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寝る前の白湯は太る?
健康やダイエットのために白湯を飲んでいるというのに、「寝る前に飲むと太る」と聞くと心配になってしまいます。でも安心してください!
白湯を寝る前に飲んだからといって太ることはありません。
もし太ったりむくんだりするようでしたら、寝る前に白湯を飲んだせいではなく、塩分の摂りすぎが原因と思われます。
普段の食事で塩分を摂りすぎてしまうとむくみやすくなりますよね?なぜそうなるかと言えば、塩分を摂りすぎることで体が塩分の濃度を保とうとして、水分を体内に蓄えてしまうのです。
特に就寝中は腎臓の機能も低下しますので、余分な水分を体外に排出しにくい状態になっています。しょっぱいものが大好きで食べ過ぎてしまう方は、寝る直前に水分を摂るとむくみの原因になるので注意してくださいね。
白湯のせいでむくみが・・・と嘆く前に、食生活や運動量などの生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
《 ポイント 》
- 白湯を寝る前に飲んだからといって太ることはない
- 白湯のせいではなく塩分の摂りすぎが原因でむくむ
- 就寝中は腎臓の機能が低下し余分な水分を体外に排出しにくい
寝る前の白湯で太らないための正しい飲み方
寝る前の30分前までに飲む
アーユルヴェーダ式の白湯はヤカンで沸騰後10分以上加熱し50度前後まで冷ます、コップ1杯分の量を目安、一度に飲み切るのではなく少しずつ時間をかけて飲む。
白湯の正しい作り方で健康効果を高めることができる
白湯を飲むという習慣は、インドの伝統医学アーユルヴェーダにルーツあるとされています。誰でも簡単にできる「白湯ダイエット」ですが、じつは知っているようで知らないことも。
この章でお伝えする、寝る前の白湯で太らないための正しい作り方をしっかりマスターしておきましょう。
- やかんを火にかける
アーユルヴェーダ式において「火」のエネルギーは、人間が生きていくうえで欠かせないものの一つと考えられています。
電気ポットや電子レンジではなく、水を入れたやかんを火にかけて沸かすようにしましょう。 - 沸騰させたまま10分間火を止めずに待つ
しばらく沸騰させ続けることは「風」のエネルギーを取り込むという意味合いになります。お湯が胃腸の汚れをキレイに押し流してくれるというイメージから、沸騰後はやかんの蓋を開けた状態のまま火を止めずに10分ほど待ちましょう。蒸発により水の量が徐々に減っていくので、ふきこぼれない程度に水を足してもかまいません。 - カップにお湯を注ぐ
10分経過したら火を止めます。カップにお湯を注ぎ、50℃前後に下がるまで待ちましょう。待っている時間がないからと安易に水で薄めてしまうとエネルギーのバランスが崩れてしまので要注意です。朝に800ml前後水を沸かして1日分の白湯を作り、残りはポットに入れておくと良いかもしれませんね。
太らないための白湯の正しい飲み方
カロリー0の白湯にもかかわらず、寝る前に飲むと太るかもしれないというウワサを聞くと、「そうなんだ…」と思ってしまいますよね。健康や美容のために白湯を始めるのに、かえって太ってしまったら嫌なので当然のことです。
白湯ダイエットの効果を上げる飲み方は、800mlぐらいを目安に1日かけて少しずつゆっくり飲むのが効果的です。朝は胃腸が冷えているときなので、一口ずつ10~20分ぐらいかけて白湯を飲むと胃腸の消化機能を高めてくれます。
また、3食とも1杯ずつ、熱くない程度に少しずつゆっくりすするように飲むのが効果的です。夜に飲む場合は、寝る前の30分前までに飲むようにしましょう。
《 ポイント 》
- 白湯を飲むという習慣はインドの伝統医学アーユルヴェーダがルーツ
- 電気ポットや電子レンジではなくやかんに水を入れて火にかけて沸かす
- 沸騰後は火を止めずに10分ほど待つ
- 安易に水で薄めるとエネルギーのバランスが崩れてしまう
- 夜に飲む場合は、寝る前の30分前までに飲むようにする
寝る前の白湯の効果
体を中から温めてくれる白湯を、寝る前に飲むと体温が上がり血行が良くなります。それにより得られる健康効果を6つ紹介しましょう。
脂肪が燃焼されやすくなる
白湯を飲むことで胃腸などの内臓機能を温めることができるので、飲んだ直後から全身の血液の循環がアップします。内臓温度が1℃上がると基礎代謝は約10~12%アップする脂肪燃焼効率が高く、痩せやすい体になるわけです。
