目次
にがりスプレーの作り方
乾燥や肌荒れなどに化粧水の代わりとして使える「にがり水スプレー」豆腐を作るときに凝固剤として使われている「にがり」の主成分は塩化マグネシウムです。
海水を煮詰めて塩分を取り除いたミネラルたっぷりのマグネシウムが「にがり」です、と言った方が分かりやすいでしょうか?このマグネシウムは食べなくても肌からも補給することができるんです。
にがりスプレーの作り方
用意するもの
- にがり:粉末の場合は小さじ1/2~1/3
※液体の場合は10滴くらいから始めて、最終的には20滴くらいまで。 - 精製水:100ml
- 清潔なスプレーボトル
冬の時期には、これに肌の保湿効果を高める「グリセリン」をプラスしてもOKです。(夏の時期はべたつくのでやめておきましょう)
作り方
清潔なスプレーボトルに精製水100mlとにがり小さじ1/2~1/3を入れ、混ぜ合わせます。
作り方は精製水とにがりを混ぜるだけなので、とても簡単です。
にがりスプレー作りのポイント
化粧水として肌に使うにがりは、豆腐作りに使用する一般的な濃度より若干薄めにしておきましょう。
基本は100倍希釈からスタートして、様子を観察しながら自分の肌に合った濃度にするのがポイントです。乾燥肌やセラミド不足による肌荒れを感じている方は、ぜひ試してみて下さいね。
にがりの品名は次のように表示されていますが
- 「塩化マグネシウム」
- 「粗製海水塩化マグネシウム」
- 「塩化マグネシウム含有物」
選ぶポイントは、成分表示がちゃんと記載されているもので、塩化マグネシウム含有量(%)の多いものが良いでしょう。また、原産地の表示を確認して、できるだけ海のきれいな地域のものをおすすめします。
にがりを購入できる場所
- スーパーの豆腐売り場か、塩を置いてあるコーナー
- 豆腐屋さん
- 健康食品店
- ドラッグストア
- ネット販売
《 ポイント 》
- 精製水100mlとにがり小さじ1/2~1/3を入れて混ぜあわせる。
- 成分表示があり、塩化マグネシウム含有量の多いにがりを使う。
- できるだけ海のきれいな原産地のものを使用する。
にがりスプレーの使い方
にがりスプレーの作り方は精製水とにがりを混ぜるだけですのですぐ作れますね。作ったにがりスプレーを早速使ってみましょう。
体にスプレーする場合
入浴やシャワーの後、体の水分を拭き取ってから全身にまんべんなくにがりスプレーをかけます。
にがりスプレーの濃度が高かったり、肌荒れがあるとしみることもありますので、そんなときは精製水を足して薄めて使いましょう。
乾燥や湿疹、炎症、かゆみのある肌にもスプレーしても大丈夫なのですが、もしも肌に異常を感じたらすぐに中止してくださいね。
また、にがりには殺菌作用があるのでフットケアにもおすすめです。ザラつき感のあるかかとや、粉をふいたような状態のすねにもスプレーしてマッサージしてみましょう。
化粧水として肌にスプレーする場合
洗顔後に化粧水の代わりとして、スプレーをシュッとかけます。コットンや手にスプレーしてから顔につけてもOKです。
にがりスプレーに使用する水は、精製水でもちろん良いのですが、引き締め効果のある「酸性水」がおすすめです。ここで、少しだけ酸性水の効能をお伝えしておきましょう。
酸性水とは文字通り酸性の水のことで、電気分解によって作られるpH5.5~6. 5の弱酸性の水です。素肌と同じ弱酸性なので、洗顔や化粧水として使用するなど、お肌を健やかに保つ手助けをしてくれます。
頭皮にスプレーする場合
シャンプーの後の清潔な状態の頭皮に行います。髪の水分をふきとったら、髪の毛を小分けにしながら頭皮にスプレーします。全体に行き渡らせたら、指の腹を使って頭皮をマッサージしてください。
特に白髪や抜け毛、かゆみ、フケが気になるところはていねいにマッサージしましょう。頭皮に異常を感じたら中止して様子をみます。
《 ポイント 》
- 体の水分を拭き取ったら全身にまんべんなくスプレーする。
- 洗顔後に顔に直接スプレーするか、コットンや手にスプレーする。
- シャンプー後の清潔な頭皮にスプレーしてマッサージする。
- 白髪や抜け毛、かゆみ、フケが気になるところはていねいにマッサージする。
作ったにがりスプレーの正しい保存方法
作ったにがりスプレーの使用期限
精製水で薄めてつくったにがりスプレーは冷蔵庫で保存し、一週間で使い切りましょう。使いきれなかった場合は浴槽に入れて入浴してみてはいかがでしょうか。
水で薄めていない純粋なにがりの賞味期限
