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生しらすの食べ方は洗うのが正しい?
生しらすの食べ方で悩むのは、生しらすは洗うのか?洗わずに食べてもいいのか?ですね。スーパーで売られている生しらすは、基本的に既に一度洗浄されているのでそのまま食べても良い言われています。
しかし、漁港などで水揚げしたばかりの生しらすの場合は、海水のゴミや微生物、細菌がついている可能背があります。水揚げしたばかりの生しらすの食べ方として、殺菌のためにも洗う必要があるでしょう。
殺菌する方法
洗う前の生しらすには腸炎ビブリオ菌が付着している可能性はあります。特に海水の温度が温かい沿岸で獲れた生しらすに腸炎ビブリオ菌に注意しましょう。
腸炎ビブリオ菌が原因で食中毒を起こすと腹痛、発熱、嘔吐など症状は重くなり、大量に摂取すると死亡するケースもあるようですので注意しましょう。
洗って殺菌をしたいなら、真水へ5分以上浸ける必要があります。腸炎ビブリオ菌は真水では増殖できず死んでしまいます。汚れの除去だけでいいなら濃度3%程度の食塩水で洗うと生しらすの身の劣化を防ぐことができます。
ただし、生しらすは真水にあてると浸透圧の関係で水っぽくなるので、すぐに水気を切ってできるだけ早く食べましょう。
市販も心配なら洗う
スーパーなどでパック詰めされている生しらすはすでに洗ってあるので洗わなくても大丈夫ですが、完全に殺菌されているわけではありませんので、心配な方は真水で洗う食べ方にしましょう。
生しらすの洗い方と食べ方
生しらすの食べ方で、殺菌して洗う方法を紹介します。腸炎ビブリオ菌を殺菌するため、5分真水へつける方法です。
生しらすの食べ方で殺菌して洗う方法
用意するもの
- 氷
- ボウル
- ザル
洗い方
- ボウルに氷と水を入れ、氷水を作ります。
- しらすを氷水に入れます。
- 手で優しくぐるぐる大きくかき混ぜます。
- 浮いてきたゴミを取り除きます。
- 5分経ったらザルにあけ、水を切ります
- 10分ほど水切りしたらOKです。
浸水時間は5分を超えると水っぽくなるので注意しましょう。
生しらすの美味しい食べ方を紹介します。生しらすの食べ方で、生しらすを氷水に5分以上浸けない・水切りは10分、これを守りましょう。生しらすは新鮮なほど美味しく食べられます。
生しらすの食べ方の基本
しょうがやわさび醤油で食べます。シンプルですが、生しらすの美味しさを一番引き出します。
しょうが醤油
生しらすのほのかの苦みとしょうがの風味が混ざり、スッキリしながらも濃厚で絶妙な美味しさです。しょうがを入れすぎるとしょうがの味が勝ってしまいますので、ほんの少しにしましょう。
わさび醤油
わさびは消臭効果がありますので、生しらすの生臭さが薄れて生しらす本来の旨味を引き出します。また、わさびには殺菌作用もありますので安全な食べ方と言えるでしょう。
生しらす丼
生しらすと言えば生しらす丼。シンプルですが、しらすの香りと旨味がたっぷりの王道料理です。
材料
- 生しらす:量はおまかせ
- 万能ねぎ:しらすの量に合わせてお好みで
- 卵黄:1個
- おろししょうが:少々
- 醤油:お好み
- ごはん
手順
- 生しらすを氷水に5分浸け、ザルにあけて10分水切りします。
- 丼にご飯を入れ、生しらすをたっぷりのせます。
- のせた生しらすの真ん中にくぼみを作り、卵黄をのせます。
- 万能ねぎを散らし、おろししょうがを少々のせます。
- 醤油をまわしかけたら出来上がり!
生しらすの保存方法
生しらすは傷みやすく日持ちしないので当時中にたべましょう。当日中に食べきれない場合は、生しらすを茹でて釜揚げしらすにし、冷蔵庫または冷凍庫で保存しましょう。
釜揚げしらすの作り方
材料
- 生しらす:200g~
- 水:1.5リットル
- 塩:大さじ3杯
食塩水の濃度は1.8%です。しらすの量で水の量と塩の量を調整しましょう。
手順
- 鍋に水と塩を入れて沸騰させます。
- 生しらすを入れて1分茹でます。
- 茹でたしらすをザルにあけます。
- 熱が冷めたら出来上がり!
保存方法
釜揚げしらすを、1回で食べる分に小分けにし、ラップに平らに薄くのばして包みます。※包む際は空気をしっかり抜きましょう。フリーザーバッグに入れますて、しっかり空気を抜き、口を閉じて密封します。
- 冷蔵保蔵の場合:賞味期限は3日程度
- 冷凍保存の場合:賞味期限は1ヵ月程度
冷蔵だと3日間程度と日持ちのしないしらす(しらす干し)は、冷凍保存すると長持ち!
【しらすの冷凍保存】保存期間は1ヵ月!少量ずつ使えて便利。
ラップに使いやすい分量のしらすをのせて薄く平らにならし、しっかり包む。冷凍用保存袋に入れて空気を抜きながら袋の口を閉じ、冷凍室で保存する。
生しらすの旬の時期
生しらすの産地で有名なのは、神奈川県・茨城県・静岡県・兵庫県ですが、産地ごとに旬が違うのをご存じですか?
産地ごとのしらすの旬
神奈川県
神奈川県はほぼ年間を通してしらすが穫れますが、旬で特に美味しいといわれているのが4月~5月に獲れるしらすです。
この季節に獲れるしらすは「春しらす」と呼ばれています。この時期のしらすは黒潮の流れで湾に入るため、脂がのって甘味があります。
神奈川県でもしらすの禁漁期間があり、1月~3月ごろはしらす漁をすることができませんが、それ以外は年間を通してしらすが獲れますので、「春しらす」の他に、季節ごとに「秋しらす」「夏しらす」と呼び名が変わるようです。
ただし、11月~12月ごろになると水温が下がるので、あまりしらすが獲れなくなります。また、6月ころのしらすは大きくいなり過ぎるようです。
茨城県
茨城県のなましらすの旬は年に2回で、4~6月と8~10月。特に9~10月の生しらすは脂がのって美味しいといわれています。茨城県のしらすは関東地方で神奈川県に続いて漁獲量が多いです。城県の生しらす漁は毎年2月に解禁されます。
静岡県
静岡県の生しらすの旬は、3月下旬~10月ごろです。特に6月~9月はしらすのエサになるプランクトンが豊富で、味や栄養価の高い生しらすを食べることができます。
静岡県の規則では、1月中旬~3月中旬まではしらすの禁漁期間で、しらす漁をすることができません。また、年間の漁獲量が決まっているので、その年の漁獲量により禁漁期間が変更になることもあります。
兵庫県
兵庫県は関西地方のしらすの名産地で、特に淡路島で獲れるしらすは有名です。しらす漁が行われるのは4月下旬~11月末までです。淡路島のしらすの旬は年に2回で、4月~5月と9月中旬~11月です。淡路島のしらすの禁漁期間は2月です。
生しらすの産地と旬を紹介しました。産地の漁港で水揚げしたばかりの生しらすを洗う前にすることや食べ方は地元の方に教えてもらいましょう。
最後に
生しらすの食べ方でスーパーなどの市販の生しらすはそのまま食べられるようですが、鮮度を見ながら氷水で洗うことをおすすめします。
できるだけ新鮮なものを買えるように、午前中買いましょう。身体にハリとツヤがあり、色がきれいなものを選びましょう。