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マッシャーの代用品9選!
食材を調理する際にあると便利なマッシャーは、ピーラーやスライサー、チョッパーなどのように、作業に合わせて使う便利なキッチングッズです。
じゃがいもや卵などを潰すにはあると助かりますが、頻繁に使うものではないので調理器具を増やしたくないからとマッシャーを持っていない方も多いのではないでしょうか。
いざという時に役立つマッシャーの代用になるアイテムを11種類紹介しましょう。
スプーンで代用
どこの家庭にもあるスプーンをマッシャー代わりにしてみましょう。スプーンの背の部分を使って押しつぶしますが、食材が大きいとすべって逃げてしまうことも。
そうならないように、あらかじめ包丁でちょうど良いサイズにカットしたり、面積の広いスプーンを使います。事前にフォークで刺して崩してからスプーンを使って押しつぶすようにするとスムーズにできますよ。
ただし、スプーンをマッシャー代わりに使うと壊れてしまうリスクがあります。壊れた拍子にケガをしないようご注意ください。
フォークで代用
きめ細かいポテサラなどを作りたいのなら、それほど力を入れなくても効率よく押しつぶすことができるフォークがおすすめです。どこの家庭にもあるフォークは力が入りやすいため、小さな力でも簡単につぶせますよ。
フォークもスプーン同様、力が入り過ぎて壊れてしまう可能性が高いです。手を切ったりしないよう取り扱いには注意して代用してください。
すりこぎ・めん棒で代用
離乳食づくりの際、すりこぎやめん棒を利用して食材をつぶしたことありますよね。それと同じ要領でマッシャーの代用品として使うことができます。
先が丸くなっているすりこぎやめん棒は食材が逃げやすいので、縦にして上から叩いてつぶすか、横にして転がしながら丁寧につぶします。その際、ボウルに入れると作業しにくいので、大きなバット、またはまな板の上で行うようにしましょう。
元々、叩く・磨り潰すために使われるすりこぎ・めん棒は、調理器具の中では最も使い勝手がマッシャーに近いといえます。
泡だて器で代用
お菓子作りなどで使う泡だて器も、マッシャーの代用になります。使い方はお菓子作りなどで材料を混ぜる方法と同じですが、いきなりサイズの大きい食材に当ててしまうとスムーズに行えません。
あらかじめ細かくカットするか、十分に加熱して柔らかくなったものを使うとつぶしやすいでしょう。ただし、泡だて器をマッシャー代わりにすると、ホイッパー部分が外れて泡立て性能が低下しやすいです。壊れやすくもあるため、マッシャー代用品としてはオススメ度が低い調理器具となります。
ジップロックで代用
マッシャー代わりとして一番簡単なのは、清潔なビニール袋やジップロックなどの食品保存袋を使ってマッシュする方法です。食材をビニール袋やジップロックなどの食品保存袋に入れて、上から手でつぶします。
ただし、茹であがったばかりの食材だと熱くて触れないので、そんな時はコップの底の部分を使って袋の上から押さえるようにしてつぶすなどの工夫をしてみましょう。
穴あきお玉で代用
汁物の具だけをすくい取る時に使う穴あきお玉は一見、マッシャーと形が似ていますよね。代用品として使えますが、力を入れ過ぎると持つ部分が壊れてしまいますので、泡だて器で代用するのと同じように柔らかい食材に使いましょう。
穴あきお玉のふちを縦にして使うと、つぶしやすい大きさにカットすることもできますよ。
しゃもじで代用
お茶碗にご飯を盛る時に使うしゃもじは、日本の家庭では必需品ですよね。このしゃもじも、マッシャーの代用として活用できます。最初は縦にざっくりとしゃもじを入れ、食材を程良くくずしてからつぶしていくと、簡単に仕上げられます。
しゃもじはシンプルな造りで簡単には壊れない調理器具のひとつ。マッシャー代わりとしても使い勝手に優れています。
フライ返しで代用
お肉や野菜を炒めたり、返したりする時に便利なフライ返しもマッシャーの代わりになります。しゃもじと同じように、やわらかくなった食材をざっくりとくずしてから、板状になっている表面を食材に当ててつぶします。