水などで薄めていない純粋なにがりは、塩と同じように考えて良いので使用期限は特にありません。直射日光の当らない常温で保存してOKです。
ただし、気温が低い場所で保存すると、結晶が起きるのが早くなってしまいます。
にがりスプレーの効果
にがりの主成分マグネシウムは肌の潤いを保つ
このマグネシウムはセラミドの合成に欠かせないもので、美肌作りにはとても重要な成分です。
角質層にあるセラミドは、外の刺激から皮膚を守るバリア機能の役目をして、不足すると乾燥肌やアレルギーなどの肌トラブルに発展してしまいます。
そこでおすすめなのがこのにがりスプレー。にがりスプレーを顔や首、体全体にスプレーすると、しっとりきめ細やかな肌にしてくれるでしょう。実際に、アトピーや皮膚炎の症状が改善されたという報告もされています。
スプレーした直後は海水のようなベタつき感がありますが、いつの間にかサラッとしてきめが整い、肌の調子が良くなっていますよ。
白髪や薄毛対策としても期待できる
にがりに含まれているマグネシウムを始めとするミネラルは、髪を健康に育てるためにも欠かせません。他にも「鉄分」「セレン」「亜鉛」「銅」などの成分は、白髪や薄毛などの髪の毛の悩みに効果があると期待されています。
また、マグネシウムは「抗ストレスミネラル」とも言われ、白髪や薄毛の原因でもあるストレスを軽減してくれます。
とある口コミによると、朝、髪をセットする時に、にがりスプレーを頭皮全体にスプレーしていたら白髪染めをするまでの期間が延びたと喜んでいる方もいらっしゃいます。
ミネラル不足を解消できる
身体がだるい、やる気が起きない、イライラする、なんとなく顔や手足がむくむ、など感じることはありませんか?もしかしてそれはミネラル不足が原因なのかもしれません。
最近の研究結果により、ミネラルの必要性が注目され、ミネラルなくしては健康寿命を維持することができないと報じられています。
コンビニやファーストフードを好む傾向がある現代では、野菜や魚の摂取量が極端に減り、ミネラル不足が生じているのです。ミネラル不足は現代の便利さが生み出しているのでしょう。
人工的につくられたサプリメントでミネラルを手軽に摂取できますが、天然にがりの方が吸収率が高く、作用が穏やかです。
驚くことに天然にがりには60種類以上もの海洋ミネラルが含まれていて値段が安いのも魅力的です。そのにがりと水で作ったこの「にがりスプレー」、お肌に良いことがおわかりいただけますよね!
生活習慣病の多くはマグネシウム不足?
マグネシウムは体内の機能のほぼ全部に必要不可欠なミネラルであると言われています。それにも関わらず、多くの日本人はマグネシウム不足の状態にあって、糖尿病など多くの生活習慣病は、マグネシウム不足が原因ではないかとの報告もあるようです。
スプレー以外にお風呂でも使える
精製水で薄めてつくったにがりスプレーは、一週間で使い切るようにとお伝えしました。使いきれなかった場合、捨ててしまうのはもったいないので、浴槽に入れて「にがり風呂」として有効に使ってみてはいかがでしょうか。
にがり風呂の作り方
家庭用の浴槽に張ったお湯に、余ったにがりスプレーを入れます。効果を得るための目安として、約200ℓのお湯に対して4~8ml (小さじ1~2杯)のにがりを入れた濃度がおすすめです。
足りない場合は、純粋なにがりをプラスしてよくかき混ぜます。あまり熱くない40℃くらいのお湯にゆっくりは浸かることで、リラックス効果も得られるのではないでしょうか。
乾燥肌やアトピー性皮膚炎の人は、お風呂上がりの肌乾燥に効果があります。
《 ポイント 》
- セラミドの合成に欠かせないマグネシウムは美肌作りに重要な成分。
- 白髪や薄毛対策として髪を健康に育てる効果が期待できる。
- 60種類以上の海洋ミネラルが含まれている天然にがりで、ミネラル不足が補える。
- 一週間で使いきれなかったものは捨てずにお風呂に入れて使う。
最後に
にがりスプレーの作り方と正しい使い方、保存方法についてご紹介しました。人体にとって不可欠なミネラルのベースとなるマグネシウムについても、うれしい効果がたさんありました。
現代人にとって、食事からの摂取だけでは十分とはいえないので、自作のにがりスプレーで皮膚からマグネシウムを効率よく吸収するのはグットアイデアですよね。
しかも材料さえそろえばいつでも自宅で作ることができるので助かります。一家に一本、海にある天然のにがりで作ったスプレーで、ミネラルを肌から効率よく補給してみてくださいね。