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じょうごの代用となるもの11選
じょうご(漏斗)とは、液体もしくは粉類を口径が小さい容器の中に移すときに用いられる器具のことです。口の狭いものに液体や粉を入れる時にじょうご(漏斗)を使うと、こぼしてしまう心配がなくなり、作業もスムーズ・効率アップも期待できます。
飲み物やドレッシングなどの食品を移し替えるのはもちろんのこと、液体洗剤やシャンプー、化粧水などを小ビンに移し替えて持ち歩く場合など、様々なシーンで重宝します。
とはいうものの、頻繁に使うものではないので持っていない方も多いのではないでしょうか。そんな時、正規品をわざわざ購入しなくても、身近にあるもので代用品を自作できるんです!
では、じょうごの代用となるものを11パターン紹介しましょう。
じょうごの代用1:コーヒードリッパー
最初にご紹介するのは、インスタントではなく豆からコーヒーをいれるというコーヒー好きの方の必需品、コーヒードリッパーです。コーヒードリッパーの形はじょうごに似ていて、入り口が広くて出口が狭いので、じょうごの代用品として使うことができます。
プラスチック製や陶器製のものが主流なので、液体を入れても問題なく使えますが、ニオイのきついものはコーヒーの香りを邪魔してしまいます。コーヒーをたしなむ機会が多い場合、匂いが強い物を入れるじょうご代わりにするのは避けた方が無難でしょう。
じょうごの代用2:ペットボトル
ペットボトルをカットして、注ぎ口のついた方を使います。手に入りやすく、加工するのも簡単なので準備する手間がかかりません。じょうごの代用品として、有力候補のひとつです。ただし、そのままじょうご代わりとして使用すると、やや口が広くこぼれやすいです。実際に代用するときは吸水ホースなどの併用をオススメします。
じょうごの代用3:コピー用紙
液体を入れ替えるのには向きませんが、粉ものであれば紙類を使って代用できます。注ぎ込む容器の口径に合わせて丸めたものを口に差し込んで使いましょう。
コピー用紙だけに限らず、家庭にある紙類であれば代用できます。程よい硬さのあるハガキだとしっかりしていて扱いやすいでしょう。ただし、衛生面には配慮する必要があります。
じょうごの代用4:クリアファイル
書類を分類したり保管する時に使うクリアファイルも、じょうごの代用として使うことができます。クリアファイルの多くは半透明のPP(ポリプロピレン)シートで作られているため、丈夫で柔軟性があり使いやすいでしょう。
清潔なクリアファイルであれば食品や化粧品など、幅広いものに使えますよ。
じょうごの代用5:紙コップ
あると便利な紙コップを常備しているという方は珍しくないようです。入れ替える容器の口径より若干小さめの穴を開けるという一手間を加える必要がありますが、加工しやすいので難しく考えなくても大丈夫です。
じょうごの代用6:牛乳パック
しっかりした素材で作られている牛乳パックも代用できます。飲み終わった後に、ていねいに洗って乾燥させた牛乳パックであれば、紙コップと同じように活用できますよ。
じょうごの代用7:クッキングシート
クッキングシートはクリアファイルと同じように、くるくるっと丸めて容器の入り口にさすだけで使えます。
使いやすいサイズにカットして大きさを調節できますが、力の入れ加減によってクシャッとなってしまいますので2~3枚重ねて丸めると丈夫な代用品が完成します。
じょうごの代用8:アルミホイル
クッキングシートと同じ感覚でアルミホイルでも代用できます。アルミホイルだと液体が浸透する心配がないので、どんなものにも使えそうですね。
じょうごの代用9:ジップロック
ジップロックなどの保存袋は、どちらかの角を一か所、ハサミで切るだけでじょうごの代用として活躍します。保存袋はほとんどのご家庭にあるものなので、いざというときにサッと取り出して準備できますよね。
じょうごの代用10:封筒
封筒もじょうごの代用品として活用できる身近なものです。封筒の端を切ることで漏らさず注ぐことができます。封筒は買っても使いきれず余らせてしまうことが多いため、じょうごの代用品に使うのにも都合がいいです。