樹脂製のフライ返しの場合、いきなり力を加えてしまうと持つ部分が壊れてしまうこともありますが、その点、金属製のフライ返しだと安心ですよね。
ざるで代用
ざるの目は細かく作られているため、滑らかに仕上げたいときなどにおすすめのアイテムです。つぶしたい食材をざるに入れて、素手で上から押さえつけてつぶすことができますので、時短にもつながります。
熱くて素手で出来ない場合は、熱を和らげるために手をビニール袋で覆ったり、フォークやスプーンなどを使って上から押してつぶします。
ただし、ざるも力を入れ過ぎると網目部分がズレたり、壊れたりする恐れがあります。ざるをマッシャー代わりに使うときも取り扱いには注意しましょう。
コップで代用
あまり知られてはいないが、ドリンクを飲むコップでもマッシャーの代用は務まります。コップ底面をラップで包むことで汚れや後片付けを気にせず潰すことができます。またコップは頑丈な造りである物が多いため、マッシャー代わりにして壊す心配が少ないのも強み。大きいマグカップであれば、低面積も広いため効率よく潰せます。
ただし万が一、マッシャー代用として使用中に割ってしまうと破片でケガをする恐れがある点にはご注意ください。
オメガヴィスペンで代用
近年、便利な調理器具として注目を集めているのが北欧スウェーデン生まれの万能調理器具「オメガヴィスペン」です。オメガヴィスペンは炒める・混ぜる・すくうなど様々な調理動作で活躍する調理器具。勿論、食材を潰すことにも使用でき、ジャガイモでマッシュポテトを作るときにも役立ちます。
マッシャーとしてだけでなく、穴あきお玉やフライ返しなどの代用品となるため、キッチンスペースの大幅節約にも繋がります。お値段はだいたい1,400円前後と調理器具にしては高めですが、検討する価値があるアイテムといえます。
《 ポイント 》
- スプーンの背の部分を使って押しつぶす。
- 小さな力でも効率よくつぶすことができるフォーク。
- 離乳食づくりと同じ要領で使えるすりこぎやめん棒。
- 泡だて器は十分に柔らかく煮たものに使う。
- ジップロックなどに入れて、上から手でつぶす。
- マッシャーと形が似ている穴あきお玉。
- 食材を程良くくずしてからつぶしていくしゃもじ。
- 金属製のフライ返しだと安心して使える。
- ざるに入れて、素手で上から押さえつけてつぶす。
- コップの底面にラップをはって潰すのもあり。
- オメガヴィスペンならマッシャー以外に穴あきお玉やフライ返しの代用品にもなる。
マッシャーを代用品で使う時の注意点やコツ
ご紹介したマッシャーの代用品は、本来の使用する用途とは異なるため、いくつか注意する点があります。実際に代用する前に、そのポイントを頭に入れておきましょう。
食材は小さくして柔らかく茹でておく
マッシャーの代わりとして食材をつぶす場合は、ある程度、力が必要になります。本来のマッシャーと同じように過度に力を入れてしまうと代用品が壊れてしまう可能性もあります。
食材を茹でたり温めたりする時間を長めにして、柔らかくしておく下準備が必要です。また、つぶしやすくするためには加熱する前に小さめにカットしておきましょう。
おすすめなのが電子レンジを活用した方法。潰したい食材を耐熱容器に入れラップして数分加熱すると手軽に柔らかくできます。特にカボチャなど小さく切るにも力が要る野菜は、カット前に電子レンジでチンするとスムーズにカットしやすくなります。
布を敷いた上にボウルを置いてつぶす
代用品で食材をつぶすとき、マッシャーを使う場合と同じようについつい力を入れてしまいがちです。力が入り過ぎてボウルが滑り、思わぬケガやトラブルを招く恐れがあります。
ボウルなどの容器を使う場合は、布を敷いた上にボウルをおくなど工夫することですべりにくくなるので、作業しやすくなりますよ。
食材が熱いうちにマッシュする
鍋で茹でる場合でも電子レンジを使って加熱する場合でも、食材に火がしっかりと通って柔らかくなったかどうか確認してから作業を始めます。