むくみの予防にもなるため症状のある人は、試してみてはいかがでしょうか?寝る前に白湯を飲むと、夜に食べすぎた分が脂肪になるのを防ぐことができるかもしれませんね。適切な飲み方をすると1週間ほどで代謝アップ効果を感じることができるでしょう。
冷え性改善効果
白湯を飲むことで血流が改善されるということは、手足の末端まで血がいき渡って冷え性の改善にもつながります。
寒い冬の時期はもちろんのこと、夏の冷房がガンガン効いた室内でも、カップ1杯の白湯を飲むだけで体がポカポカしてくるのがわかるでしょう。冷え性で悩んでいるという方は、一度試してみてくださいね。
デトックス効果が高まる
不純物が少ない白湯を寝る前に飲むと、寝ている間の胃腸についた汚れを洗い落としてくれる効果が期待できます。
また、内臓機能が温められることで内臓の働きが活発になり、消化作用が促進されます。そうなると体内の老廃物を体の外に押し出しやすくなり、老廃物が一掃され肝臓や腎臓などの機能がさらに活発になるという良い流れに。そして、白湯のおかげ便秘解消効果が高まり、朝の排泄がスムーズになりますよ。
美肌効果
デトックス効果により、体の中の毒素や老廃物を排出しやすくなるということは、肌荒れ予防にもなります。寝る前に白湯を飲めば寝ている間にデトックスが進み、美肌効果も期待できるでしょう。
細胞がきれいになるということは肌や髪も健康的になるなど、ダイエット効果だけでなく、美容への効果が盛りだくさんです。
体の余分な水分を排出する効果がある
白湯を飲むと血液やリンパの流れがよくなり、体内で滞っていた余分な水分を尿として排出してくれます。その結果、適切な飲み方をすることで尿量が増加し便秘やむくみ解消にも効果が表れ、それに伴って体重も減少します。
リラックス効果
白湯は、副交感神経を活発にさせてくれますので、自律神経に良い影響を与えることが最近の研究で明らかになっています。そのため、寝る前に飲めばリラックスして睡眠の質を上げることができるでしょう。
《 ポイント 》
- 白湯を寝る前に飲むと体温が上がり血行が良くなる
- 血液の循環がアップし脂肪が燃焼されやすくなる
- 手足の末端まで血がいきわたり冷え性の改善になる
- 体内の老廃物を体の外に押し出しやすくなり老廃物が一掃される
- ダイエット効果だけでなく美への効果が盛りだくさん
寝る前に白湯を飲むときの注意点
寝る前に飲む白湯の効果を、上手に摂り入れるための注意点についてご紹介します。
白湯を作るためにはきちんと加熱する必要がある
ご存じのように白湯は、水を加熱してお湯にした飲み物です。だからといって熱いお湯すべてが白湯と呼ばれるわけではなく、高温のお湯は白湯とは言いません。
また、お湯を冷まし過ぎると体内の毒素を洗い流す効果が減ってしまうので、人肌よりちょっと熱めの50℃前後で飲むようにしましょう。
一気に飲みすぎると逆に消化の妨げになる
短時間に水を大量に飲むと尿の処理能力が低下して、「希釈性低ナトリウム血症」という状態になってしまいます。白湯は普通の水より体への水分吸収率がよいので、飲み過ぎるとむくみや体に必要な栄養素までが流れ出てしまうこともあるとか。
そのためには、飲む分量は1日に800mlを目安にするとよいでしょう。また1時間程度の短い時間で1リットル近くの水をがぶ飲みすると、胃液が薄まり逆に消化の妨げになってしまうので注意してくださいね。
寝る前に白湯を飲むと熟睡できない
寝る前に白湯を飲まない方がいいと思っている方もいるようですが、その理由として考えられるのは、夜中にトイレに起きてしまうからではないでしょうか。
寝る前に白湯を飲むと夜中にトイレに起きてしまう・・・それが連日続くと睡眠のリズムが狂ってぐっすりと眠れなくなってしまので寝る前は避けた方が無難だと思われているのでしょう。
質の良い睡眠がとれないということは、新陳代謝が活性化せずに自律神経が乱れてしまうかもしれませんよ。
《 ポイント 》
- 熱いお湯すべてが白湯と呼ばれるわけではない
- 1リットル近くの水を1時間ほどの短時間でがぶ飲みするのはNG
- 夜中にトイレに起きると睡眠のリズムが狂って熟睡できなくなる
最後に
寝る前の白湯は太るのか?そしてむくまないための正しい飲み方と白湯の効果について解説しました。いかがでしたでしょうか?
塩分の多い食事を摂った後であればむくんだりすることはありますが、夜に白湯を飲むと内臓機能もアップしてデトックス効果も高まるのでおすすめです。今までちょっと温めただけのお湯を飲んでいた方は、白湯の正しい作り方と正しい飲み方をマスターしてみましょう!
ただし、寝る前の白湯の飲み方を間違えると胃に負担をかけたり安眠できなかったりしますので、お伝えしたポイントを把握してダイエットや健康につなげましょう!