ただし、封筒は紙製であるため液体を注ぐことには不向きです。粉類を容器に入れるときにのみオススメできる代用品といえます。
じょうごの代用11:やかん
やかんは先が細くなっているので、代用品としてそのまま使えます。やかんを使えば簡単に口の細い容器に注ぎ入れることができますが、シャンプーや化粧品など食品以外の移し替えには向きませんので、食品を注ぐ場合のみ使うようにしましょう。
《 ポイント 》
- 形がじょうごに似ている「コーヒードリッパー」
- 手に入りやすく、加工するのも簡単な「ペットボトル」
- 粉ものであれば「コピー用紙」や「ハガキ」などの紙類。
- 丈夫で柔軟性がある「クリアファイル」
- 小さめの穴を開けて代用する「紙コップ」
- 洗って乾燥させた「牛乳パック」
- くるくるっと丸めて容器の入り口にさす「クッキングシート」
- 液体が浸透する心配がない「アルミホイル」
- 「ジップロック」などの保存袋。
- そのまま代用できる「やかん」
じょうごの代用品を使う時のコツ
じょうごは日常品で代用可能ですが、正規品のように使いやすいとは限りません。代用品の素材などによっては液体の移動に不向きであったり、衛生面に懸念があったりします。ここではじょうごを代用品で使うときのコツを紹介します。
入れるものによって代用品を使い分ける
入れるものによって向き不向きがありますので、何を移し替えるかによって代用品を使い分けなければいけません。
コピー用紙やハガキなど、紙類で手作りしたじょうごに液体を入れるわけにはいきませんよね。お茶やジュースなどの液体を入れると紙が水分を吸収してしまいますし、ドロッとしたジャムなどを入れたとしてもグシャっとつぶれてしまいます。
代用品には勢いよく注がないようにする
液体が浸透しないクッキングシートやアルミホイルで作ったじょうごでも、丈夫だとは言い切れません。大量に勢いよく注いでしまうと途中で崩れたり、破れてしまったりする可能性があります。
丈夫で柔軟性のあるクリアファイルを代用した場合でも、優しく注ぐようにしないとこぼれてしまい、その後の掃除に時間が取られてしまいます。
食品を移す場合は衛生面に注意する
食品に使う場合は、洗浄や殺菌をしっかりおこなった道具を使うようにすると衛生面で安心です。移し替える容器やスプーンはもちろんのこと、じょうごの代用品にも気を配りましょう。食品だけでなく、化粧品のように肌につけるものを移し替える時にも洗浄、殺菌するようにしてくださいね。
《 ポイント 》
- 入れるものによって向き不向きがある。
- 代用品に勢いよく注ぐと途中で崩れる可能性がある。
- 洗浄や殺菌をしっかりおこなった道具を使うようにする。
じょうごを自分で作る方法
先にじょうごの代用をご紹介しましたが、ここではじょうごの作り方を説明しますので、自分でじょうごを作ってみましょう。
紙で円を作って自作する方法
ここでは紙をじょうご代わりにする方法を解説します。じょうご代わりにする紙はなるべく清潔な物を選びましょう。
用意するもの
- 紙
- 鉛筆
- 定規
- ハサミ
- コンパス、または丸い形をした蓋や容器
手順
- コンパス、または丸い形をした蓋や容器を書き写して紙に円を描きます。(半径が長いほど円錐は高くなる)
- 紙を円形に沿ってカットします。
- 円にV字を描いて三角形を作り2辺を切り取りましょう。
- 頂点に小さなすき間を設けながら、円の切った辺どうしをくっつけて円錐形にします。
- 両端どうしをテープで止めたら完成です!
ペットボトルと給水ホースを使って自作する方法
ペットボトルをじょうご代わりにするときの方法を解説します。ペットボトルをハサミで切り離すときは、切口で手を切らないようご注意ください。
用意するもの
- 500mlのペットボトル
- 給水ホース 10㎝前後
- ペン
- ハサミ
- ビニールテープ
手順
- ペットボトルの注ぎ口に近い部分に、じょうごに似た形になるように切り取り線をペンで書きます。
- 書き込んだ線に沿って、ペットボトルをハサミで切り離します。
- 手に傷がつかないように、切り口をビニールテープなどで補強しましょう。
- 給水用のホースをペットボトルの切り口側から差し込み、注ぎ口側まで通したら完成です!