マッシャーが大活躍する料理といえば、まず頭に浮かぶのはポテトサラダですが、ポテトが冷めないうちにつぶすようにすると、力を込めなくても上手に仕上がります。ただし、熱々のポテトを触る際はやけどしないように、十分注意してくださいね。
力加減に気をつける
泡だて器や穴あきお玉、樹脂製のフライ返しをマッシャーの代用品として使用する場合は、思いっきり力を入れないようにしましょう。また、角度を間違えて使ってしまうと、曲がってしまったり歪むこともあります。
フライ返しは本来、食べ物をひっくり返すためだけに、そして穴あきお玉は汁物の具をすくう用途のために作られたキッチンアイテムです。ですから、力を込めて押しすぎてしまうと変形の原因になりますので、曲がったり折れたりしないように、力の入れ加減に気を配るようにしてくださいね。
《 ポイント 》
- 食材を茹でたり温めたりする時間を長めにして、つぶしやすいようにしておく。
- 布を敷いた上にボウルを置くと作業しやすくなる。
- 食材が冷めないうちにつぶすと、力を込めなくても上手に仕上がる。
- 変形しないように力の入れ加減に気を配る。
マッシャーを代用で使うメリット
マッシャーを専用調理器具ではなく別の物で代用することには、ちょっとしたメリットもあります。どれもささやかなメリットですが毎日料理する方にとっては、けっこう有難かったりもします。
キッチン用品を増やさずにすむ
食材をつぶす作業をするために作られたマッシャーは、確かにあると便利ですが、頻繁に使うものではありません。離乳食期間以外ではポテトサラダくらいしか活躍する場がないという家庭が多いのではないでしょうか。
ただでさえ、ピーラーやスライサー、チョッパーなど専用の調理器具がたくさんあるのに、マッシャーまでそろえるとなると、収納場所がいっぱいになってしまいますよね。そこで、身近にあるもので簡単に代用できるとキッチン用品を増やさずに済むというわけです。
キッチン内の収納スペースの節約につながりますし、ほんの少しだけつぶしたいのであれば、マッシャーよりも代用品のほうがむしろ使い勝手がよいかもしれませんね。
後片付けがラク
マッシャーの種類は大きく分けて、先が網目状になったものがついた「Y字型」「L型」と呼ばれるもの、そしてカップの中に食材を入れ、ハンドルを握ってプレスする「カップタイプ」の二つがあります。
マッシャーのほとんどは穴が空いたタイプですが、その穴付近に食材がこびりつくと、洗う時に手間がかかってしまいます。シンプルな形状のアイテムで代用できれば、こびりついた汚れを落とすのに時間をかける必要がなく、後片づけがラクになります。
マッシャーを代用するデメリット
マッシャーを代用することは、調理器具の節約・後片付けの効率化といったメリットが存在します。ただし、その一方で代用品が壊れてしまうデメリットもあります。
マッシャーの代用品として利用される器具のほとんどは、食材の粉砕を想定して設計されていません。力加減や使い方によっては、すぐに摩耗し壊れてしまう可能性があります。
また、食材粉砕する目的において、代用品はマッシャーそのものよりも性能が劣りがちです。思うように食材を潰せないことも想定されます。
《 ポイント 》
- 身近にあるもので代用できるとキッチン用品を増やさずに済む。
- シンプルな形状のアイテムで代用できれば後片づけがラクになる。
- デメリットとして壊れやすい、思うように潰せないことが挙げられる
最後に
マッシャーの代用品としておすすめのキッチングッズを11種類紹介しました。併せて代用品を使うコツやメリット、注意点も解説しましたがいかがでしたでしょうか。
いざ、コロッケやポテトサラダを作ろうと思いついたとき、キッチンにマッシャーがないからといって諦める必要はありません。どこのご家庭にも置いてあるものですぐに代用できれば、食材をマッシュするという作業がおっくうに感じませんよね。
それぞれの目的や食材に合わせた代用品を使って、マッシャーなしでも料理のバリエーションを広げてみてはいかがでしょうか!