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出産祝いは出産の喜びと労りの気持ちを伝える贈り物
家族や親しい友人、知人が出産した際、新たな命が生まれたことへの祝福とお母さんへの労りの気持ちを込めて、出産祝いを贈る人は多いでしょう。
親しい間柄であれば、「可愛い赤ちゃんにピッタリなおもちゃや洋服を贈りたい」と考えたり、家族であれば「現金を贈って役に立ててほしい」と考える人もいます。また、最近ではおむつケーキと呼ばれる欧米圏から入ってきた文化も人気です。
出産祝いで押さえておきたいマナー
出産祝いは、贈り物を渡すタイミングや金額、渡す品物に配慮しましょう。
- 出産祝いは出産の連絡が届いてから1週間〜1ヶ月を目安に贈る
- 現金で贈る場合は新札で渡す
- 出産祝いの相場は関係性によって3,000円〜3万円を目安に
出産祝いは、本人から出産の連絡が届いてから贈るのがマナーです。出産後は慣れない育児や手続きに追われていたり、体調不良に陥るお母さんも多いので、あらかじめ出産祝いを贈るタイミングを相談するのも良いでしょう。
また、金額相場は関係性で異なります。親子であれば3万円、兄弟姉妹であれば1万円、親戚の場合は5,000円〜1万円程度、その他の関係性であれば3,000円〜5,000円が相場となります。
出産祝いでやってはいけない『5つのタブー』
出産祝いを贈る際、いくつかマナーやタブーに注意しなければいけません。ここでは出産祝いでやってはいけないタブーを紹介するので、これから出産祝いを贈る予定のある方は、十分注意しましょう。
1.出産前に出産祝いを贈る
先ほど紹介しましたが、出産前に出産祝いを贈ることは避けてください。そもそも出産祝いは「出産したこと」に対してお祝いの気持ちを伝える文化だからです。
また、出産前に出産祝いを贈ってしまった場合、出産前に流産してしまったり、死産となってしまった場合、ご家族に大きな傷や負担となってしまう恐れがあります。
こうしたさまざまな事態を想定し、出産前に出産祝いを贈る行為はタブーとされています。
2.「4(死)」や「9(苦)」という数が入っている
出産祝いを贈る際、御祝儀袋に現金を入れて贈るという人も多いでしょう。その場合、不幸を連想させるような「4(死)」や「9(苦)」という数字が入った金額は避けてください。
最近ではこうした忌み数字と呼ばれる縁起の悪い数字を気にしない人も多くいますが、昔からの習慣に倣うならば避けるべきでしょう。
3.授乳に悪影響を与える品物を贈る
出産祝いの品物に、お母さんの体や心を労わるプレゼントを選ぶ人も多いです。しかし、お母さんへの贈り物を選ぶ際、授乳に悪影響を与える品物を贈ることは避けてください。
- カフェイン入りの飲み物
- アルコール類
- 脂っこいグルメ
- 糖分の多いスイーツ
カフェインやアルコール類は、妊娠期や授乳中のお母さんは避けるべきとされています。そのため、こうした飲み物をプレゼントとして贈ることは避けましょう。
また、脂っこい食べ物や糖分の多い食べ物なども母乳の出を悪くしてしまうと言われています。したがって、食べ物や飲み物を贈る際は、慎重にプレゼントを選びましょう。
4.縁起の悪い品物を選んで贈る
一般的にお祝い事に贈るべきではないと言われている『縁起の悪い品物』を贈ることも避けましょう。
- 刃物
- ブラシ(櫛)
- ハンカチ
- 日本茶
ただし、最近では気にしないという人も増えてきているため、どうしても贈りたいものがある場合は、相手に相談してから購入すると良いでしょう。
5.メッセージカードに忌み言葉を使う
出産祝いのプレゼントと一緒にメッセージカードを贈る場合は、文面に使う言葉に気をつけましょう。一般的にお祝い事に使ってはいけないと言われている『忌み言葉』に注意が必要です。
- 流産を連想させる「流れる」「落ちる」
- 短命を連想させる「短い」
- 縁を切ることを連想させる「切る」「破れる」
こうした言葉は、出産祝いにおける忌み言葉として避けるべきとされています。メッセージカードを書く際は気をつけましょう。
出産祝いはマナーを守ってお祝いの気持ちを贈ろう
いかがでしたか。出産祝いは可愛らしい赤ちゃんの誕生とお母さんへの「お疲れ様」の気持ちを贈るためにあります。基本的なマナーを押さえた上で、お相手に合った素敵な出産祝いを選びましょう。