《 ポイント 》
- 紙を円形にカットしてじょうごに似せた円錐形にする。
- 給水用のホースをペットボトルの切り口側から差し込む。
じょうごの選び方
急にじょうごが必要になった時は代用で間に合わせることができますが、じょうごを購入したい方は次の選び方を参考にしてください。
じょうごを材質で選ぶ
じょうごは材質によって、耐久性や移動させる物質の得意不得意があります。適切な材質のじょうごを選ぶことで、思わぬトラブルを避けられます。
熱に強く丈夫な「ステンレス製」
熱湯やお茶などを容器に移しかえる際には、温度が高くても変形しないステンレス製がおすすめです。軽くて使いやすいうえにサビにくくお手入れが簡単なので、ご家庭にひとつあれば長い間使い続けられるでしょう。
バリエーション豊富な「プラスチック製」
プラスチック製のじょうごは、デザインや色のバリエーションが豊富で100均でも購入できます。熱い液体をじょうごに注ぐと変形してしまうことがありますが、使用頻度が少ないのであれば、プラスチック製で十分でしょう。
コンパクトに収納できる「シリコン製」
熱に強いシリコン製のじょうごは、柔らかい素材のため形を自由に変えて様々な容器の口にフィットさせることができます。スタイリッシュで使いやすくお値段も安めなのでおすすめですが、色の濃いものを入れると色がついてしまうことがあります。
注ぎ口のサイズで選ぶ
粘度の高いものや固形物なら、広めの注ぎ口の方が移し替えに便利です。ジャムなど粘性のあるものや固形物を詰め替える場合、注ぎ口が細いじょうごを使うと詰まってしまうこともあるようです。そんな時には注ぎ口のサイズが大きめのじょうごを選ぶと、詰め替えがスムーズにできますよ。
さらには、醤油や料理酒などさらっとした液体を移し替える場合にも、こぼさないように注ぎ口が広いじょうごの方が使いやすいでしょう。
反対に、化粧品など小さい容器に移し替える時には、注ぎ口が容器の口より小さいじょうごを選んだ方が無難です。注ぎ口が容器の口よりも大きいじょうごだと漏れてしまいますよ。
また、注ぎ口の角度を調整できるものであれば、容器が小さくて注ぎ口が狭いものであってもこぼさずに移し替えることができるでしょう。
取っ手がついているかどうか
じょうごに取っ手が付いているものなら、熱い液体を注ぐ場合に火傷の心配がなく安心して使えます。特にステンレス製など金属製のじょうごは、熱が伝わりやすいので取っ手があるものを選んだ方が安全ですよね。
また、油など滑りやすい液体を移し替える時には、取っ手を持つことによってじょうごを安定させるのに役立つでしょう。一見地味な要素ですが、じょうごの使い勝手に直結するポイントです。じょうご選びの際は意識してみてください。
目盛りがついているかどうか
計量カップのように目盛りが付いているじょうごがあります。目盛り付きなら計量カップや計量スプーンを使わなくても、じょうごで計量しながら移せるので、後片付けもラクですよ。
特に、いくつかの調味料を混ぜ合わせたドレッシングを作る時など、分量を把握しながらできるので重宝します。
《 ポイント 》
- 「ステンレス製」は熱に強くて丈夫。
- 100均でも売られているバリエーション豊富な「プラスチック製」。
- スタイリッシュで形を自由に変えられる「シリコン製」。
- 取っ手付きは火傷の心配がなく安定させるのにも役立つ。
- 計量しながら移せる目盛り付きじょうご。
最後に
じょうごの代用となるものを11パターンご紹介しました。この記事でご紹介した方法は、コーヒードリッパーやクリアファイル、ペットボトル、アルミホイルなど、身近にあるもので代用品を自作する方法です。
ご家庭ではもちろんのこと、キャンプやバーベキューなど屋外でもすぐにできる方法なので、覚えておくといざという時、助かりますよ!ご紹介したアイデアを参考にして試してみてくださいね。