遇しないためにも、選定は実績と信頼性を重要視し作業前に必ず見積もりを確認しましょう。

《 ポイント 》

  • 洗濯槽をティッシュなどで拭く。
  • バスタオルを一緒に洗濯する。
  • オキシクリーンは適切に使用する。
  • 塩素系漂白剤で洗う。
  • 空回し洗濯は2回行う。
  • 分解して部品ごとに洗うのも有効。
  • 専門業者に依頼するとキレイになるが料金も高い

オキシクリーンを使った洗濯槽の正しい掃除の仕方

洗濯槽

洗濯槽をオキシクリーンで洗う正しい手順をご紹介します。洗濯槽の洗浄ポイントはオキシクリーンの浸け置きです。オキシクリーン洗浄を洗濯槽に何回やっても汚れが浮いてくる場合、手順を間違えている可能性があります。

《用意するもの》

  • オキシクリーン:お湯の量に合わせる(お湯10Lに対し、オキシクリーンは100g)
  • お湯(40~60℃程度):洗濯機の高水位の容量
  • バケツ
  • ゴミ取りネット:100均でも販売されています。

《手順》

  1. お湯を入れる
    洗濯機の高水位まで40~60℃程度のお湯を入れましょう。例えば、バケツで入れる場合、バケツ1杯10L程度です。
  2. オキシクリーンを入れる
    お湯10Lに対し、オキシクリーンは100gの割合で洗濯機に入れます。例えば、高水位が50Lの場合、オキシクリーンは500g入れましょう。
  3. 洗濯機を回す
    オキシクリーンを溶かすため、標準洗いで5分間ほど洗濯機を回します。
  4. 4~6時間放置する
    4~6時間浸け置きします。6時間以上浸けても効果は変わりません。オキシクリーンはぶくぶく酸素を放出しますので洗濯機の蓋は少しあけておきましょう。
  5. 浮いたゴミをネットでとる
    茶色や黒のワカメみたいなゴミが浮いてきますのでゴミ取りネットでゴミをすくいます。
  6. 排水する
    ゴミを取り除いたら排水しましょう。
  7. ゴミを拭き取る
    洗濯槽の底や内側に貼りついているゴミをティッシュやキッチンペーパーで拭き取りましょう。
  8. 槽洗浄コースを回す
    槽洗浄コースを回します。槽洗浄コースがなければ標準コースでOKです。
  9. 浮いたゴミをネットでとる
    数分置きにカビやゴミが浮いていないかをチェックし、ゴミ取りネットで取り除きます。
  10. 脱水
    脱水後、底や内側にゴミが残っていればティッシュかキッチンペーパーで取り除きます。
  11. 槽洗浄コースを2回する
    再度、槽洗浄コースを2回行います。槽洗浄コースがなければ標準コースでOK!
  12. 完了
    脱水後、洗濯機の蓋を開けて内側を乾燥させたら完了です!

次に、洗濯機のゴミ取りネットを洗います。洗濯機についているゴミ取りネットをキレイにするのを忘れがちですが、ゴミ取りネットのカビや汚れをキレイにしておかないと、そこからカビや汚れ、石鹸などが出てきますのでしっかり洗いましょう。

洗濯機のゴミ取りネットの正しい洗い方

洗濯機のゴミ取りネットの清掃も忘れてはなりません。放置すると、せっかくオキシクリーンで洗濯槽をキレイにしても汚れが出続けてしまいます。

《用意するもの》

  • オキシクリーン
  • ぬるま湯:40~60℃
  • 洗面器

《手順》

  1. ゴミ取りネットを洗濯機から外します。
  2. 洗濯ネットの中身を捨て、水で洗います。
  3. 洗面器にお湯を入れ、オキシクリーンを溶かします。
  4. ゴミ取りネットを浸け、30分~1時間放置します。
  5. ゴミ取りネットを干して乾燥させたら完了

《 オキシクリーンで洗濯槽を洗う手順 》

  • ①40~60℃程度お湯を入れる。
  • ②オキシクリーンを入れる。
  • ③洗濯機を回す。
  • ④4~6時間放置する。
  • ⑤浮いたゴミをネットでとる。
  • ⑥排水する。
  • ⑦ゴミを拭き取る。
  • ⑧槽洗浄コースを回す。
  • ⑨浮いたゴミをネットでとる。
  • ⑩槽洗浄コースを2回する。
  • ⑪脱水したら完了。

洗濯機のゴミ取りネットも忘れず洗う。

洗濯槽にオキシクリーン洗浄をするときの注意点

オキシクリーン

便利で安全性も高いオキシクリーンですが、使用する際には注意点も存在します。正しく理解していないと、せっかく掃除しても無意味に終わる可能性があります。

浸け置きは6時間を超えない

オキシクリーンを洗濯槽に浸け置きする際は、6時間を超えないよう注意しましょう。オキシクリーンはぬるま湯で溶かしてから6時間以上経過すると効力を失います。そのまま漬け込んでいても意味がないため、6時間を経過する前に流してしまいましょう。

また、ステンレス槽の場合、長時間オキシ漬けをすると変色する可能性があります。オキシクリーンを6時間以上浸けるのは避けましょう。

オキシクリーンはお湯で溶く

オキシクリーンは40~60℃のお湯で溶かすと効果を発揮します。あらかじめ、バケツなどにぬるま湯をはり、オキシクリーンを溶かしてから洗濯槽に入れましょう。通常の洗濯のように水を入れてしまうと効果が半減しますので注意しましょう。

最後に

オキシクリーン

オキシクリーン洗浄を洗濯槽に何回やっても茶色や黒のカビが浮かんでくるのは洗濯槽の裏に繁殖しているカビが残っているからです。このカビを残しておくと、洗濯した際、「衣類にカビがこびりつく」「衣類がカビ臭い」「石鹸カスのようなものがついている」など衣類にも影響があります。大切な衣類をキレイに洗うために、洗濯槽の洗浄は1~2ヵ月に1回、定期的に行いましょう。

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